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2010年5月3日(月) <芦北(うたせ船乗船)、鹿児島(白熊、ラーメン)>
<芦北でうたせ船に乗る>
最終日は6時半起床。昨日は暑い上に良く歩き、休憩もあまりなく立て続けに訪問&聞き取りが続いたのでさすがに疲れていたようです。温泉に入ってから昨日とほぼ同じ朝食を食べ、8時半に旅館をチェックアウト。
<本日の朝食> | <朝食は海を眺めながら> |
今日はもコーディネーターさんに迎えに来てもらい、不知火海の海岸線に沿って北上。今日は不知火海の海の文化を知るということで、水俣の北に位置する芦北町でうたせ船に乗ることになっています。まあ、ぶっちゃけて言うと半分遊びです。毎日調査をして聞き取りをすると頭がパンクしてしまう。このくらいの日程がちょうど良いのかもしれません。
<気持ち良さそうな海沿いの道> | <津奈木町の川> |
海沿いの山道をうねうねと行き、1時間程度で芦北町のうたせ船乗り場に到着。乗り場で手続きをしようとすると、どうやら僕らはうたせ船のモニターになっており、普通だと乗船+太刀魚釣りだけのところが、モニターということで船の上での食事も付くそうです。さらにはどういう意図か分からないけど取材クルーも同行するということで、若干緊張しました。取材クルーの方もどういう意図の取材か分かってなかったようで、果たして目的は何なのか。
<うたせ船乗り場休憩所> | <時間まで待つ> |
僕らが乗るのは平成17年にデビューしたとしう「レディース船」。縁取りがピンクで、冷暖房・洗面台・水洗トイレ完備の快適な船です。水洗トイレが完備されているのは、腹具合に難のある僕にとってはうれしい限り。船は僕ら調査団と担当漁師さん、テレビクルーを乗せて、10時頃芦北漁港を出発しました。まずは魚場まで30分程度かけてエンジンで疾走します。今日の最高気温は28度だそうですが、海風が気持ちいい!
<ピンクの船が今回の船> | <出発> | |
<D1Y君が一応ポーズを取る> | <港が遠くなってきた> | |
<漁船が行く> | <どんどん加速> |
30分程度かけて魚場に到着するとエンジンを止め、うたせ船のシンボルである帆を張ります。既に先着の何隻かの船が帆を張っており、その姿はさながらドラクエに出てきそうな船のようです。ただ、今日はあまりに凪すぎて、全く風が吹かないから帆を張っても全然推進力がありませんでした。そしてか風が無いので、停まっていると何より暑い!この辺は残念。きっと適度な風や波があったらあったで、酔うとか言って文句もいうのだろうけど。人間わがままです。
<他のうたせ船が停泊中> | <こちらも帆を揚げる> |
帆を張り終わったところで、皆で太刀魚釣りに挑戦。水深40mの不知火海に釣り糸を垂らし、手繰ったり落としたりを繰り返します。餌は新鮮なきびなご。きびなごをそのまま食べてもおいしそうですが、太刀魚はこれが好物らしい。
<太刀魚を釣る> | <餌はきびなご> |
僕も含めて皆で釣ってみましたが、全然釣れる気配がありません。30分頑張って、結局全員で0匹。惨敗です。取れたての新鮮な太刀魚を食べてみたかったけどなあ・・・。あまりに凪すぎると、魚も餌か餌じゃないか分かるものなのでしょうか。あと、本来の太刀魚漁はこんなにのんびりしているものではなく、網を使って一気に行うそうです。当たり前だけど、そうしないと商売になりません。こういった趣味的な太刀魚釣りは、忙しない僕には残念ながら向いていないようです。たまになら面白そうだけど。
全く釣れなかった釣りの後は、船内で昼食。昨日取れた鯵の刺身や生えび、僕らが釣れなかった太刀魚の刺身やガラカブが10匹近く入った味噌汁など、海の幸満載の昼食をいただきました。あとはさつま揚げやサラダ玉ねぎのかき揚げなど。鯵に独特の臭みが全くありません。そもそも東京で食べる鯵と色が違います。ガラカブ入りの味噌汁も魚の出汁が出ておいしかったので、ついつい3杯もお替りしてしまいました。塩分取りすぎのような気がして心配です。総じておいしかったですが、何より海の上で食事をしているというシチュエーションが、そのおいしさを2割増しくらいにするのではないかと思います。いい経験をさせてもらいました。
<昨日獲れた鯵を調理してもらう> | <新鮮な鯵の刺身> | |
<船の上で食べる昼食> | <生の海老> | |
<釣れなかったけど太刀魚の刺身> | <ガラカブが入った味噌汁> |
食事の後は新幹線の時間との兼ね合いもあり、再び芦北漁港へ。最後に撮影クルーから感想を求められ、ビデオカメラを向けられましたが、全く言葉が出てきませんでした。そしてカメラの一点を見つめているとなぜか笑えてしまいます。僕には芸能界は無理だな。
<港に帰る> | <乗った感想を求められるD1Y君> |
12時半に漁港に到着し、そのまま車で30分かけて新水俣駅まで。ここで3日間お世話になったコーディネーターの方と別れ、お土産屋などを物色した後、1時29分のつばめに乗って再び鹿児島中央へ。二日前に到着したときのような物々しさはなく、連休中というのに駅は静かです。開通している九州新幹線の中でも、新水俣の乗客はかなり少ないそうですが、博多までの全線開通によってその効果は飛躍的に伸びるだろうといわれているので、今後の変貌を楽しみにしておきます。
<新水俣駅に到着> | <肥薩おれんじ鉄道の新水俣駅は至って質素> | |
<800系つばめのチョロQ> | <静かな改札口> |
今回の水俣調査はこれで終了。水俣は2回目でしたが、一人で勝手に見物するのと、車と人脈を駆使して奥深くまで入ってくのとでは全然違いました。今回は公害の水俣だけではなく、中産間地域や一次産業を含めたトータルとしての水俣の現状を見ることが出来て、少し考え方が変わった感じです。これらが上手く連携していくことが、地域再生の重要な鍵になりそうだという点で、よい材料をいただいた気がします。
<鹿児島の白熊のラーメン>
2時2分、鹿児島中央駅に到着。帰りの飛行機の時間は夜7時なので、かなり時間があります。しかし連日の好天と歩きまくりかつタイトなスケジュールでお疲れの様子だった卍先生とI客員教授は先に鹿児島空港に行って休んでいるということでここで一旦別れ、残った5人は鹿児島見物に繰り出すことに。連休の中日で鹿児島中央駅は大混雑しており、コインロッカーが全く空いておらず、スーツケースをずるずると引きずったまま天文館へ。目的は白熊を食べることです。今日は本当に暑かったので、冷たいものを食べるには持ってこい。
ところが白熊の
むじゃき
に到着してみると、店の前は大行列でした。さすが連休。しかしここまで来て諦めるのも癪だし、何より暑くて冷たいものを食べたくて仕方が無かったので、おとなしく列に並ぶことに。30分並びました。
<天文館> | <むじゃきまさかの大行列> |
以前来たときは昼食を食べた後だったこともあり、というかそもそもレギュラーサイズの白熊の大きさを見て度肝を抜かれたのでミニサイズでしたが、今日は何より暑くて体が冷たいものを欲していたので、ソフトクリームが乗ったソフト白熊のレギュラーサイズにしました。そしてやってきた白熊の大きさにびっくり。ソフトクリームもこんもり乗っています。白熊という名前の由来は、トッピングで白熊の顔を作っているところから来ているそうですが、確かにレーズンが目と口、さくらんぼが鼻になっていて、上手い具合にソフトが帽子に見えるので、かわいい顔に見えないこともありません。
暑い日に白熊というのはぴったりで、頭を痛めることなく、無理することなく全部食べきることができました。氷自体がふわふわしているので、食べやすくておいしい。よくコンビニで売られている白熊は、氷がかちかちになって全然おいしいもんじゃありませんが、本家で食べると全然違います。値段もそんなに高くないので、いつかスペシャルに挑戦してみないと。
<中華の店だけあっていろいろある> | <ソフト白熊レギュラーサイズ> | |
<ストロベリー白熊ミニサイズ> | <宇治金時ミニサイズ> |
食後は西郷さんの像を見たいということで、歩いて西郷さんの像まで。ゴールデンウィーク中ということもあってか、西郷像を眺めることが出来る広場には西郷隆盛・大久保利通・篤姫に扮したモデルさんがおり、一緒に記念撮影できるということで、せっかくなので皆で一枚撮ってもらいました。西郷隆盛と大久保利通は格好で分かったけど、着物を着た女性は誰だか確信が持てなかったので、写真を撮るときに「篤姫様ですか?」と聞いてみると、「そうです」という返事。そもそも何で様付けで聞いてしまったんだろうか?
<鹿児島県教育会館> | <西郷どん> |
再び天文館に戻り、最後に早めの夕食をということで、鹿児島ラーメンの老舗「こむらさき」へ。熊本にある同名の店舗とは無関係だそうです。鹿児島のラーメン屋としては、恐らくのぼる屋(1杯1000円のラーメン)の次に来る老舗。コの字型のカウンターに座り、950円の黒豚入りラーメンを注文。作り方を見ていると、まず最初に茹でた麺を丼に入れ、油のようなタレのようなものをかけ、具を載せ、最後にスープをかけるという手順でした。「よくかき混ぜてお召し上がりください」と言われ、かき混ぜてみると麺がストレートでかなり白い。食べてみると麺は素麺のようで、スープの味は塩味に近く、しいたけの風味が出てあっさりしています。これは不思議なラーメンだ。おいしいけど、一般的なラーメンではありません。敢えて言うなら、ビーフンのスープバージョンを食べているというか何というか。うーん、おいしかったけど不思議。
<老舗のこむらさき> | <コの字型のカウンター> | |
<先に麺と具を入れて、最後にスープをかける> | <黒豚入りラーメン(950円)> |
後は帰るだけ。天文館5時発のリムジンバスに乗って、鹿児島空港まで。さすがに疲れたのか、バスの中ではぐっすり眠り、気がつくと鹿児島空港でした。暑いと体力の減り方が違います。6時に鹿児島空港に到着し、7時10分のフライトに乗って東京まで戻ってきました。
<さようなら天文館> | <鹿児島空港> | |
<展望デッキに出てみる> | <帰りの飛行機> |
連休中の空港混雑で、羽田到着は大幅に遅れて9時半近く。おまけに飛行機を降りてから手荷物受け取り場所までかなり歩かされ、最後の最後で体力を消耗しました。9時45分発の吉祥寺行きリムジンバスに乗り、11時に帰宅。お疲れ様でした。
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