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熊本調査 4  
2009年7月13日(月)  <阿蘇(農場等見学、草千里、赤牛のステーキ)>


阿蘇で聞き取りと見学> 

 朝6時起床。枕もとには食べかけのマクドナルドのハンバーガー、付けっ放しのテレビ、足元には飲み終えたペットボトル。あれ?昨日どうなったんだけ?という状態で目が覚めました。そんなに飲んだか?というくらいの散らかりっぷりになってますが、でも気分が悪くて頭がガンガン痛いという典型的二日酔いの症状だったので、そこそこ飲んだということでしょうか。いかんなぁ。

 致命的だったのは最終日の集合時間が何時だったかを忘れてしまったことで、確か9時に日航ホテルって言っていたような・・・という微かな記憶はあるものの、確信が持てません。メールで聞いてもいいですが、それも何となく恥ずかしいのでとりあえず早目に集合場所に行くことに。気分が悪いので朝食はパスです。8時20分にホテルをチェックアウトし、日航ホテルに着いたのが8時半。ちょうど△↓さんがロビーに来られて、これから朝食を食べてくるというところでした。集合は8時50分ロビーらしい。早目に来てよかった。

 今日は国立関係者だけで聞き取り調査で、貸切バスで移動ということになっていました。総勢15名程度なので、マイクロバスで移動するのかと思っていたら、やってきたのは結構大き目のバス。しかも後部がサロン型になっています。よくテレビで芸能人が乗ってる、ああいうタイプのバスで、ちょっとテンションが上がりました。ということで、サロン型の端に座ってしばし芸能人気分。


<貸切バスで移動>
 
<後ろは何か芸能人的な>

 9時に出発。ムカムカする胃はソルマックを飲むことで幾分治まりましたが、割れるようにガンガンする頭はどうしようもありません。加えてバスの冷房が寒く、芸能人気分はすぐにどこかへ行ってしまいました。もうぐったり。ちょっと動くだけで頭が割れるように痛くなるので、どうしようもありませんでした。

 そんな状況の中、バスは1時間半程度で阿蘇の入り口、立野に到着。午前中はここの農園で聞き取り。気分が悪かった僕も、阿蘇の雄大な景色を見たためか段々と体調が回復しました。頭も痛くなくなってきた。山に囲まれるというのは素晴らしい。

 

 午前中の調査を12時過ぎに終え、続いて火口北側の阿蘇駅方面へ。車窓には雄大な景色が広がります。阿蘇には小学校・中学校の修学旅行で来て以来。修学旅行では友達とワイワイやる方がメインだったので、車窓の景色に目をやることは二の次でしたが、今回落ち着いて見ることで改めて阿蘇の雄大さを実感することができました。周りを山(外輪山)に囲まれている点で、一般的な日本の風景とはスケールが全く異なります。

 

 昼食はドライブインみたいな食事亭で、熊本の名物が一通り入った「熊本セット」みたいなものを。阿蘇名物の高菜飯を始め、辛子レンコン、馬刺し、一文字ぐるぐる、だご汁などがセットになって、確か1500円だったと思います。熊本名物を一通り堪能できるのはよかったですが、一品一品については昨日の料理天国に適うはずもなく。。午後の調査の時間が迫っていたので、かなり急ぎ気味で食べてしまったことも味わえなかった原因かもしれません。本当は朝から卍先生が繰り返し唱えていた「高森の味噌田楽」を食べに行く予定でしたが、方向が逆だったのと時間がなかったからなぁ。先生が朝(というか昨日の時点)からあれだけ「味噌田楽味噌田楽!」と言っていただけに残念。


<熊本セット(名前忘れた)>
 
<阿蘇名物の高菜飯>

 午後は阿蘇特産の「あか牛」農家さんの聞き取りと見学。あか牛とは一般的な黒毛和牛に比べて筋肉質で脂身が少ない、健康的で食べるとヘルシーな牛だそうです。別名「阿蘇王」。牛舎には何頭もの牛がいましたが、皆大人しく、普通の牛に比べてどことなく顔が穏やかです。そして何よりも牛舎が清潔。臭さがほとんどありません。こういった良い環境で、ストレスの少ない状態で育てられるということは重要なのでしょう。残念なのはまた頭数が少なく、東京には出荷できないので熊本に来ないと食べられないことでしょうか。(個人的には東京に出荷しない他の理由があるんじゃないかとか勘繰ったりしてますが)


<牛舎へ>

<阿蘇中岳が見える>

<あか牛の牛舎>

<大人しいあか牛>

 聞き取りは3時半で終了し、少し時間が残ったということで草千里を見て行くことに。バスは山道をうねうねと進み、標高を上げて行きます。途中に牛が放牧されている場所があり、まさに僕のイメージする阿蘇の風景でした。


<赤牛・黒牛が放牧される>
 
<阿蘇にはこの風景が似合う>

 やがて草千里に到着。標高が高いので少し涼しいです。そして目の前に広がる雄大な景色。中学の修学旅行で見た14年前と全く変わっていません。ここでクラスの集合写真を撮ったのを思い出します。あか牛農家さんが「北海道以外で、こういった雄大な風景を見ることができるのは阿蘇だけ」と言っていましたが、確かにその通りだと思います。というのは北海道では函館しか行ったことがない僕は、阿蘇以外でこういう風景に出会ったことがないから。15分程度しか時間がなかったので、遠くまで散歩することができなくて残念です。


<14年振りの草千里>

 ササッと草千里を見た後は、あか牛を見たら実際にあか牛を食べてみなければ、ということになり、再び熊本市街方面へ。先生方の飛行機の時間を考えるとかなりギリギリですが、それでも行かなければというところがこの調査のすごいところだと思います。時間を惜しんで食べて飲む。限りなく体育会系。そしてあか牛を見たからあか牛を食べられなくなるなんて乙女チックなことを言う人は誰もおらず、逆に牛を見て「うまそうだ・・・」と食欲が涌くのも考えてみれば凄い話です。

 バスは山を下り、熊本空港の前を通り抜けて熊本市内に入り、県畜連直営のあか牛専門店「カウベル」へ。1階が販売店、2階がレストランになっていて、夜の部開始の5時と同時に店に入りました。テーブルの関係で三つのグループに別れ、僕らのグループは各個人がステーキを注文。モモのステーキ150gで、ご飯セットで1800円程度だったと思います。そしてビールは何杯飲んでも一杯250円!ということで、皆さん必然的に頼むことに。ああ、もう飲みっぱなし。卍先生のテーブルは焼き肉セットを注文して皆で食べてるし、本当によく食べてよく飲む。。

 あか牛のステーキはミディアムレアで注文しましたが、それでも噛みごたえがありました。脂肪分が少ない分、オージービーフに近い感じです。が、思ったほど固い訳でもなく、サシも適度に入っています。確かに普通の和牛ステーキに比べるとあっさりとして健康的な感じです。NC総研のIさんに二杯目のビールを奢っていただき、満足して最後の食事を終えることができました。(でも二杯目のビールは全部飲むことができず。)


<あか牛農家の直営店>
 
<全てが終わった後の一杯>

<あか牛のタタキ>

<あか牛のモモステーキ>

 やや急ぎ気味で熊本空港へ向かい、ここで7時前の便で東京に戻る先生方とお別れ。学生達は値段の安いスカイネットアジア航空便なので、その便が出る8時40分まで空港で時間を潰さなければいけません。確かに片道9600円と安いけど、相当へとへとだったので追加料金を自腹払ってでも早く帰って寝たいなぁというくらいでした。でもそんなことはできないので、一人ビジネスラウンジに入ってお仕事。今日の聞き取りのテープ起こしとか何とかして時間を潰し、8時40分のSNA便で東京へ。夜景がきれいに見えたのはよかったけど、疲労感でぐったりです。


<熊本空港ビジネスラウンジ>
 
<先生達が乗ったJAL便>

 飛行機はやや遅れて10時30分に羽田に到着。しかしSNAという小さい会社の便なので、飛行機は沖止めでバス移動しなければならず、かなりの時間をロスしてしまいました。この疲労感の中で、満員電車に揺られて帰るのは拷問に近かったので、吉祥寺行きリムジンバスで帰ろうと思っていましたが、飛行機が遅れた上にバス移動で時間をロスしたために最終便に間に合うかどうか微妙なところです。最終便は10時45分発。到着ロビーに出た時点で43分だったので、最後の力を振り絞って走りました。「吉祥寺行き最終バス発車しますー」という声が遠くで聞こえます。あぁ、待ってー!僕の願いが通じたのか、バスは走ってくる僕を待ってくれ、ギリギリで何とか乗車。よかった。静かな環境の中、ゆっくり座って移動できるのは素晴らしい。

 吉祥寺には深夜0時到着。家に着いたら0時半。さすがに疲れた。


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