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特急東海、ふじかわ、あさぎりの旅

2007(平成19)年3月4日(日) -その3-
沼津〜新宿
6M (特急あさぎり6号)
発車案内板

3番線のホームに下りると、次に乗車する特急「あさぎり」6号は、すでに入線していました。

特急「あさぎり」号は、JR沼津駅と小田急新宿駅とを2時間で結んでいます。
あさぎり号には、JR東海の371系と、小田急電鉄の20000形の車両が使用されており、乗車する6号は、JR東海の車両です。
この371系の白い車体に青いラインは、東海道新幹線を連想させます。
また、大きな窓も特徴的です。
20000形と共通ですが、列車中ほどの2両は2階建て車両となっており、その2階がグリーン車となっています。

ホームでしばらく撮影を行い、発車時間が近づいたので列車に乗り込みました。
通路側しか空いていなかったとのことで、かなり混んでいるのかと思いましたが、沼津駅の時点での乗客はまばらでした。
指定された座席の窓側には既に座っている方がいらっしゃいましたので、一声掛けてから、まだいらしていなかった一つ前の座席で車窓を楽しむことにしました。

そして、15時30分、列車は沼津駅を発車しました。
列車は早速、東海道本線と分かれ、御殿場線を進みます。
しばらく沼津と三島の市街地が続くという感じでしょうか、家並みが続きます。

列車は10分程で、最初の停車駅、裾野に到着しました。
ホームへと入っていくと、下りホームには、沼津行きの特急「あさぎり」5号の小田急20000形車両が停車していました。

左上:発車案内板
左中:特急あさぎり6号(新宿方)
右中:「特急あさぎり 新宿」の方向幕
左下:3,4番線ホームにて
(以上、沼津駅にて)

特急あさぎり6号(新宿方)
「特急あさぎり 新宿」の方向幕
3,4番線ホームにて

小田急車のあさぎり5号と交換
遠くに箱根の山を望む

裾野駅を発車すると、次第に景色が開けてきます。
車窓右手には、遠くに箱根の山々が見えました。
かつて、この箱根の山々を迂回するために、このルートが東海道本線として開業したんだなと思うと、今そこを通っているということに感慨深いものを感じました。

御殿場駅に停車した列車は、次第に山間へと入っていきます。
右側にオーバークロスしていった東名高速道路を見て、高速道路もこちらを迂回していたんだということを思い出しました。
列車は、駿河小山駅に停車、鮎沢川や合流した酒匂川が作り出した谷に沿って、なおも山間を進みます。

山北駅を通過してしばらくすると、ようやく景色が開け、列車は松田駅に到着しました。
松田駅ではほとんどの座席が埋まりました。
自席に戻ると、前の座席にもいらしたので、ここからは大人しくしていようかとも思ったのですが、あさぎり号は、この先で連絡線を通り小田急線へと入るので、その様子を見ようとデッキへと移動しました。

左上:小田急車のあさぎり5号と交換
(以上、裾野駅にて)
右上:遠くに箱根の山を望む
(以上、裾野〜岩波間にて)
左下:東名高速道路が山間に伸びる
(駿河小山〜谷峨間にて)
右下:酒匂川を渡る
(谷峨〜山北間にて)

東名高速道路が山間に伸びる
酒匂川を渡る
御殿場線と別れる
小田急線の列車とすれ違う

松田駅を発車した列車は、ゆっくりと進むと、次第に左に逸れていき、御殿場線が遠ざかっていきます。
と同時に、眼下に御殿場線とクロスする小田急線が現れ、並走状態になりました。
そのとき、小田急線の普通列車が小田原方面へと掛け抜けていき、小田急線に入ったことを実感しました。
連絡線から本線へと合流した列車は、次第に速度を上げていきます。

「JR東海の車両が小田急線内を走る」ということは、沿線の方々にとっては日常のことかもしれませんが、自身にはとても新鮮でした。
本厚木駅に停車した列車は、JR相模線と接続している厚木駅を通過、しばらくして、小田急相模原を通過しました。
ここから先は2〜3度通ったことがありますが、景色はほとんど憶えていません。

周囲に高い建物が現れ始めると、列車は町田駅に到着、ホームには後続の列車を待つ多くの利用客の姿がありました。
町田駅を発車した列車は、終点の新宿を目指して進んでいきます。
次から次へと駅が現れては通過していく様子に、私鉄路線を走っているということを実感します。

高架を進む列車の車窓には、途切れることなく建物が続きます。
ふと、通過駅に代々木上原の文字を見て、再びカメラを持ってデッキに行ってみました。
車窓左手には次第に東京都庁などの新宿副都心の高層ビルが見えてきました。
その様子を写真に納め、自席へと戻り、荷物を持って早々と下車準備をしました。
南新宿駅を通過して、車窓右手に山手線や中央緩行線が見えてくると、程なくして列車は終点の新宿駅に到着しました。

特急「東海」号の惜別乗車から始まった今回の旅は、東海号に対するご苦労様という気持ちはもちろんですが、今まで訪れる機会のなかった静岡、清水、そして、身延、富士宮といった身延線沿線を訪れたり、あさぎり号に乗車したりと、近距離ながらとても中身の濃い旅となりました。

左上:御殿場線と別れる
右上:小田急線の列車とすれ違う
(以上、松田〜本厚木間にて)
左下:新宿のビル群が近づく
(町田〜新宿間にて)

左:特急あさぎり6号(新宿方)
右:3,4番線ホームにて
(以上、新宿駅にて)

新宿のビル群が近づく

特急あさぎり6号(新宿方)
3,4番線ホームにて


特急東海、ふじかわ、あさぎりの旅
2007(平成19)年3月4日 -その2-
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