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京都で紅葉狩り2008 1  
2008年11月28日() 一日目   <貴船神社、鞍馬寺、曼殊院、詩仙堂、圓光寺、東福寺>


京都へ>

 去年に引き続き、今年も11月最終週に京都へ行くことにしました。去年同様目的は紅葉狩りですが、今年は少しだけ博論の調査もプラス。まあ調査と言っても大したことではないので、紅葉狩りに行く口実言えば口実です。紅葉狩りに関しては、去年訪れたところとなるべく被らないようにしました。

 行きは去年同様、夜行バスの「フライングスニーカー号」。近鉄バスが運行しているこのバスは、JRバスやその他の夜行バスに比べて穴場なのか、平日だとかなり空いています。今回も乗客は9名で、一人で二席使えるというありがたい状態でした。これで値段が4800円なのだから安いものです。というわけで夜9時40分、東京駅前を出発。去年は夜行バスの中で腹が痛くなったり鼻炎になったりして大変でしたが、今年はそのように体調を崩すことなく無事京都に到着しました。ただし、今年はなぜかバスの中で一睡も出来ず。最近寝不足だというのに。

 京都着は6時の予定でしたが、30分も早く5時半に到着。まだ真っ暗な京都駅八条口に放り出されました。小雨ながら雨も降っています。バスで一睡も出来なかったことも重なって、身も心も寒くテンションも低い状態。普通なら「やったー、京都だ!」とワクワクするものですが、京都に来すぎているためか全くそんな感情が湧いてきません。ただずっと起きていたためか、腹だけは猛烈に減りました。ということで、朝早くから営業しているラーメン屋、 本家第一旭 へ。3年前にも行こうとしたものの、定休日の木曜だったために涙を飲んだ店でもあります。この店、営業時間が朝5時半から翌朝2時までと、ある意味で狂ったような時間設定をしています。そして隣には同じような営業時間で、これまた京都の老舗ラーメン店である新福菜館本店があるという、プチラーメン激戦区。今日は新福菜館の方が定休日なので、選択肢は自ずと第一旭のみになりました。

 5時半開店で訪れたのは5時40分というのに、既に店内には結構客がいます。4人掛けの狭いテーブルに腰掛けて、お勧めであるという特製ラーメン(800円)を注文。どの辺が特製なのかと思ったら、要はチャーシュー麺ということでした。朝からチャーシュー麺というのも結構ヘビーですが、鶏ガラベースのさっぱり醤油豚骨味はなかなかおいしかった。ただ、食べている途中で相席になって、正面に寝起きで口臭漂わせたオジサンが座ったのには辟易しましたが。。


<特製ラーメン>
 
<第一旭本店>

 食後京都駅に戻り、地下鉄に乗って京阪三条まで行き、そこから京阪電車に乗り換えて終点の出町柳まで。そして出町柳で叡山電鉄に乗り換えて、最初の目的地である貴船へ。乗り換えが多くて面倒ですが、京都駅で2000円分の「スルッとKANSAI」を買ったので支払いの面ではかなり楽でした。「スルッとKANSAI」は首都圏で言うところの、「パスネット」みたいなものです。

<貴船と鞍馬 山道を歩く>

 7時20分、終点鞍馬の一駅手前の貴船口に到着。朝早いからか貴船口で降りた人は僕以外誰もおらず、雨上がりの澄み切った空気が新鮮です。貴船口からは貴船川沿いをとことこ歩いて、最初の紅葉狩り。ただ貴船の紅葉ピークは過ぎていたようで、落ち葉の方がきれいです。

 

 貴船口から川沿いに2kmくらい歩くと貴船神社。道の途中に全く何もなかったので、まさか道を間違ったのかとも思いましたが、貴船神社が近付くにつれて小さな旅館が多くなってきました。どこの旅館も朝の支度中。川沿い、というか川の上には座敷があって、夏は川床で賑わうのでしょう。お金があったら一度川床を体験したものです。

 貴船神社の参道は朱色の献灯がずらりと並ぶ、絵になる光景です。残念なのは頭上の紅葉がほぼ全て散ってしまっていたことですが、足元の参道に色付いた葉が散りばめられていて、それはそれできれいでした。さすがにまだ朝早いので参拝客は一人もおらず、快適な環境の中でお参り。貴船神社は水を司る神様を祀っているそうです。


<貴船神社参道>
 
<参道に落ち葉が>

<貴船神社本殿>

<絵馬の原型を記念して>

 貴船神社参拝後、もう少し進んで貴船神社奥社へ。奥社はまあ何てことありませんでしたが(失礼)、道沿いの旅館街が結構味がありました。繰り返しになるけど、夏は避暑でここに来て、川床で川のせせらぎを聞きながら一杯・・・。うーん、憧れる。 


<貴船の旅館街>
 
<風情がある>

 再び貴船神社辺りまで戻って、今度は山越え。鞍馬山を越えて、鞍馬寺を目指します。この山越えは以前からずっとやってみたかったもので、今回のメインイベントと言っても過言ではありません。何しろ幼き日の源義経、つまり牛若丸がこの山に籠って天狗と修行をしたという、半分本当で半分嘘のようなミステリアスな場所です。そんな曰くつきの場所なら是非歩いてみたいというわけ。

 貴船神社近くに山道の入り口がありますが、山は鞍馬寺が管理しているので入り口で入山料200円ほど取られます。朝早いので他に誰もいないだろうと思ったら、僕の少し後に多分50代後半くらいの一人のおばさんが入ってきました。まあうちの母と同じ歳くらいのおばさんだし、距離も離れているから問題ないだろうと思っていましたが、このおばさんがかなりの健脚で、じわりじわりと僕との差を詰めてきます。途中の魔王殿と呼ばれる場所までは結構急な上りで、喘息の症状が出たら困るのでゆっくり進もうと思っていました。でもゆっくり進んでいたら確実にこの後から来たおばさんに抜かされてしまう。20代の男が、50代のおばさんに抜かされるなんて恥ずかしいことこの上ありません。こういう訳の分からない対抗心というか切羽詰まった感に襲われた僕は、おばさんに負けじと少し無理して歩きました。コートを着ていたけど暑くてやってられず、汗がだくだくと出てくる始末。僕は晩秋の京都で一体何をやっているのか。


<鞍馬山越え 貴船側入り口>
 
<木がぐねぐねと>

 で、スタートから20分くらい早足で歩き続け、ようやく途中の奥の院魔王殿に到着しました。もう息はあがり汗びっしょり。何とかおばさんに抜かされずに済みましたが、その後すぐやってきたおばさんはあまり息が切れていない様子です。体力を使い切ってしまいベンチにうずくまる僕をよそに、おばさんは魔王殿を一通り見てさっさと歩いて次へ行ってしまいました。これはもう、完敗じゃないか。

 魔王殿は今から約650万年前に、人類救済のために金星からやってきた魔王を祀っているそうですが、大体650万年前にはまだ人類はいないわけで・・・。突っ込みどころが満載ですが、僕が魔王殿に着いた時点で10人くらいの集団が魔王殿の中で御経を唱えていて、この人たちは一体何なのだろうと、より不思議感が増しました。そしてその御経を唱える10人を見守っているのが、左下の写真に写っている青いレインコートを着たおばさん。特に御経を上げるわけでもなく、じっと魔王殿を見ています。不気味だ。


<奥の院魔王殿>

<通称「木の根道」>

 息が落ち着いたところで、再び鞍馬寺を目指して山道を歩き出しました。木の根が張った「木の根道」を抜け、義経が背比べをした石、義経堂などを見て、ようやく鞍馬山の山頂。そこからは下りで、一路鞍馬寺へ。さっきのおばさんとの(勝手な)勝負で汗まみれになり、ようやくその汗が引いてきて助かったと思ったら、今度は持病の腹痛が。。汗かいて急に冷えたからに違いありませんが、もう途中から鞍馬の山道や義経の足跡を堪能するどころではなくなりました。山道なのでトイレもありません。これは早くしないと本当に大変なことになる!と思い、かなりのペースで鞍馬寺へ。ようやく鞍馬寺の境内が見えて、博物館のような建物が見えた僕は一安心しました。ただ金も払わずに博物館のトイレを借りるのも悪いと思い、博物館の前で掃除をしているオジサンに「すみません、トレイはどこですか?」と聞いてみることに。もちろん、「そこの博物館のトイレをお使いください」という返事を期待してのことです。

 ところがこのおじさん、「トイレはもう少し下った本堂のほうにあります。ここから約3分です」とか言ってきます。なるほど、博物館のトイレは使わせてくれないわけね。ただ結構ぎりぎりだった僕にとって、この展開は予想外でした。でも仕方ないので、最後の力を振り絞って本堂の方面へ。そしてようやくトイレを見つけて事なきを得ましたが、あと1分遅かったら果たしてどうなっていたことか。今回の京都旅行はここで終了していたかもしれません。

 トイレを終えて腹痛も治まったところで、ようやく精神的にも落ち着きました。落ち着いて見ると、鞍馬寺の紅葉はなかなかきれいです。特に参道の階段辺りの紅葉が圧巻。空が暗くても鮮やかな赤色をしているのが、京都の紅葉のすごいところだと思います。


<鞍馬寺本殿>
 
<鞍馬寺の紅葉>

<参道の鮮やかな紅葉>

<参道を下から>
 
<ケーブルカーで麓まで>

 一通り鞍馬寺の紅葉を見た後は、ケーブルカーに乗って麓まで。このケーブルカーは鞍馬寺が運営管理しているそうで、片道100円と安いです。まあこれから分かるように、鞍馬寺は結構高い場所にあるわけで、鞍馬山を越えるなら鞍馬寺から貴船に抜けるのがスタンダードなようです。貴船から入ると最初の上りが結構きついので、あまりお勧めできません。大体貴船口から貴船神社までがゆるやかながらも上りだし。

 麓に降りて、山道で汗をかいたので温泉でも入ろうかと1kmくらい先の「くらま温泉」という場所まで行ってみましたが、何と入浴料が1700円とかなり高額でした。さすがにそこまでして温泉に入るのはどうかと思い、元の道を戻ることに。せっかく歩いたのに。でも温泉までの道は鞍馬街道というなかなか風情のある道で、いい散策にはなりました。叡山電鉄の終点である鞍馬駅に着いたのが10時半で、10時40分の電車に乗って再び京都市街方面へ。


<駅前の天狗>
 
<鞍馬駅でまつ叡山電鉄の最新電車>

<一乗寺界隈の寺社仏閣 鷲森神社・曼殊院・詩仙堂・圓光寺>

 11時2分、修学院駅に到着。本当は終点の出町柳まで行って、洛中の寺社仏閣を見物しようかと思っていましたが、途中で急に気が変わって修学院で降りました。今回で10回目の京都になり、訪れていない場所も少なくなってきましたが、修学院・一乗寺界隈はその訪れたことがない地域の一つです。だからここらで制覇しておこうかと。

 修学院で降りて、まずは曼殊院を目指して歩いて東へ。途中紅葉が綺麗な参道があって、ここは曼殊院関連かと思ったら鷲森神社という神社の参道だということでした。思いがけずいい紅葉を見ることができました。


<鷲森神社参道>
 
<鷲森神社参道その2>

 そして曼殊院へ。この日の天気は曇り時々雨という予報でしたが、曼殊院に近づいたころから太陽が顔を出すようになり、うれしい方向に天気予報が外れることに。やはり、日光に照らされた紅葉は一段と美しくなります。曼殊院はいろいろと歴史が複雑ですがここでは割愛。まあ国宝があり、天台五門跡の一つであるからして、寺の格はかなり高いです。

 早速中に入って庭園の紅葉を見ようとするも、拝観入り口に「建物内・庭園の写真撮影は禁止です」という張り紙がされていました。まあ建物内の写真禁止は分かるけど、庭園の写真撮影まで禁止するのは一体なぜ?美しい紅葉と庭園の写真に撮ることも一つの目的としてやってきた今回、これは酷いと入るをやめようかと思いましたが、でもせっかくだからと入ることに。建物に入ったら入ったで、「写真撮影禁止」だの「建物は文化財だから手を触れるな」だのの張り紙が至る所にしてあります。しかも押しピンで。文化財は手を触れちゃいけないのに、押しピンならいいのかと。多分マナーの悪い観光客との間で昔何かあったのかもしれませんが、正直ここまでやる曼殊院には興醒めしました。終いには庭園を眺める縁側にも「座るな」の張り紙。もう一体何なんだ、ここは。庭園の写真撮影は禁止されていたけど、結構みんなお構いなしに撮っているようで、腹いせに僕も2枚ほど。あ、こういうマナーを守らない客がいるから、張り紙の量も増えるのか。まあでも、庭も紅葉も美しかったはずですが、この張り紙攻勢のお陰であまりいい印象が残ってません。後に訪れた詩仙堂や圓光寺はそんなことがなかったので、一層そう感じます。


<曼殊院勅使門>
 
<曼殊院2>

<曼殊院の庭>

<曼殊院の庭2>

 続いて詩仙堂へ。ここは江戸時代初期の文人で徳川家康の元家臣、石川丈山が築いた山荘跡です。こぢんまりしていますが、庭の配置や紅葉は見事。思わず縁側に座ってぼんやりしてしまいました。曼殊院じゃこれはできないこと。そして詩仙堂の庭は見るだけではなく、実際に歩くことができるのも大きいです。太陽の光に照らされた黄・橙・赤の紅葉グラデーションが美しい。


<詩仙堂の庭園>
 
<庭園2>

<落ち葉が積もる>

<落ち葉が積もる燈篭>

 さらに詩仙堂の近くにある圓光寺へ。ここは日本唯一の臨済宗尼僧の修学道場で、最近まで拝観できなかった場所。この庭園の紅葉はとても美しいということでしたが、残念ながらほぼ枯れている状態でした。まあその分落ち葉は綺麗だったかな。紅葉の絨毯も味があります。


<圓光寺の庭園を眺める>
 
<紅葉終わってる>

 圓光寺を見終わった時点で時刻は午後1時。見るものも見たし、腹が減ったので昼食をとるべく白川通りを南下。白川通りには京都造形芸術大学がある影響か、結構お洒落なカフェがあります。そしてなぜかラーメン屋も。あの天下一品の総本店もこの白川通りにありますが、並んでいたようなのでパスし(というか並んでなくても行く気なかったけど。東京にも腐るほどあるし。)、3年前に訪れたことがある 「東龍」 へ行ってきました。以前は行列ができていましたが、さすがにブームが過ぎたのか今日は並ばずにカウンター席へ。

 看板メニューである東龍ラーメンに、ランチセットの味玉魯肉飯を付けて850円。東龍そばは豚骨・鶏がら・野菜のうまみが出たどろどろとしたスープで、正当派京都ラーメンです。ただ、以前食べたときはものすごくおいしく感じたのに、今日はまあそこそこという感じでした。僕が変わったのか、店の味が変わったのか・・・。でもおいしいラーメンであることは変わりないと思います。


<天下一品総本店>
 
<東龍の東龍そば>

 その後バスに乗って三条河原町まで戻りましたが、このバスがものすごい混雑でした。修学院・一乗寺方面に行っていた年配の方々が多数。うるさいしずっと立ちっぱなしだしで、ああ疲れる。

<再び東福寺とイノダコーヒ>

 三条の銀行で用事を済ませ、次に向かったのは東福寺。京阪電車に揺られて(というほどの時間じゃないけど)、三条京阪から東福寺まで。東福寺は去年も行っていますが、京都を代表する紅葉スポットだけに外せません。今年も去年と同じく、曇り空の午後という状況でしたが、人が多いのも去年と同じ。真っ盛りだった去年に比べて、時期的にはやや遅めのような気もしましたが、それでもこれだけの紅葉が乱れているのは壮観としか言いようがありません。これで人が少なかったら言うことなしなんだけど・・・。今回は途中でぽつぽつと小雨が降る天気だったので、次は晴れた日に来て紅葉を愛でたいものです。

 

 東福寺でじっくり紅葉を眺めていたら、時刻は既に4時。時間的にもこれ以上観光するのは無理なこと、そして何より午前中の鞍馬山越えで膝を痛めてしまったことで、もう歩くのも無理!な状態になってしまいました。おばさんに対抗して登り道を早歩きしたこと、そして腹が痛くなったために下り道を高速で駆け抜けたことが原因なことは明らかですが、それにしても膝が弱いなぁ。

 夜にあおかつ君と待ち合わせの約束をしていたので、それまでどこかで休もうと三条へ。三条と言えば 「イノダコーヒ本店」 です。行ってみると禁煙席は空いてないので待つことになるけど、喫煙席ならすぐにご案内できますということで、喫煙席に案内してもらいました。普段なら絶対に禁煙席を待ちますが、今日はもう一刻も早く座りたかったので、喫煙でも禁煙でもどっちでもいい気分でした。夜になるにつれて人が少なくなっていき、喫煙でもほとんど煙たくなくなったのには助かりました。

 コーヒーだけ飲もうかと思いましたが、小腹も空いたことだしとロールパンセット(780円)を注文。海老フライが挟まったロールパンにポテトサラダ、普通のサラダとコーヒーが付いてこの値段です。コーヒー一杯を単品で頼んだら500円なので、ロールパンプレート自体は280円。これはかなり安いのでは?海老フライがサクサクで、小腹を満たすにはちょうどよい量でした。


<京都文化博物館(旧日本銀行)>
 
<午後6時前のイノダコーヒ喫煙席>

<ロールパンセット>

<アラビアの真珠>

 そういうわけで、5時過ぎからあおかつ君からの連絡がある7時まで、1時間半ほどイノダコーヒで休憩させてもらいました。昨日のバスで寝られなかったのもあって、途中は本当にうとうと。7時前に外に出てみると結構な雨が降っていたようで、ちょうど休憩していたときでよかった。

<ジャックガールと勝負する>

 7時過ぎに四条烏丸のCOCON烏丸の前であおかつ君と待ち合わせ。そう、今回の目的の一つは、京都府の環境政策について府職員であるあおかつ君にヒアリングすることでもあります。何でもあおかつは地方分権に関する重要な仕事を一人で請け負っているらしい。それは聞かない訳にはいかない。でもまあその前に飲もうかということで、COCON烏丸近くにある「印」という居酒屋へ。元々立ち飲み屋だったそうですが、最近になって座って飲めるように変えたそうで、言われてみればテーブルや椅子が高いです。ビールを飲みながら、ちょこちょこと摘まみつつしばし雑談。


<ポテトフライ>
 
<串揚げ一通り>

 さて、あおかつ君はなぜこの「印」という店を選んだか。それは今日、この店にジャックダニエルのPRをする「ジャックガール」が訪れるからという理由でした。先週もジャックガールが来たようで、そこにもいたあおかつ君は今週こそジャックガールとの勝負に勝って(?)景品を手に入れたいということで、僕を連れてこの店に来たと、そういうことらしいです。いやいやあおかつよ、景品を手に入れたいんじゃないくて、ジャックガール見たいだけだろ。

 8時すぎに二名のジャックガールが来店。なるほど、あおかつが再び来たくなるのも分かるような、なかなか際どいへそ出しコスチュームです。でもこの晩秋の京都、この格好では寒いのではないだろうか・・・。と余計な心配をしていると、ジャックガールが僕らの元へ。ジャックガールに言われるまま、ジャックダニエルのコーラ割を注文しました。大体1杯500円〜600円。そしてこのキャンペーンの醍醐味は、ジャックダニエルを1杯注文するたびに1枚くじを引けるという点で、A賞が出ればTシャツがもらえる+一緒に写真を撮れることになっています。

 ところが、僕らは何杯飲んでもしょぼしょぼのB賞(ピカピカ光るギター型マグネット)、C賞(バッジ)しか当たりません。おかしい。ジャックガールに乗せられて、恐らくこの店で一番ジャックダニエルを飲んだというのに。僕はこういうお姉さんと話すことが恥ずかしいので、顔もまともに見れませんでいたが、お姉さんに「お兄さん飲むの早いですねぇー!」と言われて気を良くした(のかどうか知らないけど)あおかつ君はかなりご機嫌な様子で追加注文をしていました。おい、うまい具合に乗せられてるぞ!しかしそうやって飲むのに、一向にA賞は当たらない。他の客は一発でA賞を当てていたりするのに。

 結局僕ら二人で9杯飲みましたが、全てB賞とC賞でした。終いにはお姉さんたちもかわいそうに思ったのか、C賞が出てもバッジじゃなくてオリジナル手帳をくれたりステッカーをくれたりと、気を使ってくれた様子です。ほんと、当てなくてすみません。ジャックダニエル自体は結構薄かったので、多く飲んでもあまり酔うことなく終わりました。うーん、何か空しいな・・・。

 一杯のバッチと空しさを手に、9時半頃店を出て帰ることに。今日の宿はいつものごとく宇治のあおかつ邸です。いつもいつもお世話になります。あおかつ邸について、エビスビールを2本飲みつつ探偵ナイトスクープを見て、シャワーを貸してもらって日付が変わる頃就寝。


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モドル

                                         

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