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東京見聞録  
2007年12月29日(土) 二日目   <倉敷(美観地区)、岡山(岡山城、後楽園、デミカツ丼)>


倉敷 美観地区>

 1人で旅行していると時間がもったいないという理由からどうしても朝早く起きてしまいます。6時に起きてホテルをチェックアウトし、岡山駅のコインロッカーに荷物を預けて本日の行動開始。まずは山陽本線に乗って西に15分の倉敷へ。着いたらちょうど7時で、腹も減ったことだし、駅にあったカフェでホットサンドの朝食をとりました。なぜかチョコレートがついてきた。


<倉敷駅前 朝七時>

<カフェで朝食>

 まだ時間が早くて薄暗いかったので、倉敷駅周辺を当てもなくぶらぶらと散策してみましたが、駅周辺は思った以上に鄙びている感じがします。人口47万、岡山県では岡山に次ぐ都市だと聞いていたのに。岡山と比べてこの廃れ具合はどうなんだろう。昭和50年代のまま取り残された感じです。駅前なのにものすごい場末感。もしかしたら繁華街は別のところにあるのかもしれないけど、何となく寂しい雰囲気です。


<倉敷駅ホーム>

<古い感じの看板>

<倉敷駅前>

<倉敷駅>

 そうは言っても別に倉敷の駅前を見に来たわけじゃなく、本来の目的は美観地区と呼ばれる倉の街並みです。段々と明るくなってきたので駅から歩いて美観地区へ。朝早いこともあって店は全く開いていませんが、その分観光客も全くおらず、時折地元の人が犬を連れて散歩をしているくらい。こういう風情溢れるところは人が少ないときにくるに限ります。雨上がりの朝の空気を吸いながら歩くとまた格別。

 倉の街並みも全国で結構見てきましたが、倉敷の美観地区はその中でも規模が大きく、整備の仕方も半端じゃないように感じます。何かテーマパークにいるような感じです。いいところです。大原美術館とか有名な施設はまだ開館していなかったけど、僕は美術作品にはあまり興味がないので関係ありません。美術嫌いは自分の絵が下手なことに由来してると思うんだけど、幅広い人間になるには克服していかないとなぁとは思いますが・・・。


<美観地区>

<美観地区>

<大原美術館>

<旧倉敷町役場>

 続いて倉敷アイビースクエアへ。ここは江戸時代の代官所跡であり、明治時代に倉敷紡績(クラボウ)の工場が建てられた場所で、現在は複合観光施設になっているところです。朝も早いので誰もいませんが、入場は無料なので散策してきました。中を見物できる施設も多いみたいですが、さすがに朝8時前なのでどこも開いておらず散策するのみです。やっぱり早朝の観光には限界があります。街並みを散策するのが主目的だからいいけど。


<代官所跡の碑>

<蔦の絡んだ旧工場(アイビー学館)>

 アイビースクエアを見たあとは再び川沿いに戻ってぶらりそぞろ歩き。8時を過ぎると少しずつですが観光客の姿を見かけるようになりました。美観地区は落ち着いていいところです。今度は晴れて人が多いときにも来てみたい。

<岡山 岡山城と後楽園>

 8時33分、倉敷から伯備線に乗って二駅先の総社へ。予定では総社で自転車を借りて、古墳時代のロマン溢れるといわれる吉備路をサイクリングする予定にしていました。吉備路は桃太郎伝説の元になった神社や古墳がたくさんあるということで、今回の旅の中でも非常に楽しみにしていたところです。


<総社駅>

<総社駅から>

 レンタサイクルは駅前のレンタサイクル屋で9時から借りられるということで、9時過ぎにそのレンタサイクル屋へ。ところが事務所の電気はついているのに誰もいません。「いない場合はベルを押してください」とあったのでそのベルを押してみましたが、全く気配がありません。5分ぐらい待っているとオジサンが事務所に入っていったので、ようやく来たかと思い「自転車借りたいんですけど・・・」というと、そのおじさんは「ワシここの人間やないんや。事務所におらんか?おかしいなぁ」といって大声で呼んでくれましたが、それでも気配がありません。オジサンも「おかしいのぅ」と困り顔。何故だ?何故9時になって電気もついているのに誰もいないんだ?

 今回の帰省ついでのりょこうは結構時間がタイトなので、あまり無駄な時間を過ごしたくありません。結局15分待ってもレンタサイクル屋には誰も現れる気配がなかったので、もうここは残念だけど退散することにしました。くそう、せっかくサイクリングを楽しもうと思っていたのに。人がいないなら9時から営業って書かないでよ、ほんと。。9時20分の電車に乗って岡山駅へ。でも何か納得いかない。

 9時49分に岡山駅に到着して、まずは駅前の桃太郎の銅像を見てきました。しかし像は大量の鳩に占拠されていて、糞まみれになっています。物悲しい。


<鳩に占拠された桃太郎の銅像>

<ポストにも桃太郎>

 倉敷から戻ってくると岡山が異様に都会に感じます。さすが、県庁所在地。昼過ぎの電車に乗って下関に帰りたいので、手早く岡山城と後楽園を見ることにして、路面電車に乗ってそっち方面へ。個人的に路面電車が走っている街といものには憧れます。料金も100円と安いし。


<岡山駅前桃太郎大通り>

<路面電車>

 岡山駅前から3駅、城下で降り、そこから歩いて岡山城へ。旭川を眺めつつ岡山城へ行ってみました。ところが、年末だからなのか、岡山城天守閣は清掃作業中みたいな感じで今日は休館日。げろげろ。まあ、年末だし仕方ないか。岡山城は戦後復元されたものだそうなので、いいっちゃいいけど。門も鉄製だったしね。


<旭川>

<岡山城天守閣>

<岡山城門>

<門はよく見ると鉄製>

 天守閣には入れませんでしたが、その周辺は散策可能で、岡山城建設時の遺構が展示されています。


<昔の石垣後>

<本丸跡>

 岡山城は残念でしたが、その隣にある後楽園は開いていました。よかったよかった。曇り空の中、後楽園を散策。池を中心として畑や花畑もあり、散策していると面白いです。これで日本三大庭園を全て見たことになりますが、どこもそれぞれ特徴があって、他の庭園にはないよさがあって、甲乙は付けがたいです。みんな違ってみんないい。金子みすずじゃないけど。。後楽園は奥行きと広さを感じさせる庭園でした。


    

     

   

   

 11時。昼食は岡山名物のデミカツ丼を食べようと、あらかじめ調べておいた店にへ。「だてそば」という、岡山三大デミカツ丼の店の一つと言われている名店です。11時過ぎに店に着きましたが、店には既に行列が出来ていました。こういうとき1人だと嫌な予感がしたりします。案の定、満席なので「相席でもいいですか?」と。1人だと仕方がないけど、見ず知らずの人とテーブルで相席になると僕は緊張して気が気じゃないので。でも混んでる店内で文句は言えず、黙って地元の体力仕事をしていると思われるおじさんと相席になりました。

 半々定食(950円)を注文。デミカツ丼が有名な店ですが、「だてそば」という店の名前の通り、元々は中華そば屋だったのでラーメンも食べておきたいところです。半々定食ならデミカツ丼と小さい中華そばがセットになっているのでお得です。中華そばは昔ながらの中華そばという感じでおいしい。デミカツ丼はカツの上からデミグラスソースがかけられたもので、見た目結構くどそうですが食べてみると意外とあっさりしていました。生卵を載せて食べるとまろやかでうまい。途中で相席の人もいなくなったので、心置きなく堪能できました。


<中華そば 小>

<カツ丼>

 ここは観光客もいますが、どちらかというと地元密着型の店のようで、店のおばさんが「来年も宜しくねー」とかよく挨拶していました。やっぱり地元密着型で繁盛している店はおいしいです。

 後は帰るだけ。岡山駅に戻ってお土産を物色し、きびだんごと倉敷のむらすずめを購入しました。あとは下関行きの電車に乗るだけ。下関行きの直通電車があるというのは驚きですが、7時間近くかかるというのも驚きです。しかも帰省ラッシュに重なっているということで、早めにホームに行って並ぶことに。僕は先頭でしたがすぐに行列になりました。早めに並んでおいてよかった。7時間立ちっぱなしというのは恐ろしいことなので。

 12時43分、下関行き各駅停車に乗車。電車の混雑率は120%で、立っている人が多数です。並んでおいてよかった。


<7時間かかる下関行き>

<お土産>

 7時間乗りっぱなしというのはなかなか苦痛なもので、お尻は痛くなるしヒーターは熱いし、おまけに乗車率が高いから二酸化炭素濃度濃いし。さらに福岡に帰省するとか言っていた隣の大学生の男が二人組みが、何の抑揚もない会話をだらだらだらだら続けるもんだから腹立って仕方ありませんでした。結局以前から読もうと思っていた文庫本を読んで7時間を過ごすことに。400ページ近くを読み終えたけど、さすがに目が疲れました。

 7時20分、下関駅に到着。疲れた。


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