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東京見聞録  
2006年8月10日(木) 三日目   <色川で農作業を手伝う、福岡へ移動、飲み会>


農作業を手伝う>

 那智勝浦最終日の今日は、午前中農作業のお手伝いをさせてもらう予定になっていました。しかし、目が覚めると時刻は既に9時!やってしまったね。昨日歩きすぎて疲れたっていうのがかなり大きい。すのさんも同じく寝坊してしまってました。ただよく寝たお陰で心身ともにすっきりしています。

 急いで昼の弁当を(すのさんが)つくり、もう宿には戻らないので身支度を整え、同じく畑に向かうおじさんの車で畑まで送ってもらい、皆様に謝りをいれつつ作業開始。今日作業するのは「桃の共同畑」という、皆で共同して管理しているところだそうで、各農家さんが集まって皆で作業しています。僕は初心者なので、周りに張り巡らされた電柵(触れると電気が流れる柵で動物除け用)を撤去することになりました。


<共同畑>

<段々になってます>

 柵を取り除くというのは体力は使わないけどなかなか地味な作業で、炎天下の中進めると結構疲れます。汗がだくだく出てくる。そして肝心なことに、僕は水を持ってくるのを忘れていました。これは致命傷です。何とか水分を消費しないように、だましだまし作業するはめになりました。

 そして2時間ほど作業したところで昼の休憩タイム。この畑は午前中だけで午後から他の場所へ移るそうで、昼食を取るプレハブのような場所へ移動しました。その前に、役場の出張所に寄って、宿代の精算。2泊で3000円でした。農業研修生でもないのに泊めていただいて、どうもありがとうございます。昨日の夕食をお世話になった方もいて、あまりに喉が渇いていたので「水いただけますか・・・」と言ったら、氷が入った冷たいお茶を出してくれました。本当にどうもありがとうございます。生き返った・・・。

 小屋で昼食を取ったあとは、次の作業場所へ移動。しかし僕は電車の時間があるので、移動したところで皆さんとお別れです。どうもお世話になりました。2時42分発のバス(午後はこのバス一本しかない!)まで30分くらいあったので、バス停から皆さんの作業風景を眺めていました。それが下の写真。なかなか雄大な感じがします。


<共同畑と熊野の山々>

<那智勝浦の温泉>

 2時42分のバスに乗って紀伊勝浦駅へ。紀伊勝浦駅には3時10分に到着しました。予約した電車の時間は4時2分。50分という微妙な時間が余りました。この時間をどうするか・・・。那智勝浦は温泉も有名なので、午前中汗もかいたことだし共同浴場にでも行こうかと思ってはみたものの、駅から距離があるので時間的に微妙なところです。行くべきか行かざるべきか—で悩んで、結局行くことにしました。せっかくここまで来て、行かないのは勿体無い。ちょっと急げばなんとかなるはず。駅から共同浴場までは海沿いに進んで約15分。


<遊覧船が行く>

<漁師町です>

 ちょっと小走りに急いで、3時25分くらいに共同浴場の「はまゆ」に到着しました。中はおばあさん一人が切り盛りしていて、いかにも昔ながらの浴場という感じが出ています。中心地から少し離れているからなのか、客は最初から最後まで僕しかいませんでした。


<共同浴場のはまゆ>

<古きよき温泉>

 時間もないので少し急ぎ気味に温泉につからなければなりません。本当はゆっくりとして「あ゛ぁ゛〜」とかいう声を出したいんだけど、それすらも許されない状況でした。さっと洗ってさっと入ってさっと着替える。まさにそんな感じ。ちなみにあまりに急いでいたために、残念ながら温泉がどんな感じだったか覚えていません。ただ浴槽が異様に深かったことだけは覚えています。結構熱めの湯だった。

 まさに烏の行水並みのスピードで疾風の如く行動し、温泉を出たのが3時40分。頭洗ったけど乾かしていません。暑いしそのうち乾くだろう。電車の時間までは25分。そんなわけでやや小走りに駅へと向かいました。何とか4時前に駅に着いてほっと一息。しかし、急いだので再び汗びっしょりです。これじゃあ温泉に入った意味がないじゃないか。。

 電車が発車するまでのわずかな時間で、新宮名物の「さんま寿し」を買おうとキオスクに行ったものの、今日はもう売り切れですごめんなさいとのこと。あー、残念!しかし僕は残っていたさんま寿しが運ばれるのをこの目で見たのです。あのさんま寿しは一体どこへ行くのだろうか・・・?

<福岡まで移動する>

 4時2分発の「スーパーくろしお32号」に乗車。今日はここから福岡の博多まで、特急と新幹線を駆使して一気に進みます。新大阪までの紀勢本線は眺望がいい路線ということもあって、何と奮発してグリーン車をとったのでした。貧乏学生がグリーン車なんて、一世一代の大勝負といっても過言ではありません。このスーパーくろしおは「パノラマ型グリーン車」ということもあって、視界が広い。僕の席は1号車1‐A席で、何と一番先頭なのでした。これは眺望が楽しみだ!

 ・・・と思ったら、乗ってみて分かったんですが、新大阪方面へ向かう電車の1号車は最後尾で、1‐A席はその中でも一番最後尾でした。しかも海側じゃなくて山側。海があまり見えない。せっかくグリーン車とったのに・・・。まあ後ろを振り向くとパノラマ型運転席が広がっていたからいいっちゃいいけど。そんなわけで素晴らしい眺望とされる海の写真はとれませんでした。遠目でざっと眺めた感じ、さすがに結構よさそうな風景だったので余計悔やまれます。


<スーパーくろしお>

<パノラマ型グリーン車>

 新大阪までは約4時間。長丁場です。名古屋まで出るにも3時間半かかるので、那智勝浦地域は本当に陸の孤島になっています。だからこそこれだけの自然と遺産が残ったのかも。

 席に着いてしばらくすると車内販売がやってきました。グリーン車なので車内販売は一番最初にやってきます。そこにはさっき紀伊勝浦のキオスクから運ばれていったさんま寿しが!!そうか、ここに運ばれていたのか。ということでビールと共に早速買いました。よかったよかった。僕はさんまが好きなので、これはおいしくてたまらなかった。満足です。


<さんま寿しを手に入れた>

<さんま寿司>

 さんま寿しを食べ終え、ビールも飲んでいい気持ちになり、いつの間にか寝てしまっていました。景色を見るためにグリーン車をとったという最初の目的はどこへやらです。最初は少なかった乗客も、串本、白浜、田辺と有名な場所を過ぎて行くにしたがって増えていき、和歌山に到着することには満席になっていました。紀伊勝浦から新大阪を目指す人なんてそう多くはいないのか。

 日もすっかり暮れた7時51分、新大阪駅に到着。景色は余り見えなかったけどスペースが広いグリーン座席のお陰でゆったりとした時間を過ごすことができました。新大阪からは新幹線に乗り換えて一気に博多へ。くろしおも特急なので速かったけど、やっぱり新幹線はその比じゃありません。速い速い。人間はすごいものを作ったもんです。

 新幹線はいつも乗っている路線だし、夜で景色も見えないしでやることがありません。本を読もうにもメガネをなくしてしまったので読むことができません。これは痛かった。本を読んで時間を潰すことができないのは本当に辛いものがあります。結局ぼーっと過ごして10時45分に終点博多に到着。紀伊勝浦から7時間、長かった。

<福岡で飲む>

 博多に到着して、マルコフ教祖、のの、yne、DKの4人と合流。みんな既に飲んでいたようで、結構ご機嫌でした。というか遅くなった申し訳ないね。5人でyneさんの家がある西新へ向かい、西新の居酒屋に入って2次会を執り行うことになりました。この居酒屋は全ての料理が300円だったような気がします。店の名前までは覚えてないけれど。

 で、とりあえず乾杯。思えばこのメンバーが全員集まるなんていつ以来だろうか。個人的には会ってるけど(教祖なんかは7日までうちにいたし)、皆であうのはもしかしたら3年とか4年ぶりかもしれません。久しぶりに集合できたのでついつい嬉しくなって、焼酎をぐいぐいいってしまいました。これがよくなかったのかもしれん。とりあえずテンション高めで楽しかった。

 その後3次会で魚民に行ったような気がするけど、定かではありません。実は魚民(?)に入った時点で、僕は半分記憶が飛んでいます。魚民(?)では教師ののが今の高校生と教育について熱く語っていたような気がするけど、飛ばしすぎて気分が悪くなった僕はトイレで。。。真面目に話を聞かなくてごめん。他にも携帯でみんなの写真をとってそれをブログにアップするという著作権無視の大胆なことまでしていました。次の日ブログを見て、みんなの顔が丸出しになっているのを確認して一番驚いたのは僕本人なんだから。いつ撮ったんだろうか??

 トイレで戻したらかなり楽になって、そこから記憶が戻ってきました。そして4時前に店を出て、コンビニで買い物をしてからyne家へ。そしてみんなで雑魚寝。お疲れ様。 


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