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500系のぞみ号と寝台特急富士号の旅

2007(平成19)年6月24日(日)
岡山〜東京
2 (寝台特急富士号)
東の空が輝く
浜名湖を渡る

ふと目が覚めたので時計を見ると、すでに名古屋駅を過ぎている時刻でした。
再び横になっていると、列車の速度が落ちはじめ、どこかに停車するようなので、外を覗くと、もう停車していたはずの名古屋駅に到着するところでした。
どうやら深夜帯に何かあったらしく、昨夜の2分の遅れが大きく広がっていました。
乗客が下車する音がして、再び車内は静かになりました。
列車は、名古屋駅を20分ほど遅れて発車しました。

6時を過ぎておはよう放送があり、岡山と姫路の間で、先行する列車が鹿と衝突したため、20分ほど遅れて運転しているとの事でした。
また、このままだと、東京駅には、1時間前後遅れて到着する見込みだという話もありました。

天竜浜名湖鉄道の分岐する新所原駅を通過し、しばらくすると、車窓左手に浜名湖が見えてきました。
そして、新居町駅を通過し、右手の道路、左手の新幹線に挟まれ、浜名湖を渡りました。
その後、前が詰まり始めたのか、ノロノロ運転になったりもしましたが、列車は26分遅れで浜松駅に到着しました。

左上:東の空が輝く
(大府〜逢妻間にて)
右上:浜名湖を渡る
(新居町〜弁天島間にて)
左下:天竜川を渡る
(天竜川〜豊田町間にて)
右下:茶畑が広がる
(菊川〜金谷間にて)

天竜川を渡る
茶畑が広がる
金谷の町を見下ろす
新幹線が追い越していく

浜松駅からは、JR東海パッセンジャーズによる車内販売が始まりました。
お腹も空いてきたので、昨日購入した寿軒の「かしわめし」を頂きましたが、ご飯も鶏肉もとてもいい味で、大変美味しかったです。

菊川駅を通過した頃、先を急ぐ乗客のために、静岡駅でこだま562号に振り替え乗車できるという案内がありました。
その後、振り替えるかどうかを乗客に確認しに、車掌がやってきました。
向かいの寝台の方は振り替えられるようでしたが、自身は急ぐ旅でもないので、このまま乗車すると伝えました。

安倍川を渡り、しばらくして、列車は静岡駅に到着しました。
向かいの寝台の方が下車されていきましたが、乗車した車両ではそれほど乗客に動きはありませんでした。
列車は、34分遅れで静岡駅を発車しました。

車窓には相変わらずの灰色の空が広がっていましたが、ふと前方に一際高い山の影が見えました。
「もしや!」とカメラを構えていると、車窓左手に富士山が姿を現しました。
車内放送でも「梅雨空にも関わらず、麓から頂上まで富士山がハッキリと見えます」と案内がありました。
すっかり諦めていただけに、本当に嬉しく思いました。

左上:金谷の町を見下ろす
(金谷〜島田間にて)
右上:新幹線が追い越していく
(東静岡〜草薙間にて)
左下:由比海岸へと出る
(興津〜由比間にて)
右下:見事に見えた富士山
(富士川〜富士間にて)

由比海岸へと出る
見事に見えた富士山
雲に霞む太平洋
貨物列車が追い越していく

列車は、36分遅れで富士駅を発車しました。
それからもしばらくは、車窓左手の富士山を眺めていました。
ゆっくりと走っていたのか、遅れは広がり、次の沼津駅を45分遅れで発車しました。

丹那トンネルを抜け、列車は熱海駅に到着、大分駅から乗車されていた女性のグループが下車されていきました。
ホームの反対側からは、東京行きの特急「リゾート踊り子」号が先発していきました。
その後、列車は52分遅れで、熱海駅を発車しました。

国府津駅を通過してしばらくすると、車窓左手の貨物線を貨物列車が抜いていきました。
それにしても長く、2分ほど掛かってようやく最後尾が現れました。
午前中からこんなにも長大な貨物列車が走っていることに、貨物列車の重要性、必要とされていることを感じました。

車窓に横浜ベイブリッジが現れると、列車は横浜駅に到着、別府駅から乗車されてきたお子さん連れの家族が下車されていきました。
横浜駅を52分遅れで発車すると、次は終点の東京駅です。

左上:雲に霞む太平洋
(根府川〜早川間にて)
右上:貨物列車が追い越していく
(二宮〜大磯間にて)
左下:E電区間に戻ってきた
(大船〜戸塚間にて)
右下:多摩川を渡る
(川崎〜品川間にて)

E電区間に戻ってきた
多摩川を渡る
EF66型電気機関車(東京方)
9,10番線ホームにて

列車が品川駅を通過したところで、間もなく東京駅の車内放送が始まりました。
東京駅には、1時間12分遅れの到着との事でした。
下車後に、EF66型電気機関車を撮影するために、先頭の12号車へと向かいました。
そして、ゆっくりと東京駅に到着、ドアが開き、ホームに下りました。
早速、EF66型電気機関車の前に行き、ここまで牽引してきた機関車の姿を写真に納めました。

思いがけず、1時間以上も多い乗車時間となりましたが、その分、車内でのんびりできました。
富士号の中から富士山も眺めることができ、思い出に残る乗車となりました。

今回はどちらかというと、乗車が主体の旅でしたが、終着駅までの早さを目的とする新幹線と、終着駅までの確実さを目的とする寝台特急の乗り比べができ、なかなか面白い旅となりました。

左:EF66型電気機関車(東京方)
右:9,10番線ホームにて
(以上、東京駅にて)



500系のぞみ号と寝台特急富士号の旅
2007(平成19)年6月23日 -その6-
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