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500系のぞみ号と寝台特急富士号の旅

2007(平成19)年6月23日(土) -その6-
門司〜岡山
2 (寝台特急富士号)
ED76型電気機関車(門司方)
5,6番線にて

小倉駅を発車すると、門司駅で寝台特急「はやぶさ」号との連結のため、しばらく停車する旨と、食料や飲料の調達は、改札外にある売店で行える旨を何度か放送されていました。
確かに、今や、はやぶさ・富士号の中では、清涼飲料の調達しかできないので、案内だけはしっかりとということでしょうか。
程なくして、列車は門司駅に到着しました。

早速、列車を下り、ここまで列車を牽引してきたED76型電気機関車の前へ行くと、早くもライトは入換点灯されていました。
その姿を撮影し、その後の寝台特急「はやぶさ」号との連結に備えて移動すると、ED76型電気機関車が切り離され、単機で発車していきました。

はやぶさ号が連結されるのを待っていると、はやぶさ号の乗客の方が、「○号車はどこですか?」と不安そうに尋ねていらしたので、「もうすぐ連結されますよ」と答えました。
自身でも、もし買い物に行っている間に、列車の姿が消えていたらビックリすることでしょう。

程なくして、はやぶさ号との連結が終わり、車内へ戻ると、寝台特急「富士・はやぶさ」号として、ガクンと門司駅を発車しました。

左上:ED76型電気機関車(門司方)
右上:5,6番線にて
左下:東京方に寝台特急はやぶさ号を連結
右下:発車案内板
(以上、門司駅にて)

東京方に寝台特急はやぶさ号を連結
発車案内板
下関港が見える
下関車両管理室の車両基地

程なくして、列車は関門トンネルに入りました。
改めて、今回の九州での旅を振り返りながら、また九州を訪れることを願っていると、列車は関門トンネルを出て、本州へと入りました。

車窓右手に下関港と造船所を見て、左手には下関車両管理室の車両基地のEF66型電気機関車を見て、再び右手を見ると、2年前に訪れた海峡ゆめタワーが見えました。
そして、列車は下関駅に到着しました。

左:下関港が見える
右:下関車両管理室の車両基地
(以上、門司〜下関間にて)

8,9番線にて
発車案内板

下関駅でも機関車の交換が行われるので、ホームへ下り、先頭車両のほうへと行ってみました。

ようやく先頭車両のところに行くと、すでに、門司駅と下関駅の間だけを牽引するEF81型電気機関車は切り離されていました。
下関駅では、上りの寝台列車はホーム先端ギリギリに止まるため、残念ながら牽引する機関車を前方から撮影することはできません。
そのため、はやぶさ号の先頭車の横で待っていると、程なくして、東京方からEF66型電気機関車が接近し、ゆっくりと連結されました。

連結の様子を見届け、指定された寝台へと戻ると、向かいの寝台に中年の男性が乗車されていらっしゃり、「こんばんは」と挨拶を交しました。
意外と言ったら失礼かもしれませんが、下関駅からも乗客があるんだなと、多くはないにしろ、途中駅からの需要も少なからずあるということを再認識しました。

下関駅を発車すると、程なくして、車掌が交代した旨の放送がありました。

左上:8,9番線にて
右上:発車案内板
左下:東京方にEF66型電気機関車を連結
(以上、下関駅にて)

東京方にEF66型電気機関車を連結

新下関駅を通過
車窓は夜へ

程なくして、列車は、新下関駅を通過しました。
外はまだほんのりと明るく、建物や山々の輪郭がはっきりと見えましたが、時間はもう19時半を過ぎており、夏至を過ぎたばかりのこの頃の、日の長さを感じました。
全ての車窓に見覚えがあるというわけではありませんが、今までの旅では明けていった景色が、今回は暮れていくんだなと思うと、列車の旅というものは、上りと下り、そして、時間帯、季節によっても、様々に味わいが変わるんだろうなと感じました。
車内では、子どもたちがお母さんと楽しそうに話している声が聞こえていました。
こんな非日常の空間は、さぞかし楽しいだろうなと思いました。

左:新下関駅を通過
右:車窓は夜へ
(小月〜埴生間にて)

徳山駅を発車
広島駅に到着

宇部駅を2分遅れで発車した列車は、新山口駅、防府駅と停車していきますが、その遅れを取り戻せないままでした。
以前の記憶から、そろそろ瀬戸内海沿いに出ると思い、車窓右手を見ていたのですが、はっきりとは確認できないまま、いつしか戸田駅を通過しました。
しばらくすると、闇夜に浮かぶ工場群が現れ始め、徳山駅に停車しました。
映画に出てきそうな雰囲気の工場群を抜けると、次の下松駅に停車、程なくして、減灯の後にお休み放送が始まりました。
お休み放送が終わると、程なくして、柳井駅に停車しました。

すっかり車内も静かになった22時過ぎ、列車は岩国駅に停車、呉線の広駅行きの普通列車の姿がありました。
広島に近づくと、街の灯りが雲に反射し、空がほんのり明るくなってきました。
そして、22時37分、寝台特急「富士・はやぶさ」号は、明るい新幹線駅舎を見ながら広島駅に到着しました。
乗車している車両に乗客はありませんでしたが、ホームでは多くの人々が後続の列車を待っていらっしゃいました。
そして、広島駅の発車を見届けたところで、着替えて休むことにしました。

左:徳山駅を発車
右:広島駅に到着



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2007(平成19)年6月23日 -その5-
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