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寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅

2007(平成19)年1月7日(日) -その3-
大畑〜吉松
1255D (普通いさぶろう3号)
眼下に見える大畑駅
点在する家々

大畑駅は、スイッチバックだけでなく、付近のループ線も有名です。
しばらくすると、車窓左手後方下に大畑駅が見えるという車内アナウンスがあり、列車が停車しました。
小さく見える大畑駅に、だいぶ上ってきたことがわかりました。
程なくして、列車は発車しました。

左:眼下に見える大畑駅
右:点在する家々
(以上、大畑〜矢岳間にて)

矢岳駅
ホームにて

車窓は次第に雪景色になってきました。
昨日の荒天でだいぶ積もったようでした。

大畑駅から25分、列車は矢岳駅に到着しました。
矢岳駅でも5分の停車時間があります。
到着前に、SLが展示されているという車内アナウンスがありましたので、駅舎を撮影してから、そちらのほうに行ってみました。

「人吉市SL展示館」と名付けられた建物には、かつて、この肥薩線で活躍していた、D51型蒸気機関車の170号機が展示してあります。
機関車はピカピカに輝いており、すぐにでも走り出せそうな感じでした。

矢岳駅を発車すると、程なくして、肥薩線最長の矢岳第一トンネルに差し掛かります。
このトンネルの熊本口には、山縣伊三郎が記した「天険若夷」の石額が埋め込まれているという車内アナウンスがあり、列車はしばらく停車しました。

左上:矢岳駅
右上:ホームにて
左下:人吉市SL展示館
右下:D51型蒸気機関車
(矢岳駅にて)

人吉市SL展示館
D51型蒸気機関車
三大車窓の眺め1
三大車窓の眺め2

矢岳第一トンネルを抜けると、再び列車は停車、トンネルの宮崎口には、後藤新平が記した「引重致遠」の石額が埋め込まれているという車内アナウンスがありました。

程なくして、いさぶろう号のハイライト、日本三大車窓の一つ「矢岳越え」からの景色が広がります。
この日はあいにくの空模様でしたので、霧島連山を見ることはできませんでしたが、眼下に広がるえびの盆地と川内川の流れを楽しむことができました。

左・右:三大車窓の眺め
(以上、矢岳〜真幸間にて)

真幸駅
幸せの鐘

列車は、次に停車する真幸駅を車窓左手に見ながら一旦通過、スイッチバックで真幸駅に到着しました。
真幸駅でも5分の停車時間があります。
ホームには「幸せの鐘」があり、鐘を鳴らしている方もいらっしゃいました。
駅舎付近では、周辺の住民の方々でしょうか、物産なども売られていました。

5分の停車時間はあっという間で、発車ベルの音を聞いて慌てて走り込んでくる方もいらっしゃいました。

左:真幸駅
右:幸せの鐘
(以上、真幸駅にて)

農地が現れる
生活感のある風景

真幸駅を発車してしばらくすると、山の神第二トンネルにまつわる終戦直後の悲しい出来事が紹介されました。
列車はその山の神第二トンネルを抜けると、車窓左手奥にある慰霊碑の前で、しばらく停車しました。

列車はえびの盆地に向けてどんどん下っていきます。
再び農地や家屋が現れると、列車は終点の吉松駅に到着しました。

左:農地が現れる
右:生活感のある風景
(以上、真幸〜吉松間にて)

普通いさぶろう号(吉松方)
1,2番線ホームにて

吉松駅では、いさぶろう号の乗客のほとんどが、ホームの反対側に停車していた隼人行きの普通列車に乗り換えていかれました。
その列車が発車していくと、がらんとしたホームのベンチで、人吉で購入した「栗めし」を頂きました。
本当は、いさぶろう号の中で頂こうと思っていたのですが、車窓に夢中で食べる暇がありませんでした。
甘い栗がたくさんのった炊き込み御飯やおかずをここまでの景色を思い出しながら美味しく頂きました。

駅弁を頂いてから吉松駅の外に出てみました。
駅を出て右に行くと、肥薩線(開通当時は鹿児島本線)開通を記念した記念碑と蒸気機関車の動輪が展示され、その横には、吉松駅開業100周年の記念碑も建っていました。

しばらく待合室の展示を見ていると、折り返し、特急「はやとの風」3号となる、鹿児島中央駅からの特急「はやとの風」4号が到着したので、ホームへと向かいました。

左上:普通いさぶろう号(吉松方)
右上:1,2番線ホームにて
左下:吉松駅
右下:開通記念の動輪と100周年の記念碑
(以上、吉松駅にて)

吉松駅
開通記念の動輪と100周年の記念碑


寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅
2007(平成19)年1月7日 -その2-
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