戸髙 千世子 [日本]
Chiyoko Todaka [Japan] 山中堤 スパイラル・ワーク
Yamanaka Zutsumi - Spiral Works 普段はひっそりと水を溜めこんでいる溜池に、陶器とガラスによる花が咲いた。
鏡面のような水面は、里山の景色とともに、白い花を映す。
波一つない溜池とその周囲に、ゆったりとやわらかい時間が流れる。 作品を目の当たりにした途端、周囲の時間がゆったりと流れ始めたように感じました。
穏やかで静かな空間は、とても心地よい空間でした。
いくら水面が穏やかであるとはいえ、ただパネルの上に壺が立っているだけの作品であり、第3回期間中、穏やかな日ばかりであったはずもなく、雨の日や風の強い日など、作品は大丈夫だったのだろうか、などと心配もしてしまいましたが、本当に穏やかなこの空間を眺めていると、そんな心配自体が無粋なような気がしてきました。 白を基調として中心が水色の花は、偶然だとは思いますが、矢島路絵氏の「テラ−青い花プロジェクト」を思い出し、2つの花が共鳴しているような感じもしました。第3回期間中、この花に火を灯すというイベントもあったそうなのですが、見ることができず残念でした。
さぞかし、幻想的な空間だったことでしょう。 2006年作品
願入
第3回期間中のみ |