丸山 純子 [日本]
Junko Maruyama [Japan] 無音花畑
Soundless Flower Garden 峠集落のライスセンターの入口に、ゆらゆらと風に揺れるたくさんの花が咲いている。
その花は、階段の踊り場や、2階の床一面に咲き誇っている。
この年の4月で最後となった、味噌作りの場に、文字通り、花を添える作品。 ライスセンターの内部は、本当に見事なまでに花畑でした。
この花々は、スーパーのビニール袋で作られており、この花を「育てる」のも相当大変だったんだろうなと感じました。
このライスセンターでは、地域で収穫された大豆を使った味噌が作られており、「峠の我が家」と名付けられた味噌の糀室や熟成室にも咲いていました。
しかしながら、体力的な負担により、この年の4月をもって、味噌作りは卒業したとのことでした。
その奥の部屋は、この学校と、そして、この集落の思い出が詰まった教室で、この部屋にも、花が咲いていました。
決して艶やかではなく、あくまでもひっそりとその空間に群生する花々を見て、「無音花畑」という作品名とこの空間をしみじみ感じました。 2006年作品
峠ライスセンター
第3回期間中のみ |