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400系つばさ号と急行あさひ号の旅

2008(平成20)年6月28日(土) -その3-
米沢〜新潟
9815D (急行あさひ号)
発車案内板

次に乗車するのは、4年振りに運転された団体臨時列車、急行「あさひ」号です。

米坂線ホーム手前で記念弁当を引き換え、久しぶりのキハ58+28系新津車と対面しました。
自身としては、2005(平成17)年の快速「磐西只見ぐるり一周」号以来でした。
発車の時間まで、列車を撮影することにしました。

この国鉄時代に製造されたキハ58系車両は、新潟支社管内の羽越本線、磐越西線、そして、米坂線では、今なお主力として運用されています。
しかし、今年の4月、これら路線に新型のキハE120系が導入されることが発表されました。
新型車両の導入とともに、国鉄型の車両が置き換えられてしまうのでは、という噂もあります。

久しぶりの乗車という楽しみと、また乗車できるかなという少し心配な気持ちで、列車に乗り込みました。

14時33分、「花回廊キャンペーン」の横断幕に見送られて、米沢駅を発車しました。
ロングシートは、今まで同様、フリースペースだったようでしたので、そちらに移動して車窓を楽しむことにしました。

左上:発車案内板
左下:急行あさひ号(新潟方)
右下:「急行あさひ 新潟−米沢」」のサボ
(以上、米沢駅にて)

急行あさひ号(新潟方)
「急行あさひ 新潟−米沢」」のサボ
鬼面川(おものがわ)を渡る
米沢盆地に広がる水田

車窓には、青い空と緑の水田が広がっており、キハ58の重厚なエンジン音をBGMに、清々しい景色を眺めながていると、本当に心が解放されました。

列車は、最初の停車駅、羽前小松に到着すると、地元の方が乗り込んでいらっしゃり、パンフレットとお饅頭を頂きました。
「花回廊」の横断幕に見送られて、発車しました。

次の今泉駅では、地元の方々が待っていらっしゃるということで、「触れ合いをお楽しみ下さい」との車内放送がありました。
程なくして、車窓右手から山形鉄道の線路が近づくと、今泉駅に到着しました。
ホームでは、冷たい飲み物と酒饅頭が振る舞われ、ホームが賑やかになりました。
しばらくして、対向の米沢行き普通列車が到着すると、発車の時間となりました。
ここでも「花回廊」の横断幕に見送って頂き、まだ旅は始まったばかりですが、いい旅に参加できてよかったなぁと思いました。

左上:鬼面川(おものがわ)を渡る
(西米沢〜成島間にて)
右上:米沢盆地に広がる水田
(犬川〜今泉間にて)
左下:今泉駅を発車
右下:山間に入る
(手ノ子〜羽前沼沢間にて)

今泉駅を発車
山間に入る
何度も横川を渡る
赤芝峡

羽前椿駅に停車した列車は、次第に山間に入っていきます。
カミンズ社製エンジンを唸らせながら、ゆっくりと宇津峠を上っていきます。
程なくして、トンネルを抜けると、下り勾配に変わりました。

蛇行する横川を何度も渡りながら列車は進みます。
列車は、次の小国駅に停車しました。
横川が荒川に合流してから、程なくして、美しい渓谷の赤芝峡が見えました。

新潟県に入ると、川幅を増した荒川沿いを走ります。
こういったゆったりとした流れの川を見ていても、心が解放されます。
しばらくして視界が開けると、列車は越後下関駅に停車しました。

車窓右手から羽越本線の線路が接近し、列車は坂町駅に到着しました。

左上:何度も横川を渡る
(伊佐領〜羽前松岡間にて)
右上:赤芝峡
(小国〜越後金丸間にて)
左下:荒川の流れ
(越後金丸〜越後片貝間にて)
右下:河口が近づく
(越後大島〜坂町間にて)

荒川の流れ
河口が近づく
水田が広がる
新発田駅を発車する

坂町駅では、ホーム反対側に、国鉄首都圏色に塗色されたキハ40系が停車していました。
3分の停車で、その米沢行きの普通列車よりも先に、坂町駅を発車しました。

乗車時間も、残り1時間を切ってしまいました。
コシヒカリでしょうか、新潟米の水田の中を走ります。

中条駅、新発田駅と停車した列車は、白新線へと入りました。
ここまでくると、急行「あさひ」号の旅ももう残り30分余りです。
黒山駅で村上行き普通列車を待避した後、豊栄駅に停車しました。
次第に暮れゆく中、車窓には緑の水田が続きます。

列車は再び待避のためでしょうか、新崎駅に到着しました。
発車を待っていると、しばらくして、「前方の踏切で異常を感知したため、確認作業を行っています」といった車内放送が流れました。
いやいや、ここまできて足止めかと思いましたが、この先急ぐわけでもないのでのんびりと構えることにしました。

左上:水田が広がる
(金塚〜加治間にて)
右上:新発田駅を発車する
左下:阿賀野川を渡る
(新崎〜大形間にて)
右下:新潟駅に到着

阿賀野川を渡る
新潟駅に到着
急行あさひ号(新潟方)

ホームには豊栄行きの普通列車の乗客も集まってきました。
どうなることかと思いましたが、先に対向の普通列車が到着し、17時37分、急行「あさひ」号も新崎駅を発車しました。

阿賀野川を渡った列車は、新潟貨物ターミナルを過ぎ、新潟車両センターを通過していきます。
この後の特急になるのでしょうか、485系3000番代の運転席にいらした運転士の方が、「お、来たな」といった感じでこちらを見ていらっしゃいました。

列車は、3時間の旅を終え、およそ10分遅れで新潟駅に到着しました。
久しぶりの旅を素敵なものにしてくれた列車を撮影し、今回の旅は終わりました。
改めて、ディーゼルカーの旅は、のんびりと楽しいもので、自身にとっての旅の原点だなと感じました。
また乗車する機会はあるのかなと思いつつ、最後の最後まで、無事に走り続けて欲しいという思いでした。

左:急行あさひ号(新潟方)



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2008(平成20)年6月28日 -その2-
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