このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東日本最後の103系に会いに行く旅(1)

2007年3月、郡山駅構内に長らく留置されていた仙石線の103系が奇跡の復活を果たしました。
仙石線の多賀城駅高架化工事に伴う車両不足を見越しての予備編成確保のための措置のようでした。
現在は平日のみ特定の運用に限って運用復帰しています。

103系ファンである私は、これまでに何度か仙台まで103系の撮影に行こうと計画しましたが、
いずれも時間や金の問題もあり行くことができませんでした(平日のみの運用が何よりのネック)。
そして103系の運用復帰から間もなく一年が経とうとしている今日、大学も春休みに入ったので103系に会いに行くことに決めました。

まもなく夜の11時を廻る、夜中の東京駅にやってきました。
夜の東海道線ホームの電光掲示板には、大阪や大垣といった遠くの行先が表示されています。

「仙台に行くのに何故に真夜中の東京駅にいるんだ?!」と思う方もいるのではないでしょうか。
仙石線の103系は早朝のみの運用に入っているため、茨城に住んでいる私は当日の早朝に仙台に到着することが不可能です。そのため前日の夜に東京駅発の夜行バスで仙台に向かうことにします。

最初はレンタカーを借りて徹夜で高速道路を運転して行くか、仙台に前泊することも考えましたが、一番安くて楽そうな「高速バス」という手段に決めました。
上の電光掲示板にも表示されている、今度のダイヤ改正で消滅する「銀河」です。
機関車がホームをはみ出して停まっているため、このようなアングルでしか撮影できません。。

廃止が決まった今になって思うと、一度はこれで里帰り(大阪)したかったです。
客車はJR西日本所属なので、方向幕も西日本のスタンダードのスタイルです。
銀河が発車してすぐに大垣行きの「ムーンライトながら」が入線してきました。
18きっぷシーズンにはすぐ指定券が売り切れてしまう列車ですが、まだシーズン外のため乗客はまばらでした。

特急「東海」が廃止された現在では、373系はこの「ながら」と静岡からの送り込み回送を兼ねた普通列車でしか東京口では見られなくなりました。373系は結構かっこいいスタイルだと思います。
ヘッドマークの図柄は、長良川の鵜飼いをモチーフにしたもののようですね。
バスの時間も近づいてきたので、八重洲中央口から東京駅の外に出てきました。
普段東京に来ても東京駅は乗り換え程度にしか利用しないので、東京駅の外に出たことは数えるほどしかありません。夜の東京駅前に出てきて気づいたのですが、セルシオやクラウンなどの高級車を使った個人タクシーがゴロゴロいました。さすが「都会」ですねぇ〜。

八重洲通りをまっすぐ行ってこれからバスの停留所に向かいます。
今夜の宿となる仙台行きの夜行バス「スイート号」です。東北急行バスにより運行されています。
名前の通り、仙台行きの高速バスの中では上級クラスにあたります。そうは言っても仙台までの運賃は学割を適用すれば片道4,960円です。(通常は6,210円)

ちなみに、同じ路線では格安夜行バスの「ニュースター号」という便も運行されています。(片道3,900円)
先発のニュースター号ではそこそこ乗客もいたようでしたが、こちらのスイート号は乗客は私を含めて5人ほどしかいませんでした。
シートはもちろん3列独立式です!
結構深くリクライニングし、フットレストとレッグレストも備わっています。「ムーンライトえちご」のグリーン車のシートよりも快適だと思います。

これからバスは首都高・東北自動車道を経由して仙台まで向かいます。
途中東北自動車道の羽生PAで休憩。ここでのみ乗客もバスの外に出ることができます。
他にも途中のサービスエリアに立ち寄るようですが、時間調整と乗務員の休憩のためなので乗客は外に出られません。

バス車内のトイレは狭くて使いにくそうなので、ここでトイレを済ませておきました。
栃木県の那須塩原市付近を走行中に眠りに入り、目を覚ますと高速道路を降りた後のようでした。

そして間もなく仙台駅に到着しました。まだ日が昇っていないので辺りは真っ暗です。
バスの外にでるとかなり寒かったです・・・。雪もちらついていました。

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