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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 松代 −その22−

2005年8月7日撮影
2005年8月7日撮影

日本大学芸術学部彫刻コース有志 [日本]
Nihon University College of Art Sculpture course [Japan]

脱皮する家
Shedding House

一軒の古びた家を構成する木々が、彫刻刀で彫られることにより、鮮やかな木材の色を蘇らす。
2006年に向けたプロジェクト。
それは、リフォーム(Reform・改良)ではなく、リバース(Rebirth・再生)である。

2005年夏の「10days」8日目、作品を訪れました。
2階の屋根裏の梁や柱に彫刻刀を入れている風景を見学させて頂きましたが、皆さん暑い中、黙々と作業をされていらっしゃいました。
軒先では、近所の方でしょうか、おばさんが長い木に彫刻刀を入れる作業を手伝っていらっしゃいました。
その作業を少し見ていると、大学生の方に「やってみませんか?」とすすめられました。
1本の木に少し彫刻刀を入れてみましたが、普段持ち慣れていないせいかなかなか難しかったです。
「らせん状に昇っていくように」というコンセプトなんだそうですが、うまくできたでしょうか。
短い時間でしたが、色々と話しを聞いたりもできて、楽しい時間を過ごすことができました。
来年の完成がどんな姿のなるのか、とても楽しみな作品です。

第3回期間中の8月26日、1年振りに作品を訪れました。
会期初めから話題の作品でしたので、とても楽しみにしていました。
改修中だった家屋は、当然ですが、しっかりと1軒の家屋に生まれ変わっていました。
ちゃんとした玄関から中に入ると、そこには壮観な景色が広がっていました。
床、柱、梁、至るところに彫刻刀が入れられていました。
本当に場に圧倒されてしまい、「すごい」という言葉しか浮かびませんでした。
靴を脱いで部屋に上がり、靴下越しに彫られた床の感触を楽しみました。
これらの彫刻は、ただ闇雲に彫られているわけではなく、部屋の中心から外に向かって彫られています。
2階に上がると、窓が大きくとられた、開放感あふれる部屋がありました。
ずっとここにいたいと思うほど、本当に心地よい部屋でした。
部屋を散策しているうちに、次第に平常心を取り戻し、「自身が彫刻刀を入れた木や、あのときのおばさんや大学生の方が彫刻刀を入れていた木もどこかにあるのかな」と、この1年間に思いを馳せながら、木々を眺めました。
改めて、こうやって完成した作品を見ることができたことをとてもうれしく思いました。

2005年作品
峠 空家
常設
2005年8月7日撮影
2005年8月7日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年9月10日撮影
2006年8月26日撮影
2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影
2006年9月10日撮影

吉井 講二+水組・花組・石組 [日本]
Koji Yoshii [Japan]

TOGE夏の庭
TOGE: Summer Garden

峠集落の集落センター前に、木の幹を利用したが水溜めが設置されている。
そこから続く道には、訪れた人々を誘うように、木の幹を利用した花器が所々に設置され、鮮やかな花々が咲いている。
それら木の幹で作られた花器や水路を辿っていくと、一軒の家屋に辿り着く。
集落を一つの庭として作り上げた作品。

初めは、これが作品なのか、それとも、元々集落にあったものなのか、わかりませんでした。
それほど、集落に馴染んでいました。
「自身の集落にもあったら素敵だなぁ」などと思いながら辿っていくと、作品の展示されている空家に辿り着き、やっぱり作品だったんだと確信しました。

2006年作品

第3回期間中のみ

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年9月10日撮影
2006年8月26日撮影

グライズデール・アーツ [イギリス]
Grizedale Arts [UK]

マーカス・コーテス [イギリス]
Marcus Coates [UK]
ジュノー/プロジェクツ [イギリス]
juneau / projects [UK]
バーナビー・ホスキング [イギリス]
Barnaby Hosking [UK]
ティム・オルデン [イギリス]
Tim Olden [UK]
アダム・サザーランド [イギリス]
Adam Sutherland [UK]
ニナ・ポープ [スイス/イギリス]
Nina Pope[Switzerland / UK]
カレン・ガースリー [イギリス]
Karen Guthrie [UK]
ラリ・チェットウィンド4 [イギリス]
Lali Chetwynd 4 [UK]

グライズデール 七人の侍
Grizedale 7 Samurai

イギリス中部の湖水地方、グライズデールを拠点に地域再生プロジェクトに取り組んでいるという「グライズデール・アーツ」(イギリス文化公益法人)。
その「グライズデール・アーツ」からやってきた7人の作家が、峠集落の活性化のために、集落に1ヶ月間滞在した活動と、集落との交流の記録。

作品の展示されている家屋の1階に、集落で収穫されたお米「峠米」や集落で集めた音を基に作られたCDが販売されていました。
奥の部屋には、集落の方々をモデルに描かれた肖像画が展示されていました。
壁に貼られているのは、グライズデール・アーツの7人から集落の人々への質問とその答えが描かれています。
また、スリッパと一緒に並んでいた草履も、集落の方と一緒に作られたものということでした。

峠集落とグライズデール・アーツとの交流は、今なお続いています。

2006年作品
峠 空家など
第3回期間中のみ

2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影
2006年8月26日撮影



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