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'07.5.12(土)   静浜基地 T-7 体験タクシー

以上 <゛‾^‾)

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静浜基地で行なわれた「T−7体験タクシー」に行ってきました。

※初めに・・・
 今回は 写真撮影が思うようにできなかったこともあり、ほとんど文章です。あしからず。。。

◆体験タクシーとは・・・
 事前応募で当選した15人+(たぶん招待かなにかの)5人の計20人が、空自のプロペラ練習機「T−7」の
 後席に乗り、離陸滑走を実際に体験できる。
というものです。

◆ちなみに「タクシー」とは・・・
 街中を走ってるタクシーやハイヤーという意味ではありません。
 航空機が地上を走行することも、タクシーやタキシング などといいます。
 まぁ〜この体験タクシーの「タクシー」は、両方の意味をかけてるのかもしれませんけど。。。


このような催し物は、ほかの基地では あまり聞きませんし、もし当選して許されるのなら乗ってみたい・・・
でも まぁ〜みんな そう思ってるでしょうし、あまり期待しないで 冗談のつもりで(応募規約どおり)1通だけ
送ってみました。。。。なんでですかね。当っちゃいました。

というわけで、静浜航空祭の前日となる土曜日の午前中に行なわれました「T−7体験タクシー」に
行ってきました。。。
今回の静浜遠征は ウチの車が都合つかず、レンタカー(トヨタ ist)で行ってきました。
5月12日(土) 深夜1時半、静浜基地 南側の門に着。まだ誰もいませんでした。
車で仮眠・・・

0430 周りの車の音で起

日の出前、富士山が朝焼けに照らされてました。
静浜には何度か行ってますが、初めて富士山を見ました。
この時 横着せずに、車から降りて ちゃんと撮ればよかったかも・・・(ーー;)

もう一度仮眠。
0650 起床。
 周りにだいぶ車が増えてました。富士山はもう かすんで見えなくなってました。
 朝の身支度を終え、徒歩で基地正門まで。

★体験タクシー当選者は、基地内のグランドに車を駐車できます。
 でも終わった後は出なきゃいけません。その時には南側は車で いっぱいでしょうし、
 その中で停めれる場所を探すのもなんなので、あえて車は動かさず徒歩で正門まで
 行くことにしました。

 ぷらぷら歩いて 約15分。
【 T−7 体験タクシー レポート 】
体験タクシーを詳しくレポートしたサイトって 見つからなかったので、感想を交えながら
順を追って ちょっと(くどいほど)詳しくレポートしましょう。。。
0820 基地正門 着。
 ちょっと早かったので、基地内の臨時駐車場となってるグランド付近で待機。

0830 控え室(建物の2階。エプロン側)に案内されました。
 席は決まっており、各々のフライトスーツとブーツが用意されてました。
控え室からの眺めは、こんな感じ。
0905 体験タクシー ブリーフィング
9時からのブリーフィングが始まるまで、
部屋の中や外の景色を写す体験搭乗者たち。
(もちろん 私もその1人)
ブリーフィング教官は、F15のパイロットという方でした。
(元15のパイロットで、今は静浜で教官? パッチは静浜のでした。)
差し棒なんて出しちゃって・・・
けっこう それっぽく見えたので
1枚(^_^.)
体験タクシーのスケジュールや注意事項の説明を受けます。
◆体験タクシー スケジュール
 (1)0900〜0910 ブリーフィング
 (2)0910〜0920 前段実施者着替え
   0920〜0930 後段実施者着替え
 (3)0925〜1045 体験タクシー
 (4)1055〜1110 写真撮影
 (5)1110〜1120 着替え

★グループ分け
 体験搭乗者20人を大きく2つ(前段・後段)に分け、さらにそれぞれ2つずつ・・・
 計4つのグループに分けて順番に行なわれました。
◆体験タクシー 注意事項
(下記のものは、実際にあった説明を要約したり 補足を加えてます。)

・付き添いは2人まで。付き添いの人は乗れません。搭乗者が体験タクシー中(スケジュール(3))
 はエプロンにも入れません。控え室で待機。体験タクシー後の写真撮影会(スケジュール(4))では、
 エプロンに入って撮影も可能。

・機内への私物の持ち込みは不可。カメラも不可。うで時計は可。
 →機内でひっかかることを気にされてました。落としたりスイッチ類などにひっかけたりして、
 トラブルになるのを防ぐためかと。コックピット内の撮影を制限するわけではないみたい。

・スイッチ類などには絶対に触らないこと。

・搭乗者1人につきエスコート(航空学生さん)が1人つくので、エスコートの指示に従うこと。

・カメラや貴重品をエスコートに渡すことは可。エスコートに体験タクシー中の写真を撮って
 もらうことも可。

・控え室はカラにはならず、必ず隊員さんが(もろもろの見張り役として)いるとのこと。


★注意事項は守ったほうが無難だと思います。ここまできて退場処分には なりたくありませんから。
◆フライトプラン
 モニタには別室のホワイトボードが映されてて、当日のプランが書かれてました。
わたしは・・・

 コールサイン:A−21
  (私個人ではなく、私が乗る機体のコールサイン)
 機番:41 (941)
 前席:K(二尉)
 後席:(わたし)
 ルームアウト:1005 (控え室を出るのが10時5分)
 エスコート:Iさん

(個人名がいっぱい書かれてるので、
 ちょっと強めのぼかしを入れてます。)
わたしは4つのグループのうちの、後段 第3グループでした。
先の人の様子が見れて 最後のグループを見ながら余韻にひたれる、いいポジションでした。

まずは先のグループの様子を、控え室の窓から見学。
◆着替え

 控え室の隣の部屋でフライトスーツ(ツナギ)&ブーツに着替え。
待ち時間、着替え終えた体験搭乗者たちで、
フライトスーツ姿をお互いに撮りあいました。
★ベルトではなく、マジックテープで胴回りを締めます。軽くてベルトより早く着れますし、
 いろんなものに引っかかることも少ないと思います。
<フライトスーツ>
★同様に手首のすそもマジックテープ。
★ポケットは、両胸にファスナーのものが1つずつ。
 ファスナーは片手では開けにくかったです。左腕にもファスナーのポケットが付いてました。

(左腕)

★ネーム用&パッチ用のマジックテープ。
 自前の静浜ゆかりのパッチを貼り付けてる人がいました。
 (この人の印象があったので、翌日の航空祭で売ってたT−3ファイナルパッチを
  つい買っちゃいました。)
★左モモにクリップがついてます。ここに地図やメモをはさんで、フライト中に確認するのだとか。
★足首はファスナー。
<ブーツ>
★安全靴仕様。

★ファスナーをしめると、不思議としっかりフィットしました。
★事前応募のハガキに身長・体重・クツのサイズを記入します。
 これに合わせて用意してくれたようです。
 ですが・・・クツのファスナーがしまらない人もいました。
◆ルームアウト
 1001 エスコートのIさんが呼びに来て、ルームアウト。
前の人の体験タクシーが終わって、エンジンルームを開けエンジンチェック。
★このときエスコートさんにカメラを預けると、体験タクシー中の様子を撮ってくれます。
パラシュートは先に乗った人が すでに後席まで持っていってるので、ここでは簡単な解説のみ。
ちょっと持たせてもらいましたが、すごく重かったです。
このようにパラシュートを背負って乗り込むのは「T−7」だけで、ほかの機種は座席ごと
射出するタイプのものです。

ヘルメットは、両耳の部分をちょっと広げ気味にして、おでこからズポっと。
意外とすんなり入って、フィットしました。ここではかぶり方の説明だけなので、
はずして元に戻しておきます。

部屋には立て鏡が置いてあります。ここで装備を自己チェック。


準備が整い、いざエプロンへ。。。

(この絵、この瞬間の・・・部屋からエプロンを見たこの絵・・・写真という形でお見せできないのが
残念です。私の頭の中には鮮明に残ってるんですけど。。。)

航空祭で何度か来てるエプロンですが、見え方が全然違いました。
うまく説明できませんけど・・・太陽がまぶしくて妙に白っぽい風景で、ちょっと色あせて見えて
けっこう広く感じました。「航空祭の会場」ではなく「航空基地」を歩いてるといいますか・・・
やっぱりうまく説明できません。
「救命装備室」でヘルメットのかぶり方やパラシュートの説明。

上に置いてあるのがヘルメットで
下にぶら下がってるのがパラシュート
です。

★エプロンルール
 ・歩くのは機体の後ろ側。(ブルーのウォークダウンのように前を歩かない)
 ・斜めに歩かない。
搭乗機に近づくと、パイロットのKさんがいらっしゃいました。
ごあいさつ。
KさんはエスコートIさんの教官らしいです。
◆T−7 乗機(後席)
(1)左翼付け根の黒い部分に上がる。
※写ってるのは私ではありません。
(2)右足を足掛にかける。
バネ式のフタになってて、蹴る(押す)とフタが奥に
へこみ足場ができます。

押したらへこむなんて、戦闘機では無いギミック
でしょうね。。。
(3)左足で座席のシートをふんずけて、右足をコックピット内に入れつつ着席。
  (座席のシートをふんずけて入るのは、F15の乗り方と同じ)

(4)先の人が持ってきたパラシュートを背負う。(座席に置いてあるので、腕を通すだけ)

(5)シートベルトは、下腹部に丸い金具を置き 左右と両肩からのシートベルトを、丸い金具に
  カチャリと差し込む。
(6)渡さたヘルメットをかぶる。
  ヘルメットのマイクとスピーカのチェック。計器板中央のツマミを・・・ひっぱってたのかな?
  それを操作しつつ「聞こえますか?」とかなんとか やってました。


★ヘルメットは、メガネをしたままでも問題なくかぶることができました。

★あごひもはボタンでパッチン。すっぽりかぶって 頭部で安定してるので、あってもなくても
  あんまり変わりません。

★左ほほ付近にあるマイクの位置を調整。

★耳がぴったり すきまなく覆われます。スポンジのため痛くはありません。特に圧迫感もありません。
  でも すぐ隣の人の声も聞き取りづらくなります。

★ヘルメットのスピーカは、聞こえなくはないですが けっこう聞き取りづらいです。
  「聞こえますか?」と言われて
  「はい」と答えたあと、「感度良好 数字の5です」と言いかけてやめました。

★ヘルメットのバイザーは教官用は黒ですが、学生は透明らしいです。教官が学生の目の動きを
  見るためだとか。どちらもUVカット仕様。
  わたしに渡されたのは、教官仕様の黒いバイザーヘルメットでした。

★黒いバイザーは・・・ウチのサングラスと似たような感じでした。当たり前ですけど・・・
  太陽を見ても、それほど まぶしくはありませんでした。

★ヘルメットから配線が出てて先にピンジャックが付いてました。
  たぶん有線のマイク&スピーカのものかと。
  そのピンジャックが機体のどこにささったのかは、わかりませんでした。
  (整備員さんがやってくれました。)
問題なければキャノピー(窓)が締められます。
隊員さんが締めてくれました。キャノピーは手動です。ガァ〜〜〜と引きずって・・・
途中でヘルメットのてっぺんが当っちゃいましたが ちょっと頭を下げて全部閉まりました。
取っ手を90度回してロック。

★取っ手は内側と外側の両側にあり、どちらからでも操作できるようになってました。
たぶんエマージェンシーの時のためかと。


このあたりのセッティングは、コックピットの左右に隊員さんが立ってくれて てきぱきと
やってくれました。
この写真は前のグループの人の
様子を、控え室から撮ったもの。
このセッティングの間に、パイロットKさんも前席に乗り込みました。
一段落したとろころで、コックピット内を観察。
★計器類はわりと少なかったです。シンプルな感じでした。T7はエンジンが1つなので、
 エンジン系統の計器は1つずつだけでした。
 F15はエンジンが2つあるので、同じ計器が右用と左用 2個ずつ並んでます。
 その分計器の数が増えます。
 T7には、もちろん兵装操作パネルなんてものもありません。

★計器類はほとんどアナログでした。無線周波数表示器は8セグのLEDかな?数字色は
 オレンジ色でした。
 同じ表示器が2つ並んでて、別々の周波数が表示されてました。

★操縦桿には、トリガーとか何もついてませんでした。ただの棒にグリップがついてるだけ。
 F15はウェポントリガーのほか、マルチディスプレイのカーソルを動かすスティック
 (プレステのコントローラみたいなの)がついてます。

★スロットル(エンジン出力調整器。車のアクセルみたいなもの) はエンジンが1つなので
 1つだけ。
 大きさは オートマ車のシフトレバーと同じくらいで、形は かまぼこ型をしてました。
 F15は これが2つに分かれてて、左右別々に出力調整できるようになっています。

★計器板の下、足元あたりはけっこう空間がありました。フットペダルの奥のほう(前席との間)
 にもなにもない空間がありました。
 F15は計器やスイッチがびっしり並び圧迫感のようなものがありますが、それに比べると
 T7の後席はわりとゆったりしてました。

★計器板の右上にミラーがついてました。私の目の位置と合わなくて 後方はよく見えません
 でしたが、ヘタにいじるのも怖いので触りませんでした。
◆始動
前席パイロットのKさんから「エンジンをかけます」とヘルメットスピーカから聞こえ、
「はい」と答えたらエンジンが始動。
脇にいた整備員さんの右手がクルクルされるのを見つつ、だんだんと回転数が上がって
いくのを感じます。
前席Kさんはピースしてるわけではなく、エンジンの回転が2段階目というのを
整備員と確認してます。
後席の私はというと・・・黒いバイザーを下げてみて、どのように見えるか確認中。
★開いてる前席のキャノピーから プロペラの風が吹き込んできました。

★車のスタートと似た感じ。エンジンのスタート音などは、ヘルメットのためか
  あまりうるさくはありませんでした。
◆機体チェック
前席の動きに合わせて、後席の操縦桿やフットペダルが 勝手に動きます。
真後ろは見えませんでしたが、たぶんこのときラダーやエレベータが動いてたのでしょう。
★「パイロットと整備員のやりとり」や「パイロットと管制塔のやりとり」は、
 わたしのヘルメットには入ってきませんでした。
 それらのやりとりをしてるKさんの声がボソボソと聞こえました。
 たぶん「前席〜後席」は別系統になってて、整備員や管制塔とやりとりしてるKさんの声が
 漏れ聞こえたのではないのかと。。。

 ボソボソと聞こえるKさんの声を聞きながら、たぶんメーターの値を読んだり、異常ランプが
 点灯してないか とかを声を出してチェックしてるんだろうなぁ〜と憶測してたら、Kさんから
 わたし宛に声が入りました。
   「これからフラップの動作をチェックします。2段階あるので翼を見ててください。」
 とのこと。

 後席は主翼後端にあるので、フラップやエルロンが見やすい位置です。
 しばらくするとフラップが下がり、さらに2段目まで下がりました。
私もすぐ脇で正常に下がる
フラップを確認中。

← これがフラップ

「フラップ異常なし」とか なんとか言えればよかったんですが、なんて言っていいのやら
困っちゃって・・・動作を確認して「おぉ〜」とかしか言えなかった気がします。
あんまり覚えてません(ーー;)


★有線マイクをつけられてたので あんまりハデに首を動かして取れちゃうと面倒なので
 動かしてませんが、結構視界は良好でした。下方は、主翼の付け根あたりまで見ることが
 できました。
右の車止めがはずされ、パイロットが確認できるよう胸の高さで持って、後ずさりしていきます。
右の整備員さんが右翼 中ほどまで下がったら、今度は左の整備員さんが左の車止めを同様に
はずしました。

Kさんもキャノピーを閉めました。「それでは行きます」みたいな声が聞こえて・・・
最初ちょこっとだけ前にでます。
サイドブレーキを降ろしたような感じ。
それからゆっくりと走り出しました。揺れは車と似たような感じでしたが、翼がビョンビョン
揺れてるのが伝わってきました。

ウネウネ曲がって滑走路へ。
その間にも Kさんがいろいろ教えてくれました。
◆タキシング
★地上滑走時はフットペダルだけで方向転換。ラダー(垂直尾翼の舵)と前輪が連動して
 動くらしいです。

★車と違い上半分がすべてガラス張りのため、けっこう暑くなるとのこと。
 暑くないかと聞かれましたが そんなことを感じる余裕はなく、なんて返答したのかも
 よく覚えてません。

★エアコンはあるけど、吹き出し口は左斜め下・スロットルの奥に1ヶ所だけ。

★T−7は富士重工業 製。このエアコンも富士重工の民生品のを流用してるのだとか。
 確かに、4センチX10センチ角の車のエアコンみたいな形をしてて、縦長の向きで
 付いてました。

★空に上がると外気温が下がるため、それほど暑くはないのだとか。
滑走路はこんな感じです。
この写真は、翌日の航空祭当日に 滑走路端の通路から撮ったものです。
滑走路を1/3ほどトボトボ走って、いったん止まりました。
◆エンジン最終チェック
  止まった状態でエンジンの出力を上げていきます。
  アイドル → ミルパワー(巡航パワー) → マックスパワー
  後席の左にもあるスロットルも、だんだん前のほうに位置していきます。
  マックスの状態で・・・10〜20秒 回したでしょうか・・・
★エンジン音が高くなり、プロペラ音も聞こえました。

★機体全体が ガタガタと揺れました。

★計器板は機体に固定されてなく、機体と2〜3センチほどすきまがありました。
 スプリングで取り付けられてるのか、小刻みに揺れてました。
 計器類に じかに振動が伝わらないようにするためでしょうか。

★南沿いの道を見ると・・・体験タクシーの3グループ目だからでしょうか、カメラを
 構えてる人は確認できませんでしたが、「見られてる感」はありました。
◆離陸滑走
 いよいよ離陸滑走。ぐんぐん加速していき・・・
 神社をすぎたあたりでしょうか、スピードが落とされつつ Kさんから

   「あとは操縦桿をひけば飛ぶことができますが、本日は飛べないのでこれで終わりです」

 みたいなコメントが入りました。
★離陸スピードは約90キロらしいです。この速度での滑走は5秒くらいだったでしょうか?
 あっという間でした。
 このあとT−7の飛行展示の予行を見ましたが、実際 滑走を始めてから10秒もないくらいで、
 離陸してるんですよね。

★ブリーフィングの時に
  「T−7はF15の500分の1のパワーしかありませんが、けっこう力を感じると思います」
 とか聞いてたので 身構えてたのですが、実際はそれほどでもありませんでした。
 民間機の離陸のほうが よっぽど強力ですし、90キロというと まだまだ車で(一般道でも)可能な
 スピードの世界ですからね。

★でも、流れる景色は別物でした。右も左も(前方もKさんの肩越しに少し)見渡せる場所を
 滑走するのは、気持ちいいものでした。車の運転でも前や左右を見れるとはいっても、運転席は
 右によってますし あんなに広い道ではないですからね。
 何車線もある広くてまっすぐな道の中央を1人で100キロ近くで走れれば、これに近い感じが
 得られるかもしれません。
◆帰投
ということで、始まるまでは長く感じた離陸滑走も、始まってしまったら 一瞬で終わっちゃい
ました。
あとはエプロンへ帰るだけ・・・と思いきや、Kさんからサービスが。
「操縦桿を握って、左右に倒してみてください」とのこと。
言われたとおり、操縦桿を持って倒してみるとエルロン(主翼後縁外側の舵)がバタバタしました。
右へ倒すと・・・右のエルロンが上がり左のエルロンが下がる(→飛んでれば、機体が時計回りに
回転する)・・・
というのを、手と目で実体験させてもらいました。

★操縦桿はかなり軽かったです(そのように調整されてたのかも)。
 空では空気抵抗で 少し重くなるとか。

★操縦桿の可動範囲は、左右それぞれ10センチくらい。PS2のコントローラに慣れてるので、
 けっこう倒れるなぁと感じました(PS2のコントローラのスティックは、せいぜい1センチくらい)。
◆T−7 降機
もとの場所へ戻ってきて、エンジンカット。
キャノピーを開けてくれて、乗ったときと同じく両側からシートベルトをはずしてくれたり、
ヘルメットを受け取ってもらったり、降機準備してもらいました。
乗ったときとは逆の手順で降機。
パイロットのKさんにご挨拶 m(_ _)m
緊張から開放されフラフラ。遊園地のアトラクション後のような状態だったので、Kさんの
お写真をいただくのを忘れました。この時はこれでお別れとも思いませんでしたし。。。

隣の機はまだエンジンが回ってました。
ストップするまで、その機の後ろを横切らず斜め後ろで待機。

降りてから控え室までの記憶が あんまりありません。
気付いたら控え室にいた という感じでした。
◆待機
まだ着替えはせずに、フライトスーツのまま 控え室で待機。
モニタに写ってたホワイトボードは、このあとの展示飛行 予行の内容に書きかえられてました。

わたしの担当をしてくれた K二尉は、飛行展示1番機の後席に乗られるらしいです。
1番機(機体番号:937 )は今年の特別塗装機でした。
そのようなお方の後席に乗せてもらったとは・・・・
それを先に知ってれば、それはそれでお話しもできたのに・・・
◆写真撮影会
全員の体験タクシーが終わったところで、あらためてエプロンに降りて記念写真撮影会。
この時は、付き添いも含め全員 エプロンに入れます。
撮影用の機体3〜4機を使い、適当にバラけて順番に撮影。
わたしが写ってる写真は、エスコートのIさんや その他 担当の方が撮影してくれました。
この時は 前席に座ることもできましたが、搭乗できるのはやっぱりフライトスーツを着た
体験搭乗者のみです。
T−7コックピット前席に座る私。
3月に厚木で見てきたF/A18のパイロット撮影・・・
あの時のイメージがあり、マネしてサングラスをかけて
親指を立ててみちゃったりしたりしました。。。

サングラスをかけるとサマになるって言われましたが、どぉ?

でもまぁ〜 こうして改めて見ると・・・
いかに この時の私のテンションが、壊れてたかがわかりますね。
エスコート Iさんと敬礼

ホントはここにパイロットのKさんも
いて欲しかったんですけど・・・
わたしの撮影後 次の方が撮影されてる間、Iさんとちょっと立ち話し。
 ・輸送機志望で海外派遣とかを希望されてるとか。
 ・C130かと思ったら、次期ジェット輸送機C−Xのパイロットを狙ってらっしゃるんだとか。
ぜひ どこかの基地で、IさんのC−2(仮名)による飛行展示を見てみたいです。
がんばってください。
撮影会も終わり、再び控え室へ帰る途中・・・
11時35分から前日予行フライトをされる「エアロック サニーさん」がエプロンへ出て
こられました。
「えっオレ? オレなんかより飛行機 撮りなよ」
なんて照れてらっしゃいました(^_^.)
時間も押してたので、着替えたあとは 集まって最後の挨拶やデブリーフィングとかはなく、
自然解散。

事前にもらってた案内には「体験タクシー後の基地見学はできない」とありました。


1120 言われるまでもなく、急いで撤収。

1125 基地正門を退門。
 予定ではあと10分で、エアロックの予行が始まっちゃう。ということで 先週の岩国に続き、
 また走ることに・・・

1135 南側に停めといた車に帰。
 車の中でぬくたくなったお茶で一息ついて、急いで脚立とカメラを用意して 撮影できる
 ポイントへ。。。
●総応募者数は広報担当の方の話しだと、250通くらいだったらしいです。去年は500通くらい
 だったとか。なんで半分?ホントでしょうか?

●ホントに1通だけ・・・冗談のつもりで応募したんですが・・・
 イベントの神様、ほんとに ホントに ほんとぉ〜〜〜に、ありがとうございます。

●去年は雨だったようですが、今年はいい天気でした。航空祭は毎年ありますが、
 この体験タクシーはたぶん一生に一度のイベント。この日が雨でなくて よかったです。

●「ウチのウィンダム+東名高速 = 雨」というイヤなジンクスがあるんですが、今回は
 レンタカーだったので大丈夫だったのかもしれません。

●今回は「一生に一度イベント」と自分に言い聞かせて、わたしの写真を撮ってもらいました。
 「わたしは被写体ではない」とか言って 写真に写りたがらなかったんですが、今回は特別と
 いうことで・・・

●いざ撮ってもらうとなると・・・
 「自分をからめたT−7を こういうアングルで、こういうふうに撮りたい/撮ってもらいたい」
 というのがあって・・・なかなか もどかしい感じでした。
 モデルとしての自分と、カメラマンとしての自分に分身したい気分でした。

●今から思うと、T−7に米軍基地なみに触れる機会だったのに・・・・
 もっといろんな角度の写真とか細部を見てくればよかったと、後悔してます。
 まぁ(悪く言えば)「エスコート = ガイド役兼お目付け役」にマンツーマンでマークされてる
 状態だったので、なかなか勝手に・・・とはいきませんでした。
 あっでも、Iさんは全然そんな方ではなくて、親切で優しい方でしたよ。
 こっちが勝手にそう思って、恐縮してしまって動けなかっただけです。。。
 もし次回があったら、自分がどういう状況にいるのかが客観的に見え、それなりに動けるのでは
 ないかと思いますが・・・まぁ〜 次回はないでしょうね。

●最後になりましたが、パイロットKさん、エスコートIさん、その他 基地関係者の方々、
 ほんとぉ〜にお世話になりました。ありがとうございました m(_ _)m
<総括>
静浜基地 航空祭 前日予行 編 」につづく。。。

(ファスナーは親指のところ)

↑これが足掛

着替えた後 控え室に戻ると、陸自のAH-1Sが飛来してきてました。

← この「941」が 私が乗った機体。

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