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2011年 夏の韓国調査 1
2011年8月8日(月)  <出発、KIEP訪問、焼肉の夕食>


<羽田空港の新国際線ターミナルから韓国へ>

 3年度目に突入した国立のプロジェクト。今年第2段の調査・出張はお隣韓国への海外出張となりました。今回は先生方を含む15名で、久しぶりの大所帯。これまでの大所帯調査の時は一人の参加者として荷物持ちを担当していればよかったので気分は楽でしたが、今回は会計の取りまとめを担当するということで、今までにない変な緊張感がありました。共通経費として集めた約100万円を持つ僕が、万が一遅刻でもしようものなら大変なことになります。そしてプロジェクト要員失格の烙印を押されることは間違いない。ということで絶対に遅刻出来ないと、前夜はほぼ徹夜で過ごし、吉祥寺駅を5時20分に出るリムジンバスに乗って羽田空港まで。8時半集合のところを、6時前に着いてしまいました。まあ、遅刻するよりは断然ましです。

 早く着き過ぎたので、新しくなった羽田空港の国際線ターミナルを見物。昨年10月に出来た新国際線ターミナルを利用するのは今回が初めてです。小さなプレハブ作りのようでもあった以前の国際線ターミナルと比べると格段に綺麗になっています。ただ、予想していたよりは小ぢんまりしていて、こんなもんかという感じでもありました。まあ、羽田から海外に行けるようになっただけでも感謝しなければなりません。


<羽田空港の国際線ターミナル>

<上の階から眺めてみる>

 まだまだ時間があるので、噂になっていた4階の江戸小路へ。さすがに朝が早過ぎて、まだ開いている店舗はあまりありませんでした。でも外国人の人が想像しそうな和の雰囲気は出ているし、日本人から見ても魅力的な店が多くあります。本当なら7時から開くお伝おでんの店で朝定食でも食べようかと思っていたけれど、飛行機に乗れば機内食が出るし、何より今日の夜は焼肉と聞いているので、夜に備えてお腹を調整しておかなければいけません。おでんの出汁茶漬けはぐっと我慢。


<江戸小路>

<江戸小路の無料休憩スペース>

 その後も何とかして時間を潰し、集合時刻の8時半。無事全員集まったので、チェックイン・出国手続きを経て搭乗。今回は値段の関係で韓国のアシアナ航空です。JALやANAよりも2万円程安かったのが決め手。8年前に初めて飛行機で韓国に行った時の往復がアシアナ航空だったので、それ以来2回目です。


<本日はアシアナ航空便>

<いざ韓国へ>

 10時過ぎに離陸。東京周辺は良い天気で、しばらくは快適なフライトが続いていましたが、機内食が出される頃から気流の関係でかなり揺れ始めました。機内食がぐわんぐわんと揺れ、オレンジジュースがこぼれそうです。僕は乗り物酔いにはそこそこ強い方ですが、さすがにこの揺れの中で機内食を食べたら気持ち悪くなりそうな気がしました。飲み物でビールを頼まなくてよかった。ちなみにアシアナ航空の機内食は美味しいと聞いていたのでかなり期待していましたが、チューブのコチュジャン以外全て日本で作られたものでした。メインも薄い醤油味の煮物で、ザ・和食という感じだし、甘味で「お茶うけ」と書かれた最中が出てきたし。嬉しいような悲しいような・・・。


<チューブコチュジャン以外は全てメイドインジャパン>

<日本人向けに韓国の御土産パンフが御用意>

 しかし韓国が近くなるに連れてそんなことも言っていられないほど揺れが強くなってきました。ちょうど台風が渤海辺りにいる頃で、北京行き飛行機は着陸できなければ羽田に引き返すという条件付きフライトになっていたくらいです。ソウル行きに関してはそういうことはなかったけれど、台風が近いことには変わりありません。しかも飛行機が3×3座席の比較的小型のものだったので、少しの風でも揺れまくります。無重力状態も何度か体験しました。特に着陸態勢に入ってからの15分は凄かった。揺れで結構ぐったりとした状態で、12時半過ぎにソウル金浦空港に到着。

<6回目の韓国>

 ということで、1年半振り6度目の韓国に到着。手荷物を回収してまずは両替をしました。ここのところの世界的なドル安(=円高)で、対ウォンに対しても結構な円高が進んでいます。5年前は1円=7ウォンくらいだったのが、今日は両替レートでも1円=13ウォン。ほぼ倍です。今回は経費の半部に当たる約50万円を両替したところ、約650万ウォンになって戻ってきました。これまでは1万ウォン札が最高額紙幣だったのが、最近になって5万ウォン札が登場したので、かさばることはなかったけれど、それでも結構な量です。日本円なら100万円以上の厚さに相当する札束持って偽金持ち気分。もし全部が1万ウォン札だったら、100枚でまとめたものを6束半持たなければならかったのでよかった。


<雨模様のソウル金浦空港に到着>

<大きな団扇がお出迎え>

<若干気味が悪い少女の像>

<少し古めかしい金浦空港>

 空港でこれからお世話になる韓国のコーディネーターである会長さんと落ち合い、まずはバスに乗ってこれから2日間の宿泊先である梨泰院(イテウォン)へ。ソウルは雨が降っており、東京に比べるとかなり涼しく感じます。イテウォンのホテルに到着後、早速チェックイン。イテウォンは米軍基地があるため、国際色豊かな地域です。今回泊まるホテルキャピタルは5段階で上から2番目の「特2級ホテル」だということでかなり期待していましたが、正直ううむ・・・という感じでした。内装がぼろいのはまあいいとして、部屋の壁から謎のボルトが飛び出していてそれがそのまま放置されているとか、部屋全体に桃のような臭いが染み付いているとか。まあ、14階の部屋から眺める景色はなかなかです。目の前に米軍基地が広がっています。


<イテウォンのホテルキャピタルに到着>

<シンプルなツイン部屋>

<目の前に広がるのは 米軍基地>

<まあ、韓国だということで。>

 チェックイン後、ササッと荷物を整理してすぐにまた集合し、再びバスに乗って今回の調査最初の訪問先へ。ソウルのシンボルである漢江(ハンガン)を渡り、江南(カンナム)地域へと向かいます。漢江通過中に写真を撮ってみましたが雨で視界が悪く、遠くの橋も霞んで見えます。


<漢江を渡る>

<韓国らしい高層ビル住宅が立ち並ぶ>

 30分程で目的地である対外経済政策研究院(通称KIEP)に到着。日本で言うところの経済産業研究所(RIETI)でしょうか。要は韓国の経産省系の研究機関です。ここの大会議室のような場所で、相手方担当者の方々と2時間程のヒアリング及び意見交換。


<KIEPに到着>

<結構な場所でヒアリング>

<焼肉三昧>

 KIEP訪問後はホテルに戻り、すぐに再び集合して韓国最初の夕食へ。初日の夕食は地下鉄イテウォン駅のそばにある「釜山カルビ」という店で焼肉を食べるということになっていました。この焼肉のために朝食を抜き、機内食でもパンとお茶うけ最中を残したのは言うまでもありません。調整は万全。ちなみに釜山カルビの隣にはイテウォンカルビがあり、イテウォンなら後者の方が実は有名だったりするんじゃないか、とも思いました。実際イ・ミョンバクも来ているらしいし。


<夕食は左側の釜山カルビで>

<広々とした店内>

 しかし今日は釜山カルビ。まずはこれからの調査が上手く行くことを願って(そして個人的にはお金の管理が無事できるように祈って)韓国のOBビールで乾杯。以前韓国のビールを飲んだ時は日本のビールに比べて薄いのが気になっていましたが、久しぶりに飲んだ韓国ビールは質が向上しているように思いました。中国調査で中国の薄いビールばかり飲んでいたから、相対的に韓国のビールが美味しく感じられるようになったのか、それとも本当に進歩したのか。ともかく、雨で湿度が高い日にさっぱりとした喉越しのビールは必須です。

 ビールを数本消費した後、他のテーブルはマッコリにシフトしていましたが、うちのテーブルだけチャミスルにシフト。一本4000ウォンで、日本円で300円くらいです。吉祥寺の韓国料理屋で飲んだ時は1500円もしたから、明らかにぼったくりだよなあと思いながら、本場で安いチャミスルをキュッと。ああおいしい。


<最初はOBビールで乾杯>

<チャミスルを投入する>

 料理はコースで既に注文されているらしく、まずはキムチを始めとしたお替り自由のおかず達を肴にビールを飲み、続いてパジョン。日本で食べるチヂミよりもふっくらとして味が濃厚でした。


<無料で食べ放題のおかず達>

<パジョン(チヂミ)>

 そしてここから焼肉の連続。まずはサムギョプサル(豚三枚肉)。カリカリに焼いて味噌とニンニクと葉っぱと一緒に食べれば、美味しくない訳がない。写真の量だと少なく感じますが、6人のテーブルでこの量が3回くらい出てきたので量も相当でした。


<サムギョプサル>

<焼けた肉を巻いていただく>

 サムギョプサルのヤンニョンテジカルビ(味付け豚カルビ)。韓国の焼肉では豚が一般的ですが、こんなに大きくカットされたテジカルビは食べたことがありません。豚なので良く焼いて、これはそのまま。これもおいしい。大きな骨付き肉が4,5枚出てきたので、この時点で結構腹が膨れてきました。


<味付けテジカルビ(豚カルビ)>

<良い色に焼けて食べ頃>

 そして肉の最後は大きな骨付き牛カルビ。しんがり登場です。ここまでで結構腹が膨れてしまったのが悔やまれましたが、一番楽しみにしていた牛カルビを食べないわけにはいきません。日本のカルビと違って脂っぽくなく噛みごたえも結構あるので、噛めば噛むほど味が出てきておいしい。日程はきついし準備も大変だったけど、韓国に来てよかった。牛カルビも4,5枚出てきたので本当に満腹に近い状態でしたが、〆で冷麺と石焼ビビンバも出てきて、まさに日本人が想像する韓国のスタンダード料理大集合という感じでした。


<メインの骨付き牛カルビ>

<冷麺>

<石焼ビビンバも>

<ビビンバを混ぜる>

 これだけ飲んで食べたらお会計も大変な額になるだろうと思ったら、17名で68万ウォン(=約5万円)。一人当たり3000円でした。いくら円高ウォン安が進んでるいるとはいえ、たった3000円でこんなに食べられるとは・・・。ありがたやありがたや。

 9時半過ぎにホテルに戻り、ホテル前のコンビニで少々買い出し。御丁寧に日本語で「24時コンビニ」と書かれています。ホテルのフロントの人もほとんどが日本語をしゃべれるし、この辺は日本人が多いのだろうか。あまり日本語を見かけると海外に来た気がせずに気が緩んでしまうので要注意です。コンビニでは韓国に来たらいつも買っている17茶とバナナウユ(バナナ牛乳)を今回ももれなく購入しました。日本の16茶に負けじと、1を足して17茶にしてしまうところに韓国のライバル心が見えますが、味は結構いけます。バナナ牛乳は甘いので体にはそんなによくないと思っていても、ついつい飲んでしまう。二本のバナナオレにはない甘さが癖になります。


<ホテルの前にあるコンビニ>

<17茶とバナナ牛乳>

 今日は全体での2次会もないということで、数人で最年少部屋に集まって少し飲み、11時半に散会。徹夜の影響もあって、部屋に戻ったらすぐに寝てしまいました。


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