このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



特急東海、ふじかわ、あさぎりの旅

2007(平成19)年3月3日(土) -その3-
静岡〜甲府
4009M (特急(ワイドビュー)ふじかわ9号)
発車案内板

静岡駅に戻り、ふと駅弁が気になり、東海軒の売店に行くと、やはり朝に比べて色々な駅弁があったので、食べてみたいと思っていた「親子めし」を買い求めました。

コインロッカーから荷物を出し、改札を抜けホームへと上がると、次に乗車する特急「ふじかわ」9号は、すでに入線していました。
またまた10年前の話になるのですが、10年前は浜松まで行き、すぐに折り返して静岡駅に戻り、ふじかわ7号に乗車しました。
今回は、なかなか訪れる機会のなかった静岡の名所を見るため、1本遅らせて、ふじかわ9号にしました。

ホームで少し撮影を行い、列車に乗り込むと、車内は思いのほか空いていました。
ふじかわ号の座席は、静岡〜富士の間では、進行方向と逆向きになっています。
これは、富士駅からスイッチバックで身延線に入るので、あらかじめその向きに合わせてあるためです。
程なくして発車時刻となり、特急「ふじかわ」9号は、静岡駅を発車しました。

左上:発車案内板
左下:特急ふじかわ9号(富士方)
右下:「特急ふじかわ 甲府」の方向幕
(以上、静岡駅にて)

特急ふじかわ9号(富士方)
「特急ふじかわ 甲府」の方向幕
富士川からの富士山
残雪を抱く富士山

早速、先ほど買った「親子めし」を頂くことにしました。
この「親子めし」というのは、鶏肉と炒り卵のいわゆる鶏めしで、とても美味しく頂きました。

清水駅に停車してしばらくすると、通路を挟んで隣りにいらした女性のグループから「まー」といった感嘆の声が聞こえてきたので、進行方向に振り返ると、富士山が見えました。
列車が右左と向きを変えるたびに、富士山の見える方向が変わりますが、ちょうど富士川を渡る時に、反対側の空席に行き、その姿を撮影しました。

富士駅を発車した列車は、前述の通り、進行方向が変わります。
主に車窓右手、時には正面や左手に、富士山が見えました。
朝は全く見えなかった富士山でしたが、このときは美しい姿を見ることができました。

富士宮駅を発車した列車は、次第に山々へと近づいていきます。
西富士宮駅を通過してしばらくすると、富士宮の街並みを見下ろす場所を走ります。
沼久保駅の先にあるトンネルを抜けると、車窓左手に、富士川が見えてきました。

左上:富士川からの富士山
(以上、富士川〜富士間にて)
右上:残雪を抱く富士山
(以上、富士根〜源道寺間にて)
左下:山々が近づく
(西富士宮〜沼久保間にて)
右下:富士川の流れ
(十島〜井出間にて)

山々が近づく
富士川の流れ
夕日に色づく山々
鰍沢口駅に到着

内船駅、身延駅と停車した列車は、塩之沢駅を過ぎてしばらくすると、富士川に別れを告げ、山間へと入っていきます。
周囲の山々が夕日に色づく頃、列車は「武田信玄の隠し湯」として有名な下部温泉の玄関口、下部温泉駅に停車しました。
「たまには温泉もいいなぁ」などと思いつつ、列車は再び山間を進みます。
甲斐岩間駅に停車すると、甲府盆地はもうすぐです。
程なくして、景色が開けてくると、列車は鰍沢口駅に到着しました。
鰍沢口駅は、身延線甲府方の近距離列車の折り返し駅ともなっており、ホーム向かいには、数分前に到着したばかりの313系の普通列車が停車していました。
鰍沢口駅を発車した列車は、隣りの市川大門駅に停車、しばらくすると、ビニールが掛けられた畑が一面に広がりました。
富士川の支流の一つ、笛吹川を渡った列車は、東花輪駅、南甲府駅と停車すると、次第に住宅が密集してきます。
そして、左にカーブを切りながら善光寺駅を通過すると、車窓右手から中央本線の線路が寄り添ってきました。

左上:夕日に色づく山々
(波高島〜下部温泉間にて)
右上:鰍沢口駅に到着
左下:畑が広がる
(甲斐上野〜東花輪間にて)
右下:夕焼けが広がる
(善光寺〜金手間にて)

畑が広がる
夕焼けが広がる
特急ふじかわ9号(甲府方)
5,6番線ホームにて

金手駅を通過した列車は、程なくして、終点の甲府駅に到着しました。
身延線ホームで列車を撮影し、出口へ向かうと、途中の売店に色々と駅弁があるのを見つけてしまい、丸政の「鮑の炊き込みめし」を買い求めました。
階段を上がり、改札を出ると、コンコースは工事の真っ最中でした。

久しぶりの甲府の街を歩いて、この日の宿、ホテル内藤 相生にチェックインしました。

左:特急ふじかわ9号(甲府方)
右:5,6番線ホームにて
(以上、甲府駅にて)
甲府
舞鶴城公園の稲荷櫓
舞鶴城公園から甲府駅を眺める

今回の旅では、静岡の散策に重点を置いていたので、甲府は特に考えていなかったのですが、夕食前に少し散策することにしました。
商店街などを歩きながら、まだ訪れたことのなかった舞鶴城公園に行きました。
所々ライトアップされてはいましたが、足下が暗いところもあり、慎重に散策しました。
天守台からは、甲府駅構内がよく見えました。
夕食は、以前「きらきらやまなし」号のときにも訪れた「小作」さんに行きました。
山梨、そして、「小作」といえば、「ほうとう」が名物ですが、何度か味わったこともあり、今回は同じ名物でも一度も味わったことのなかった「鮑の煮貝」を「煮貝弁当」で頂くことにしました。
併せて、馬刺しとワインも頂き、なんとも大満足な夕食となりました。

左:舞鶴城公園の稲荷櫓
右:天守台から甲府駅を眺める



特急東海、ふじかわ、あさぎりの旅
2007(平成19)年3月3日 -その2-
旅の記憶 トップページ 特急東海、ふじかわ、あさぎりの旅
2007(平成19)年3月4日 -その1-

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください