ローマ旅行記 6
2014年11月1日()・2日() 6・7日目 <ローマ→ヘルシンキ→東京>


<ヘルシンキ経由で帰国>

 ローマ最終日。と言っても20時間くらいかけて日本に帰るだけである。学会の報告日が最初の方であれば、心置きなくローマを観光できたのになあと思う。実際にバスで一緒になった台湾人は「ボクは今日の午後報告だから、その後は3日間ずっと心置きなく観光するんだ」とか言っていたし。でも僕はミッションが終わったら即刻帰らないといけない。帰国した次の日からお仕事がありますので。

 6時に起きて7時前にホテルをチェックアウトしテルミニ駅へ。放射冷却で朝のローマはやっぱり寒い。今日も良く晴れそうだ。


<5泊したメディトラネオ>

<早朝のローマテルミニ駅>

 フィウミチーノ空港行きのレオナルドエクスプレスの切符は昨日のうちに買っておいたので抜かりない。しっかりとバリデーションをして、7時20分発のレオナルドエクスプレスに乗り込む。


<朝のテルミニ駅>

<7時20分発のレオナルドエクスプレスに乗る>

<レオナルドエクスプレス>

<レオナルドエクスプレスの車内>

 うつらうつらしていると、30分でフィウミチーノ空港駅に到着。駅からターミナルまで、行きは15分くらい歩かされたので覚悟していたら、今回のターミナルは駅目の前の第3ターミナルで、すぐに到着した。

 ターミナルに到着したのが朝8時。ヘルシンキ行きの飛行機の時間は10時55分なので時間にはかなり余裕がある。こういうときはさっさとチェックインをしてしまうのがいいので、指定されたチェックインカウンターに行ってみると、まさかの大行列だった。僕の前には日本の団体さん、そして僕の後ろに並んだのも日本の団体さん。。ヘルシンキ乗り継ぎは最近流行っているとはいえ、ローマのこの段階から日本人に囲まれるともう日本に戻ってきたような気がして変な気分になる。

 そういう感じで前も後ろも日本人の団体に挟まれてカウンターが開くのを待っていたけれど、全然開く気配がない。日本のJALとかANAだと何時間前でもチェックインさせてくれるけれど、ここはそうではないようで、搭乗の2時間前にならないとチェックインカウンターが開かないらしい。ということで僕も1時間近く立ったまま待たされた。こんなに並んでいるなら早くカウンターを開ければいいのにと思うけれど、ヨーロッパ人は決められた時間にしか働かないということもあるので、早く開けられないんだろう。でもやっぱり行列が進まないまま並ばされると、朝からイライラしてしまう。

 ようやくチェックイン出来たのが9時半。1時間半も立ったまま並ばされた。一体この空港はどうなっているのだ、と思いながら他のカウンターを見てみると、どこも同じような行列ができていた。フィウミチーノ空港はチェックインに時間がかかると聞いていたけど、これは結構ひどい。今後フィウミチーノ空港を利用する方は要注意です。早めに並んでも待たされるし、遅めに行くとチェックインに間に合わない可能性があるので、じゃあ一体どうすれば効率的なのか。


<フィウミチーノ空港駅に到着>

<朝のフィウミチーノ空港駅>

<フィウミチーノ空港第3ターミナル>

<カウンターはどこも大行列>

 手荷物検査を受けてから出発ロビーの一画にあるカフェで朝食。今回はほとんどピザを食べなかったので、ピザにしてみる。焼きたてのピザはサクサクしておいしい。フィウミチーノ空港は無線Wifiが使えるので、ピザを食べつつ3日振りくらいにネットサーフィンをして時間を潰した。無料Wifiが使えるのはありがたいけど、カウンターの行列はどうにかした方がいいな。


<おいしそうなパンが並ぶ中>

<ピザのようなものにする>

 いい時間になったので搭乗。フィンエアーとJALの共同運航便扱いになっているAY3244便に乗る。JALとの共同運航便扱いなので日本人が多い。あと、ヘルシンキからはソウルや北京にも飛んでいるので、韓国人や中国人も多い。僕の隣と前の席はどっちも韓国人カップルだったが、どっちの彼女も口に手を当てずにゴホゴホと咳をしていたのには参った。風邪をうつすのだけは勘弁してください。


<フィンエアーでヘルシンキまで>

<フィンエアーに乗る>

 フィンランドの首都ヘルシンキヴァンター空港までは3時間25分。3時間25分といえば、東京から石垣島まで行くくらいの距離になる。昼間に重なるし、シェンゲン協定国圏内とはいえ国際線なので機内食が出るのかと思ったら、出てきたのは軽食だった。ビーフサンドかフィッシュサンドかどちらかを選べと言われたので、フィッシュの方を選ぶ。中身は日本でもお馴染みのツナサンド。パンがデニッシュ生地で、具だくさんだったので結構おいしい。正直なところ、今までローマで食べた食事よりもおいしいんじゃないかというくらいだった。

 フィンランド時間の午後3時20分、ヘルシンキヴァンター空港に到着。日本人が多いので、最後の機長挨拶も「サヨナラ、サヨナラ、アリガトウゴザイマシタ」と。ターミナルまではバスで移動になったので一旦ヘルシンキの地を踏んだけど、さすがに北国だけあったかなり寒い。多分5度前後しかなかっただろう。午後4時前なので既に日は傾いているし、結構北に来たことを実感する。個人的には人生で一番北に来ています。


<ツナサンドと紅茶>

<ヘルシンキに到着>

 ヘルシンキでは2時間の乗継時間がある。ヴァンター空港は乗り継ぎに便利なようにできていて、行きのシャルルドゴールに比べるとかなりスムーズだった。ターミナルを歩いていると、トナカイとかオーロラといったフィンランドの名物(?)の写真がずらりと並んでいる。乗り継ぎ時間がたんまりとあれば、ヘルシンキの市街地に出て観光でもしたかったけどなあ。あと、ムーミンの故郷でもあるのでムーミン関連の展示でもあるかと探したけど、結局見つからず。


<ヴァンター空港でトランジット>

<フィンランドと言えばトナカイ>

<フィンランドと言えばオーロラも>

<成田行きを待つ>

 出国手続きも済ませてもまだ1時間半くらいあったので、せっかくなのでフィンランドの食を堪能することにする。北欧は物価が高いと聞いていたので少し躊躇したけれど、せっかく来たので少しはフィンランドっぽさを感じたい。ということで、サーモンと野菜のクリームスープと生ビールにする。サーモンと野菜のスープが9.1ユーロで、生ビールが6.2ユーロの合計15.3ユーロ。クリームスープには黒パンも付いてくる。このクリームスープが本当においしかった。味付けが濃くなく、日本人好みの味付けになっていて落ち着く。黒パンを付けて食べてもおいしい。正直なところ、今回の行程でこのクリームスープが一番おいしかったかもしれない。日本とフィンランドは言語や文化が結構似ていると言われているけど、確かにそうかもしれないと思わせるクリームスープだった。


<出発ゲートにあるレストラン>

<サーモンと野菜のスープと生ビール>

 夕方5時25分の成田行きJAL414便に搭乗。5時半前後に成田行き2便、関空行き1便、中部行き1便の出発が集中しているので、出発ゲート付近には日本人が本当に多い。そして飛行機に乗ってしまえば、JAL便なのでそこはもうすでに日本。ただ、僕の隣(窓側)に座ったのはミルコ・クロコップみたいな体格の良い西洋系お兄さんだったので、ちょっと窮屈だった。その点を除けばもう全てが日本。

 行きと違ってJAL SKY WIDERではなく、一般的なシートピッチのエコノミーだったので少し窮屈だったけど、モニターは以前のものに比べると結構大きくなっている。最初のドリンクで出された一番搾りを飲みつつ、行きのゲームにはなかったストリートファイター2をやってみたが、何度やっても波動拳も昇龍拳も出せず、ザンギエフにスクリューパイルドライバーをかけられて負けるというパターンが続いたので諦める。

 その後機内食を食べながら、「超高速参勤交代」と「イン・ザ・ヒーロー」を2本立て続けに見てから就寝。目が覚めて、日本時間の朝7時過ぎから朝食。朝食はルフトハンザのものよりも断然おいしかった。ドイツ積み込みとヘルシンキ積み込みでクオリティが全然違うんだろうか。


<帰りのJAL414便>

<最初は一番搾りで>

<夕食はハンバーグ>

<朝食はクロワッサンとパンケーキ>

 予定では朝10時10分に成田着のところを、40分も早い9時半に到着したので、入国審査、荷物受け取りを経て10時15分発の成田エクスプレスに乗る。12時過ぎに吉祥寺に到着し、COCO壱番屋でカレーを食べてから帰宅。日本も1週間のうちに思ったより寒くなっていた。


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