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寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅

2007(平成19)年1月8日(月・祝) -その3-
鹿児島中央〜新八代〜博多
46F (つばめ46号)→46M (リレーつばめ46号)
発車案内板
13,14番線ホームにて

新幹線ホームに着くと、乗車する「つばめ」46号は、すでにホームに到着していましたが、まだ扉は閉まっていました。

2004年4月に開業した九州新幹線ですが、部分開業ということもあり、現在は、鹿児島中央駅と新八代駅の間を結んでいます。
しかしながら、新八代駅を発着するすべての列車は、特急「リレーつばめ」号と同一ホームで、3分の接続時間で連絡しており、乗り換えの便宜が計られています。
列車の案内も一体化されており、新八代行きのつばめ号は博多行きと表示され、その逆に、新八代行きのリレーつばめ号も鹿児島中央行きと表示されています。
今のところ、残りの新八代と博多間は、2011(平成23)年春の開業が予定されているということです。

発車の数分間にようやく扉が開き、列車に乗り込みました。
座席は、今までの新幹線の座席とは全く違い、どちらかというと、前日乗車した特急「はやとの風」号や、この日乗車した特別快速「なのはなDX」号のような座席でした。
しかしながら、座り心地は申し分ありませんでした。
逆に背もたれが薄い分、前の座席との間隔も少し広く感じました。

左上:発車案内板
右上:13,14番線ホームにて
左下:「つばめ 博多」のLED表示板
右下:車内の様子
(以上、鹿児島中央駅にて)

「つばめ 博多」のLED表示板
車内の様子
鹿児島の街を後にする
出水の街が見え始める

車内を探索する間もなく、列車は鹿児島中央駅を発車しました。
過ぎ行く鹿児島の街並みを見ていると、あっという間にトンネルに入ってしまいました。
後で調べたことによると、鹿児島中央と新八代の間の約7割がトンネル区間なのだそうです。
長いトンネルとわずかな明かり区間を繰り返していると、列車は川内駅に到着しました。

川内駅を発車したところで、鹿児島中央駅で買った「特上うなぎ弁当」を頂きました。
ご飯にのせられた川内産のうなぎは肉厚で柔らかく、大変美味しかったです。

駅弁を頂いている間に、列車は出水駅に到着しました。
ちなみに、デイタイムの九州新幹線は、出水駅と新水俣駅に停車しない速達タイプと、停車する各停タイプが30分おきに運転されています。

新水俣駅を発車した列車は、再びトンネルに入り、もうすぐ新八代駅というところで、一旦トンネルを出て、球磨川を渡りました。
この景色は、昨日の朝、肥薩線の中から見た覚えのある景色でした。
そして、もう一度短いトンネルを抜けると、列車は、新八代駅に到着しました。

左上:鹿児島の街を後にする
(鹿児島中央〜川内間にて)
右上:出水の街が見え始める
(川内〜出水間にて)
左下:球磨川を渡る
(新水俣〜新八代間にて)

球磨川を渡る

つばめ号(左)とリレーつばめ号(右)が並ぶ
「特急リレーつばめ 博多」の方向幕

新八代駅の新幹線ホームでは、前述のとおり、向かいのホームに特急「リレーつばめ」46号が待っていました。
ちなみに、この特急列車に乗車してきた乗客は、すでに先発の新幹線に乗車済みなので、乗客の流れは左から右だけであり、混乱している様子はありませんでした。
3分の乗換え時間ということもあり、急いで撮影を行ったのですが、それでも思ったよりは余裕があったので、ホームで販売していた、より藤の「このしろ寿司」を買ってから、列車に乗り込みました。

左:つばめ号(左)とリレーつばめ号(右)が並ぶ
右:「特急リレーつばめ 博多」の方向幕
(以上、新八代駅11,12番線ホームにて)

在来線へのスロープを下る
田原坂を過ぎる

新八代駅を発車した列車は、すぐに新幹線の高架橋とわかれると、専用のスロープを下って在来線に合流しました。
この新在対面乗り換えを実現させるために作られたスロープも、九州新幹線の全通とともに消えてしまうのでしょう。

しばらくして、列車は熊本駅に到着、発車後には、2日前に上った花岡山の仏舎利塔がよく見えました。
上熊本駅に停車した列車は、しばらくして山間部へと入り、田原坂を越えました。

玉名駅に停車した列車は、有明海沿いを走り、大牟田駅に停車しました。
そこからは、瀬高駅、船小屋駅、久留米駅とこまめに停車し、鳥栖駅に到着しました。

鳥栖駅を発車すると、次の停車駅はもう博多駅です。
帰途という安堵感と、心地よい旅の疲れからか、少しウトウトとしてしまいました。

車窓左手から新幹線の高架橋が近づいてくると、列車は竹下駅を通過、程なくして、博多駅に到着しました。

左上:在来線へのスロープを下る
(新八代〜千丁間にて)
右上:田原坂を過ぎる
(田原坂〜木葉間にて)
左下:大牟田駅を発車
右下:博多に到着
(竹下〜博多間にて)

大牟田駅を発車
博多に到着
特急リレーつばめ46号(新八代方)
2,4番線ホームにて

新八代駅からの2時間弱、そして、鹿児島中央駅からの3時間弱はあっという間の旅でした。
自身としては、九州新幹線の開業前に、博多駅と鹿児島中央駅(当時、西鹿児島駅)を結ぶ特急「つばめ」号に乗車したかったのですが、残念ながらその夢は叶いませんでした。
今回、ようやくの乗車となりましたが、九州新幹線が全通する前に、また機会を作って乗車したいと思います。

この後は、のぞみ38号に乗車し、東京へと戻りました。

寝台特急「はやぶさ」号から始まった今回の旅は、普通列車や観光列車、特急列車、そして、新幹線、また、路面電車と、色々な列車に乗車しました。
また、乗り換えの間に駅前を散策したりと、ほんの少しですが、色々な街の雰囲気を味わうことができ、とても素敵な旅となりました。
九州の鉄道網は選択肢が色々とありますので、ぜひ今回とは違った形で、また訪れてみたいと思います。

左:特急リレーつばめ46号(新八代方)
右:2,4番線ホームにて
(以上、博多駅にて)



寝台特急はやぶさ号と熊本・鹿児島の旅
2007(平成19)年1月8日 -その2-
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