このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東京見聞録  


<さとうきび刈りに行くことになったきっかけ>

 沖縄県の西表島へ、三度目のさとうきび刈りに行くことになりました。

 最初の予定では、2月上旬は韓国に行くつもりでした。去年の7月にうちに泊まった班長さんをを訪ね、マルコフ教祖と一緒にソウルに行く予定だったのです。ただ、大学院入試の関係で1月下旬から2月上旬にかけての正確な予定がたてられなかったこと、韓国行きの格安チケットが直前になってしまい取れなかったことが重なり、韓国に行くことは断念せざるを得ませんでした。結局2月上旬の予定がぽっかり空いてしまったのです。

 「2月上旬何して過ごそうかな・・・」

 そう思っていた矢先。先輩のlovebeerさんが西表島のさとうきび刈りに興味を持っているという話が入ってきました。そして2月上旬にはすのもさとうきび刈りに行く予定になっている。

 この話を聞いたからと言って、すぐに西表島に行こうとは思いませんでした。僕は2002年と2003の二回、西表島のさとうきび刈りに行ってますが、2回目のきび刈り、つまり2003年のきび刈り終了時に「さとうきび刈りはこれで卒業だな」と自分のなかで決心していたからです。西表島に行くことはあっても、もうきび刈りをすることはない。2年間で色々なものを得たけど、これからは次に進んでいかないといけない、と思ってたように思います。

 ただ、またきび刈りをやってもいいかな〜と思ったのも事実です。最後にきび刈りをしたのは2年前。2年経てばきび刈りも自分も結構変わってるかもしれない。特に今年一年間は運動らしい運動を全くしなかったので、きび刈りをすればまた新たな自分が見つかるかも、とか思ったりもしました。

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 結局、悩んだ結果行くことにしました。

 理由の一つは、純粋にさとうきび刈りがしたかったこと。きび刈りはものすごい重労働です。毎日体重が3キロ減ります。一日に飲む水の量は多い時で4リットルを越えます。僕が今まで生きてきた中で一番厳しい仕事というか運動でした。でも、そこから得られるものは限りなく大きい。自分自身について、西表島について、農業について、考えさせられます。そして何より一日の労働が終わった後に飲むビールは最高においしい。この魅力に未だに取り付かれてるのです。

 2つ目の理由は、今度は自分自身が色々な人にさとうきび刈りを伝えたいと思ったこと。たまに飲み会とかできび刈りのことを語ったりするけど、本当に自分は語れるほどのことを知ってるのだろうか?そんな疑問がいつも頭をよぎります。今年はサークルの後輩達も大勢参加するということを聞いていました。そのためにも、自分が納得できる情報を発信していきたいと思っていました。

 3つ目の理由は、西表で出会った人に会いたかったこと。西表島では様々な人に会いました。島に先祖代々住んでいる人、50年前の移住で移り住んだ人、さとうきび刈りにきているバイトの人、バイトを卒業して西表島で働く決心をした人、などなど・・・。そして様々な人にお世話になりました。そういった人たちともう一度西表島で会いたい。

 他にも小さな理由はいっぱいあるんですが、この3つに押されて、人生三度目のきび刈りに行くことにしました。出発を2月2日に決め、lovebeerさんと一緒に行くことにしました。

 出発前日まで院試の口述試験用資料を作ったりしてばたばたしつつも、何とか全てを終わらせて準備。2年間靴箱の中で眠っていた長靴を取り出した時に、一気に気分が高揚してきました。自分はこれからさとうきび刈りに行くんだな〜と。今年はどのくらいできるんだろうか。不安と期待を胸に、前日は中々寝付くことが出来ませんでした。


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