このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
2007年3月4日(日) 二日目 <鳴子温泉を歩く、仙台(牛タン、瑞鳳殿、青葉城)>
<鳴子温泉を散策する 〜下駄も鳴子>
8時起床。7時間近く寝たのですっきりとした目覚めでした。8時から宴会場で朝食。宴会場に入ると年季の入った古きよき建物であることがよくわかります。朝食はいわゆる旅館の朝食。笹かまぼこやしそ巻といった郷土料理がおいしかった。しそ巻というのはこの辺の郷土料理で、味噌やくるみをしその葉で巻いて、それをカラッと揚げたものです。ご飯が進みます。
<宴会場> | <朝食> |
朝食後はまた温泉。旅館の隣にある共同浴場の「滝の湯」へ行ってきました。ゆさやに泊まっているとタダだけど、外来入浴でも150円なので安いです。滝の湯は元々ゆさやの主人が代々管理してきたようですが、ゆさやがアルカリ性のうなぎ湯なのに対し、滝の湯は真反対の酸性でした。湯船に入ると確かに皮膚がチクチクします。隣り合っているのにアルカリ性と酸性なんて、鳴子温泉の源泉は種類が豊富なんですね。
ただ滝の湯は朝から大混雑だったので、のんびりゆっくり落ち着いて入る感じではありませんでした。そこで僕は一人旅館に戻って、昨日の夜入ったうなぎ湯の小浴場に入ることに。小浴場に行ってみると案の定誰もおらず、快適にのんびりとぬるぬるを味わうことができました。やっぱり温泉は少人数でのんびりゆっくり入るのが一番。
<旅館の隣の滝の湯> | <ゆさや旅館外観> |
10時にゆさや旅館をチェックアウト。電車は12時なので、2時間ほど鳴子温泉街をぶらぶら。まずは旅館の近くにあった温泉神社へ。神社への階段からはゆさや旅館と滝の湯の裏側が見えて、源泉が湧き出ている様子がよくわかります。そして神社の境内にもこけし。鳴子名物のこけしは、この街のいたるところにあります。
<湧き出す源泉と鳴子の風景> | <温泉神社> |
神社に参った後は鳴子温泉の中心商店街をぶらぶら。足湯が3箇所にあるというので、まず地図にあった1箇所目に行ってみると、どうやら足湯が撤去されているみたいです。冬季閉鎖なのか?仕方がないのでもう1箇所の足湯を求めて歩いていると、商店街の建物の隙間の目立たない場所にありました。というか狭い。狭くて5人が入れるか微妙なところだけど、詰めれば何とかなりました。さて、足を暖めるか・・・と足を湯に入れると、熱い!らしい。「らしい」というのは僕は他の4人が入れて気持ちよさそうだったら靴を脱いで足を入れようと思っていたからで、みんなの様子を見てやめました。試しに手を入れてみると確かに熱い。50度近くあるんじゃないか、これは。結局みんなつけたかつけてないか分からない状態で退散。
<鳴子温泉街> | <狭くて熱い足湯> |
さらにぶらぶらすると、「アンさんの豆乳プリン」というのぼりが見えました。アンさんとは誰だ?と思いながら、興味があったのでみんなで買って食べてみることに。僕が食べた豆乳チーズケーキは、普通のチーズケーキよりもあっさりしていておいしかった。店の中でケーキやプリンを食べていると、奥から噂のアンさんがお茶を持ってきてくれました。アンさんはフィリピン出身で、この豆腐屋に嫁いできたそうです。今やこの店の豆乳スイーツは鳴子名物になっているらしい。というか、僕はアンさんと旦那さんがどうやって知り合ったのか気になるぞ。。
<豆乳チーズケーキ> | <豆乳プリン> |
ケーキを食べて少し歩くと、旧鳴子町役場。鳴子町も合併して大崎市かなんだかになってみたいです。そこにあった公衆電話の上にはこけしの頭。さらにその近くにあった自衛官募集の看板にもこけしがデザインされていました。本当に鳴子はこけしの街なんだね。
<こけし電話ボックス> | <自衛官募集もこけし> |
しばらく歩くとそのこけしを作っている店がありました。店の中に入っておじさんの話を聞くと、こけし作りは熟練の技を必要とするらしく、最初は100回やって100回失敗するらしいです。職人芸の世界なのか。。他にもおじさんから聞いた話だと、こけし職人は本来お椀職人で、仕事をしている間に子供達を静かにさせておくためにおもちゃとしてこけしを作って与えたのがこけしの始まりであるとか、店によってこけしの顔が違うから、こけしを見ればどこの誰が作ったかわかるとか、なかなか奥が深いみたいです。もともとは子供用のおもちゃだったのに、今じゃこけしがインテリアになったから、商売としては助かるということも言っていました。
<こけしを作る> | <こんなこけしたちができる> |
最後は 一之坂餅屋 という餅店へ。ここでみんなで名物の栗を主体とした甘味のお土産を購入しました。僕は本当は鳴子名物の栗だんごを買いたかったけど、あんまり日持ちしないというので栗饅頭を。みんなで結構買ったら、お茶と漬け物を出してくれて、イートインコーナーで頂きました。小さなきゅうりの漬け物がおいしかった。
<しそ巻と栗だんご> | <お茶と漬け物> |
漬け物を食べたらそろそろ電車の時間だったので鳴子温泉駅へ。電車の時間は12時3分。駅前の足湯にのんびりと浸かる時間がなくて残念。電車は鳴子温泉から戻る人で混雑していて、座ることができませんでした。もう一両くらい増やしてもらえるといいんだけど。
<鳴子温泉駅> | <街を歩けば下駄も鳴子> |
<杜の都 仙台>
在来線、新幹線と乗り継いで、1時24分に仙台着。仙台に戻ってきました。何はともあれ昼食です。仙台といえば牛タンと食べないわけにはいきません。仙台に来て牛タンを食べないのは、ラーメン屋に行ってラーメンを頼まないのと同じです。ということで、駅ビルにある牛タン通りへ。ここには著名な牛タン店が軒を連ねてましたが、日曜日ということもあってかどこも行列が出来ていました。しかし、ここまで来て牛タンを食べないわけにはいかないので、その中の一軒である
「伊達の牛タン本舗」
へ。15分くらい並んで入店できました。
本当は「極上芯タン定食」を食べたかったのだけど、数量限定で今日は売り切れ。なのでみんなで次に高い「極厚牛タン芯タン定食」を注文しました。あとみんなでビール。まあ、旅行だから。。
やがて定食がやってきました。確かにね○しで食べる牛タンと比べると厚い。しかし、写真を見てもらえるとわかるけど、どうも僕の牛タンだけ量が少ないように思えます。他のみんなのはもうちょっと多かった気がするんだけど。。厚いのに適度な弾力と柔らかさで、味ももちろんよかったんだけど、何か納得いかん。そのご皆で牛タン一皿追加で頼んだら、6切れ出てきました。ますます納得いかん。ご飯は3杯食べたけど。
<極厚牛タン芯タン定食> |
お腹も満たされたところで仙台観光へ。観光用のるーぷるバスに乗ってまずは瑞鳳殿へ。仙台駅からバスで15分くらい。バスを降りてからは少し小高い丘を上っていかないといけません。ちょっと疲れます。
<るーぷるバス> | <瑞鳳殿参道> |
瑞鳳殿は伊達政宗の廟で、戦前は国宝に指定されていたものの太平洋戦争で焼けてしまい、その後1979年に再建されたものだそうです。桃山様式の建築で、日光東照宮のように豪華絢爛。目がちかちかします。瑞鳳殿の近くには二代藩主・伊達忠宗の感仙殿、三代藩主・伊達綱宗の善応殿がありますが、どれもよく似ているので、はっきり言ってその違いがよく分かりません。。資料館には再建時の発掘調査で発見された政宗の遺骨や副葬品が展示されていて、その骨格から政宗の顔が再現されていました。墓なのに遺骨が展示館にあってもいいんかな??
<涅槃門> | <瑞鳳殿> | |
<善応殿> | <感仙殿> |
瑞鳳殿から再びるーぷるバスに乗り、次は青葉城へ。やっぱり仙台といえば青葉城だから、行かないわけにはいかない。バスはうねうねと山を登り、青葉城入り口の鳥居の前で降ろされました。そこから歩いて少し登ると、あの有名な伊達政宗の銅像があった。そして銅像の政宗の視線の先には仙台市街が。本丸跡は全く何もなくて広場になってますが、もしここに本丸が残っていたら相当な観光地になっていただろうと思います。というか、建物がほとんど残ってないからやっぱり観光地としてはちょっと弱い。それでもここから眺める仙台市街はきれいでした。杜の都と呼ばれるだけあって、仙台には緑が多いです。
松島も仙台も、回ったところは全て伊達政宗が関係していて、政宗の仙台地方に対する影響力の大きさというものがわかりました。彼はこの地のヒーローで、今も彼を中心に街づくりというか観光が行われているのはすごい。
<有名な伊達政宗の銅像> | <郷土出身の土井晩翠> |
<青葉城から仙台市街を眺める> |
本当は「青葉城はありませんが資料展示館にはあるんです。」と力説している青葉城展示資料館に入って、CGの青葉城でも見ようかと思ったものの、時間と入場料750円に屈して入るのはやめました。でもちょっと気になる。あと青葉城公園には護国神社があります。ここはなかなか気合が入っている神社です。「女系天皇と女性天皇の違い、あなたはお分かりですか?」というポスターが貼ってあったり、英霊にお参りしましょうという看板があったり、展示館には世界に誇った超ド級戦艦「戦艦大和」展示中だったり。。右翼が見たら喜びそう。
<護国神社> | <あるんです。> |
青葉城を見てからは歩いて麓まで下りて、近くにある東北大学のキャンパスへ。東北大学のキャンパスはいくつかに分散しているようで、その中の法学部や経済学部があるキャンパスへ行ってきました。日曜日の夕方だったこともあってか、キャンパスは閑散として静か。緑が多くて広々としていて、まさに大学という感じです。建て込んだ駒場とは大違い。ここで研究室を持って研究できたらはかどるだろうな・・・。
<東北大学キャンパス> | <地方限定の生協ドリンク> |
そろそろ帰りの新幹線の時間になったので、東北大学近くのバス停からバスに乗って仙台駅へ。仙台名物の一つであるずんだもちを食べるべく、駅ビルの中にある
「ずんだ茶寮」
でずんだもちを食べようとしたけど、店内はあいにくの満員。そこでお土産用のものを買い、帰りの新幹線の中で食べることにしました。
それからは15分ほど自由に買い物の時間。僕は特に買うものがなかったので、外に出て仙台駅の写真を撮ってきました。やっぱりこう見ると仙台駅って大きいです。
<夕暮れの仙台駅> |
後は駅弁を購入。第一回Orara駅弁コンテストでグランプリを受賞したという「南三陸海宝弁当」(1000円)を買いました。そして5時54分発のはやてに乗車。さようなら仙台、また近いうちに来るよ。今度は駅前商店街をぶらぶら歩いてみたい。
新幹線に乗って早速駅弁を食べてみました。カキ・穴子が乗っているご飯と、鮭・いくらが乗っているはらこ飯の二種類が楽しめるのは楽しいです。しかし、はらこ飯の方のいくら、本当に本物なのかちょっと疑わしい。というのも誤っていくらを一粒落としたら、普通は跳ねないはずのいくらがポーンと跳ねたのです。食べてみてもどうも皮が硬くて味も違うような気がする。まさか人造いくらでは・・・?そして駅弁の後はずんだもち。枝豆のつぶつぶ感が楽しめておいしい。東京で食べたものよりも味が濃く感じました。さすが本場。
<海宝弁当> | <ずんだ餅> |
全て食べ終わったら疲れと満腹感で眠くなってしまい、みんなして爆睡。。気がついたら大宮を過ぎたあたりで、もうすぐに東京でした。本当に仙台から東京って近い。そして東京駅に7時36分到着。東京は暑かった。
今回は日本三景を見ておいしいものを食べ、温泉に入ってゆったりするという贅沢な旅行でした。来年はどうなるかわからないけど、是非ともまた行きたいものです。あと松島だけは何としても近いうちにもう一回行って、四大観みたいな俯瞰できるところから眺めます。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |