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鹿児島・水俣調査 1
2010年4月30日(金)  <鹿児島(畜産会社訪問、薩摩料理)>


<GWは鹿児島・水俣へ>

 今年のGWは、国立プロジェクトの本年度一発目の調査で鹿児島・水俣へ。GWに調査です。。GWの調査ということで、小さなお子さんがいたり、近々生まれそうなメンバーには配慮したらしく、調査団はいつもより少ない7人。初日は9時35分羽田発のフライトでしたが、GW期間中ということもあって、道路や空港が混雑することは目に見えていたので、6時20分に吉祥寺を出るリムジンバスに乗りました。普通なら7時20分のバスでも大丈夫そうだけど、高速が混んで間に合わなかったら大変なことになります。寝たら起きられなくなりそうだったので、徹夜で6時20分のバスに乗って一路羽田へ。僕は何をそんなにびくびくしているのでしょうか。結局高速は混雑もなく、逆にいつもより早い40分で羽田空港に着いてしまいました。


<朝から混雑する羽田空港第2ターミナル>

<出発ロビーも混雑>

 ただ、ターミナルはGWらしく朝からかなり混雑していました。さらに混雑が酷くなる前に保安検査を抜け、出発ロビーへ。今回はANA利用で第2ターミナルなので、第2ターミナル出発ロビーにしかない 「ねんりん家」 で朝食をとることに。こういうときの下調べはばっちりです。ねんりん家は銀座に本店があるバームクーヘンの店で、本店だといつ行ってもかなり並ぶそうですが、羽田空港の出発ロビー内は場所柄そんなに混雑するわけでもなく、おまけに朝7時から営業しています。これは利用しない手はない。

 ホットバームクーヘンに飲み物とホイップクリーム、メイプルシロップがついたセット(800円)を注文。バームクーヘンはほかほかで、しっとりとしています。バームクーヘンはあまり好きではなかったけど、それは今までパサパサのものを食べていたからで、本物はしっとりとしていてまろやかなのだということが分かりました。これなら銀座で行列が出来るのも頷けます。やっぱりきちんとしたものを食べないといかん。おいしかった。ただ、朝から甘いものを食べてしまったので、血糖値が上がりすぎたのが、若干気持ち悪くなってしまいました。


<バームクーヘンセット>

<ほかほかのバームクーヘン>

<店先ではくるくる回ってます>

<こっちも食べてみたい>

 朝食後も集合時間まで時間があったので、ラウンジへ入ってコーヒーを飲みながら、パソコンでガクシンの申請書書き。30万円する調査用ノートパソコンは、軽くてコンパクトな上に軽快でタイピングしやすいと、非の打ち所がありません。ラウンジでコーヒーを飲みつつ、そういうパソコンでかたかたやっていると、自分が出来るサラリーマンになったような気がしないでもない。。

 9時に調査団一行と集合し、9時35分発ANA621便鹿児島行きに搭乗。さすがに7時前に来た僕が一番乗りだろうと思っていましたが、上には上がいるもので、D1Y君は5時には家を出て6時過ぎに空港についていたそうです。何という心配性!まあ似たり寄ったりなので僕も人のことを言えませんが。あまりにびくびくすると体にストレスをかけるので、体を壊さないように注意しないといけません。

 体に地上は良い天気でしたが、その分上空のジェット気流が相当強かったらしく、飛行機はかなり揺れました。ベルト着用ランプも常時転倒しっぱなしという状態です。羽田→鹿児島はジェット気流が向かい風になるので、11時20分到着の予定が11時40分に。しかし最早飛行機に慣れてしまったので、このくらいの揺れではドキドキすらしなくなりました。本当に成長したもんだ。飛行機の中でもパソコンを広げ申請書書きを進め、到着する頃にようやくほぼ完成。あとは研究計画と研究のインパクトを書くだけ。

 鹿児島空港到着後、あまり時間がないということでフードコートのようなところで急いで昼食。カレーやそばなど、どこでも食べられそうな品が並んでいます。しかしせっかく鹿児島に来たのだから、せめて鹿児島っぽいものが食べたいと、さつま揚げが乗ったそばを注文してはみたものの、鹿児島だったらそばよりうどんだよなあと少し後悔しました。関西風の薄だしでおいしかったけど。あと、先生方が食べていた豚骨ラーメンもおいしそうだった。


<鹿児島空港に到着>

<鹿児島空港>

<龍馬にちなんで>

<昼食はさつま揚げそば>

 食事後はマイクロバスに乗り、高速道路を一路鹿児島市内方面へ。今日の鹿児島は晴れという天気予報でしたが、空はかすんでどんよりとしています。運転手さんの話によると、昨日の夜から黄砂がひどいらしく、それで今日はこんな感じになっていると。最初は桜島の火山灰かと思ったけど、そうじゃないらしい。お陰で桜島も見えません。桜島を見て鹿児島感に浸ろうと思っていたので残念です。


<南国の雰囲気>

<貸切マイクロバスに乗って移動>

 午後1時から、鹿児島市と南さつま市にある畜産業者の訪問見学。鹿児島市内の本社で社長さんにお話を伺った後、南さつま市にある餌の製造工場や牛舎を案内していただきました。


<焼酎かすや果実の残りなどで作る餌>

<餌がくるくるに巻かれる>

 この会社が管轄する農場には3000頭以上の牛がいるそうです。この規模の牛舎を見たのは初めてなので、その迫力に圧倒されました。牛の数が半端じゃない。この牛達が、「薩摩黒牛」などのブランドになり、東京まで出荷されるわけですね。


<餌を待つ牛>

<餌を食べる牛>

<餌を食べる牛のお尻>

<出荷直前 丸々太った牛>

 詳しい内容は書けないので、以下簡単に感想を。地産地消や持続可能といったキーワードの元で一次産業を行う場合、今までは零細でやったほうが良いイメージを持っていました。しかし大規模機械化しても行えるどころか地域にも貢献できる可能性があり、現にこの企業ではそれを実践・証明しています。畜産業に疎いというのもありますが、この辺りが逆説的で、個人的に勉強になったところでした。あとはトップの経営方針。魅力的なトップはどのようにしたら生まれるのかが気になります。今後はそういう人が出てくるのを偶然に任せて待つのではなく、積極的に育成していく必要がありそうです。

 

<鹿児島の郷土料理を食べる>

 調査を終え、5時前に鹿児島中央駅前のホテルに到着。夕食は6時になったので、それまで少し駅前をぶらぶら散策。2年前に来たときは赤色だった駅舎が、いつの間にか黒になっていました。駅前の階段は若者のたまり場のようです。


<鹿児島中央駅>

<いつの間にか黒になっていた>

<目印の観覧車>

<鹿児島中央駅前>

 夕食は繁華街の天文館で食べることになり、中央駅前から路面電車に乗って天文館へ。


<新旧路面電車そろい踏み>

<夕暮れの天文館>

 昼間に薩摩黒牛を見たので、せっかくだから黒牛を食べたいという話でしたが、調べてみると黒牛はどこも高く、一人6000円くらいします。高いので残念だけど諦めて、普通の郷土料理が食べられる店へ。 「吾愛人」 (わかな)という店がよさそうだったので、天文館の本店を予約して座敷へ入れてもらいました。地元でも有名な店だそうです。

 豚骨や薩摩地鶏、さつま揚げ、首折れ鯖などの郷土料理を一通り頼んで、鹿児島の芋焼酎を飲めば気分は極楽です。どれもおいしい。特に首折れ鯖はコリコリとして新鮮そのものでした。こんな新鮮な鯖は食べたことがない。首折れ鯖の本場は屋久島だそうなので、調査がてら行けないだろうか・・・。首折れ鯖という名称は、首が折れたような鯖だからではなく、鮮度を保つためにすぐに首を折って血を抜いてしまうところから来ているそうです。


<豚骨>

<首折れ鯖の刺身>

<薩摩地鶏刺身>

<さつま揚げ>

<鹿児島黒豚のスペアリブ>

<薩摩焼酎 甕幻>

 メインは黒豚のしゃぶしゃぶ。おいしくないわけがない。〆の雑炊も、豚や野菜の旨みが出ておりおいしかった。量が多くて全部食べ切れなかったのが残念です。


<黒豚しゃぶしゃぶ>

<黒豚しゃぶしゃぶ>

 2次会はそのまま7人全員で 「焼酎天国」 へ。こちらも鹿児島では知る人ぞ知る有名店。「焼酎天国」という名前からして、酒飲みにはたまりません。店に入ると壁一面に焼酎が並べられており、まさに天国といった雰囲気です。さすがに1次会で食べ過ぎていたので、料理はあまり頼めませんでしたが、それでも自家製のさつま揚げがふわふわしておいしかった。地元や東京で食べていたさつま揚げはぺちゃんこでかまぼこの延長という感じだったのであまり好きではありませんでしたが、本場のさつま揚げはふわふわとしていて全然違います。やっぱり本物を食べなければだめだ。

 焼酎は小鶴黄麹と南乃方をそれぞれお湯割りで。自動的に割ってくれる陶器で出てきます。黄麹は一般的な芋焼酎といった感じでしたが、南乃方は芳香が強く、飲むと甘みが広がります。好き嫌いが分かれそうですが、個人的には好み。卍先生の話を聞きつつ、焼酎をぐいっと行くというなかなかの夜です。ここの調査は体育会系ですが、酒が飲めると楽しめます。逆に酒が飲めないと辛いかもしれん。


<2次会は焼酎天国>

<たくさんの焼酎が並ぶ>

<小鶴黄麹をお湯割りで飲む>

<付き出しと焼酎>

<ふわふわのさつま揚げ>

<アサリの味噌汁>

 11時頃お開きになり、タクシーに分乗して中央駅前のホテルまで。ホテルの名前を告げても運転手さんには分からなかったようで、場所を説明するとようやく納得したようでした。どうも名前をしょっちゅう変えるそうで、「ああいう三流ホテルは名前をすぐ変えるからいかん」とご立腹の様子でした。三流ホテルに宿泊してすみません。。泊まる僕らも三流、ということか。天文館からホテルまではたった700円だったので、4人で割れば200円行かない程度。金にならない客ですみません。

 さすがに徹夜で酒を飲んで疲れたので、12時前には記憶がなくなるように就寝。 


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