次に乗車するのは、大分行きの特急「ソニック」25号です。
その前に、ぜひ食べてみたいと思っていた、寿軒の「かしわめし」を買い求めました。
ホームへと上がると、まだ列車は入線していませんでした。
自由席の乗車口には、席を確保しようという人々の列ができていました。
ふと、発車案内板を見ると、「特急ソニック25＆にちりん 大分(宮崎空港)」と書かれており、一瞬、「併結？」と思いましたが、そういえば、別府駅にて、特急「にちりん」17号と同一ホームでの乗り換えが可能だったことを思い出しました。
九州新幹線と同様に、乗り継ぎ列車の終点までを表示していることに、なるほどと思いました。
程なくして、南福岡電車区方から、883系車両の特急「ソニック」25号が到着しました。
この883系車両ですが、デビュー当時は、シルバーの車体に前面だけアクアブルーの塗色となっていましたが、現在はリニューアルされ、全面が鮮やかなブルーの塗色となっており、また、その素材を活かすように、メタリックな質感がします。
まるでロボットの顔のような前面もとても特徴的です。
デビューから早10年以上が経ち、885系のソニック号もデビューしましたが、まずは883系車両のソニック号に乗車したいと思い、この列車にしました。
入線から発車までのわずかな時間に撮影を行い、列車に乗り込みました。
デッキは、JR九州ならではの空間となっています。
そして、この列車を特徴付ける、座席についた大きな耳のようなヘッドレストが並ぶ車内へと入りました。
乗車した2号車は、小倉方の4列は自由席で、残りの10列が指定席でしたが、指定席には空席が見られました。
程なくして、列車は博多駅を発車しました。
左上：発車案内板
左中：特急ソニック25号(大分方)
右中：883系先頭車のフォルム
左下：「特急ソニック 大分」の方向幕
右下：2番線ホームにて
（以上、博多駅にて）
車窓は、どんよりと薄暗く、もう夕方のような感じでしたが、時計を見るとまだ13時を過ぎたばかりです。
遠賀川を渡り、しばらくすると、最初の停車駅、折尾に到着しました。
折尾駅といえば、東筑軒の「かしわめし」が有名です。
立ち売りのおじさんがいらっしゃるかなと見ていましたが、見つけられませんでした。
折尾駅を発車してしばらくすると、車内販売がやってきたので、積み込まれたばかりと思われる、「かしわめし おりお」を買い求めました。
左：遠賀川を渡る
（遠賀川〜水巻間にて）
右：スペースワールド
（スペースワールド〜枝光間にて）
黒崎駅に停車した列車は、次の小倉駅に到着しました。
小倉駅から先は、進行方向が変わるため、座席の向きを変えました。
指定席もほぼ満席となり、小倉駅を発車しました。
自身にとって初めての日豊本線でしたが、少しウトウトとしてしまいました。
目が覚めると、車窓には小高い山や水田が広がってました。
程なくして、列車は行橋駅に停車しました。
左：水田が広がる
（小波瀬西工大前〜行橋間にて）
右：豊前発電所付近
（豊前松江〜宇島間にて）
中津駅に停車した列車は、しばらくして、国東半島をショートカットする山間へと入っていきました。
車窓には水田が広がり、のどかな景色です。
一際山深いところを抜けると、列車は杵築駅を通過しました。
しばらくすると、別府駅到着のアナウンスが流れました。
小さい頃から温泉地として知っている別府、今度は別府で下車するプランを考えようかなという思いでした。
やはり温泉への観光客でしょうか、多くの方が下車されました。
ホームの反対側には、真っ赤な塗色の通称「Red Express」の485系、特急「にちりん」17号が停車していました。
左：山間を抜ける
（中山香〜杵築間にて）
右：別府湾沿いを走る
（東別府〜西大分間にて）
別府駅を発車した列車は、程なくして別府湾沿いへと出ます。
ここにきて先ほどまでの曇り空が嘘のように、青空が出てきました。
多くの車が行き交う、4車線の国道10号線の向こうに、青い別府湾がしばらく続きました。
別府湾と別れ、再び内陸へと入ると、程なくして終点の大分駅に到着しました。
列車を下りると、かなり蒸し暑い大分の空気が出迎えてくれました。
ホームで少し大分到着の余韻に浸ってから、改札を出ました。
左：特急ソニック25号(大分方)
右：駅名表示板
（以上、大分駅にて）