このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

三浦半島旅行記 
2008年4月27( <横須賀(三笠公園、海軍カレー)、久里浜(ペリー公園)>


三浦半島へドライブ>

 前夜はマルコフが泊まり、11時起床。天気もいいのでドライブにでも行こうとなり、神奈川の三浦半島方面へ出かけました。高速を使えば早いですが、ガソリン代が高騰している昨今、高速を使うと余計に金がかかるというので下道で。駒場から山手通り→国道1号→国道16号を通って、まずは三浦半島の中心都市である横須賀を目指しました。さすがに連休中だけあって、ところどころ渋滞し、横須賀に着いたのは出発から2時間半経った午後2時過ぎ。車中では渋滞にイライラしたマルコフの「オンナとトシヨリは車を運転するべきじゃない」という持論を聞き、もしもフェミニスト団体が聞いたら猛烈にな抗議するだろうなぁとか思いながら過ごす2時間半。マルコフの発言は地雷的なので面白いと言えば面白いです。

 横須賀市街に入り、近くの道路に車を停めてまずは三笠公園へ。公園名の由来にもなっている、戦艦三笠が保存されています。三笠も見ものですが、それだけでなくこの公園から見える海の風景も見事なもの。近くに東京湾唯一の無人島である猿島(さしま)が見えますが、この猿島は戦時中に要塞として使われたことがあるらしく、その廃墟が見物になっているらしい。今回は時間がないので行きませんでしたが、結構定期船が出ているようなので、機会があれば一度行ってみたいものです。公園自体もきれいに整備されていて、ちょうど音楽に合わせて噴水が動くショーみたいなものが行われていました。


<警備艇が停まる>

<三笠公園の噴水>

<入り組んだ公園>

<東京湾唯一の無人島、猿島>

 で、メインの戦艦三笠。日露戦争で連合艦隊の旗艦を務め、連合艦隊司令長官の東郷平八郎が乗っていた戦艦として有名です。余談ですが、東郷平八郎は死んだ父方の祖父の顔にそっくりだったりもします。三笠の内部は公開されて資料館のようになっていますが、今回は時間がないということで見物は断念。外から見るだけになりました。でもやはり戦艦というだけあってさすがに大きい。三笠の艦首は皇居の方を向いていて、さらにその先のロシアを見据えているそうです。


<東郷平八郎と戦艦三笠>

 時刻は2時過ぎ。もうちょっと三笠公園をぶらぶらしたかったところですが、さすがに腹が減ったので昼食へ。横須賀と言えば、最近は「海軍カレーの街」で売り出しており、市内には海軍カレーを食べさせる店がたくさんあります。ただ、今回は全く下調べをして来なかったので、どこにどういう店があるのか全く分からず。とりあえずカーナビの飲食店で探してみるかと、特に期待せずに探してみると、何と海軍カレーの店がたくさん出てきました。最近のカーナビはすごいですねぇ。ということで、その中にあった 「よこすか海軍カレー館」 という店に行くことにしました。どぶいた通りの近くにあります。

 いろいろとメニューがある中で、ここはやはり「元祖よこすか海軍カレー」(850円)を注文。海軍カレーで町興しをする際に、市長から頼まれて当時のカレーを再現したのがここの店の女将さんらしく、言わば海軍カレーの元祖の店みたいです。期せずして元祖の店に来ることになるとは。元祖海軍カレーは明治41年にイギリス海軍から日本海軍に伝えられたレシピを忠実に再現したものらしく、元祖とか本家とかいった言葉に弱い僕は、これだけでもう高級な感じを受けてしまいます。

 やってきた元祖海軍カレー。牛乳とサラダがセットで出てきました。どうやらこの3点セットで「横須賀海軍カレー」という定義だそうです。カレーを食べてみると、小麦粉の味が強く、全体としてはやや薄めの味付け。でも家庭的な味がして、食べやすい味であったことは確か。このカレーが、徐々に形を変えつつ全国へ広がり、日本の国民食になったのかと思うと感慨深い気もします。ただ問題としては、ルーとご飯の割合が合わなくて、最後はご飯8にルー2という感じで食べざるを得ませんでした。もっとルーが多いと助かるかな。


<よこすか海軍カレー館>

<元祖よこすか海軍カレー>

 カレーを食べて満足したところで、次はどこへ行くか。もっと南へ行こうとなり、車を走らせて久里浜方面へ行くことに。カーナビで調べてみると、海の近くに 「ペリー公園」 という公園があったので、どんな公園か分からないけどとりあえず「ペリー」という名前が付いているのだから何かあるのだろうと、とりあえずペリー公園に向かって車を走らせました。ちなみに久里浜は横須賀市の一部なんですね。

 ペリー公園に着くと、そこは完全に一般的な公園でした。日曜日ということもあってか、公園内ではバトミントンやサッカーをしている親子連れ、子供達がたくさん。そんな公園の中心に「ペリー上陸記念碑」が建っていました。ペリーは浦賀に来航したというのは広く知られているところと思いますが、実際に上陸したのは久里浜のこの場所だったそうです。「来航地=浦賀、上陸地=久里浜」ということらしい。この記念碑は伊藤博文の筆で、1901年に建立されたもの。そのまわりで遊ぶ子供達。このギャップが何とも言えません。


<ペリー上陸の記念碑>

<泰平の眠りを覚ます蒸気船>

 この公園内には「ペリー記念館」という無料の小さな展示館があって、そこを少し見物したあと、傍の海岸線まで出てみました。150年前、ここにペリーがやってきたんですねぇ。今日は霞んでいてよく見えませんでしたが、もっと空気が澄んでいると対岸の千葉内房がはっきりと見えます。


<南国っぽい>

<久里浜の海>

 一通り海の景色を堪能し、海岸線沿いに車を走らせて少し北にある浦賀へ。参観灯台として有名な観音埼灯台へ行こうとしましたが、駐車場に入るタイミングを2回逃して周りをぐるぐると周る羽目になった結果、今回は灯台は諦めて帰ろうと。帰りは京急の浦賀駅から電車で帰ることにし、マルコフとは浦賀駅でお別れ。渋滞のない電車はかなり早く、4時半に浦賀を出て6時前には渋谷に帰りつきました。

 初めての三浦半島は海軍カレーも食べることができたし、ペリー上陸の碑を見ることもできたしで、なかなか面白かったですが、時間も限られていたこともあって消化不良であったことは確かです。このまま消化不良で終わらせてしまうと後悔すると思い、近いうちに改めて行かなければ気が済まないと思うようになってしまいました。今度は朝早く出て、半島南端の城ケ島にも足を延ばし、今回行けなかった三笠の内部見学や観音埼灯台にも行かなければと。ということで、二日後の再旅行へと続きます。


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