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東京見聞録  
2007年7月14日() 一日目   <塩竈神社、松島、石巻>


早朝から東北へ>

 14日、朝4時20分起床。前日は12時過ぎに山手でラーメンを食べ、その後1時に消灯したので、睡眠時間は実質3時間半しかありませんでした。しかも最近睡眠リズムがおかしいもんだから、一睡もできなかった。これじゃ遠足の前の日に興奮して眠れなかった小学生みたいじゃないか。横でぐっすりと寝ていたマルコフ教祖がどれほど羨ましかったことか。

 マルコフを起こして出かける準備をし、4時40分に出発。東京は雨が今にも降りそうな天気で、やっぱり台風が近づいているときに出かけるんじゃなかったかなぁと、最初から後悔の念が出てきそうになりました。しかしこれではいかんと思い、渋谷のコンビニでリポビタンDを買って飲む。これから先は長いんだから、元気を出していかなければ。

 渋谷で山手線に乗り、東京駅に着いたのが5時半。今日乗る新幹線は、6時発の臨時「はやて71号八戸行き」です。本当はもうちょっと遅い時間の新幹線に乗りたかったのだけど、三連休初日ということもあって、チケットを買った時点で7時以降の新幹線は全て満席でした。かろうじて残っていたのがこの臨時始発。三連休初日にチケットが取れただけでもありがたいけど、いかんせん早すぎる。しかしこの日の東京駅は、連休初日ということもあって、朝も早くから混雑していました。

 朝食にアジの寿しを買い、さらに元気を出すためにビールも購入。「元気を出すため」というのは口実に過ぎないような気もしますが、この朝からビールを飲むという行為は非日常的で好きです。休日じゃないとできないもんね。そして6時、定刻通り新幹線は出発。


<臨時の始発は6時>

<アジの寿しとJR限定一番搾り>

 今回の旅の個人的な目的は「仙台で牛タンを食べる!」という一点に尽きます。先週金曜日、渋谷のねぎしで「仙台で牛タンを食べたい!」と天啓に導かれたように思い始めた僕。思い立ったらいても立ってもいられなくなり、次の週に土日で行くことをすぐに決めてしまいました。ただ一人で行くのも寂しいので、東京在住暦5ヶ月、仙台にはまだ行ったことのないマルコフを誘って行くことに。しかし「牛タンを食べたい!」という理由だけではマルコフが納得してくれそうもありません。そこでマルコフの好きな「仮面ライダー」の作者、石ノ森章太郎の記念館が石巻にあるから、そこに行かないかい?と、少し視点を変えて誘ったのでした。

 そんなこんなで、今回はマルコフと宮城二人旅。新幹線の中で寿しを空け、早速ビールで乾杯!朝から飲むというのは気分がいいもんです。幸せな気分。しかしアジの寿しがどうにもこうにもいただけない。アジがあんまり新鮮じゃなくて、どろどろしている感じでした。こんなことならもう少しまともな駅弁を買うべきだった。

 ビールを飲んだ僕らはそれなりにテンションがあがり、行きの新幹線では他愛もない話をしてこれから行く仙台や石巻に思いを馳せていました。売り子のお姉さんからコーヒーを買ったら、1杯300円もして、そのときだけはテンションが下がったけど。そんなこんなで7時45分に仙台に到着。ほんと、東京から仙台まで1時間40分で着いてしまうなんて、新幹線は速い!

<塩竈神社と松島クルーズ>

 7時45分という早い時間に仙台に着いてしまった僕ら。仙台は思った以上に涼しく、20度くらいしかありません。雨もさっきまでは降っていたようで、天気はあまりよくありません。果たして大丈夫かな・・・と思いながら、仙石線に乗り換えて最初の目的地である塩竈へ。8時19分、本塩釜に到着。


<本塩釜駅>

<駅前>

 今日は塩竈からフェリーで松島に入る予定だけど、その前に陸奥国一ノ宮である塩竈神社にお参り。駅から歩いて15分ほどで塩竈神社に到着しました。塩竈神社に祭られている「塩土老翁神」は塩や海の神だそうで、やっぱり塩竈という地名と関係あるみたいです。まだ朝早く、しかも雨が降った後だったので、ひんやりとした神聖な雰囲気の中で参拝することができて満足。


<塩竈神社>

<塩竈神拝殿>

 塩竈神社をお参りしてからは、塩竈の街を歩いてフェリー乗り場へ。塩竈の街には古い建物だったりモダンな建物だったりが結構多く、散歩していても飽きることがありません。何で古い建物が多く残っているのかは分からないけれど。


<塩竈の昔ながらの建物>

<橋の下の塩竈>

 やがてマリンゲート塩竈という概観はかなり寂れて見えるフェリー乗り場に到着しました。今日の天気がどんよりしているということもあったのだろうけど、この寂れ具合はいかがなものか。中に入るとお土産屋が並んでいてそこそこ活気があったけど、何か物悲しい。

 9時半のフェリーに乗り、一路松島へ。朝早いことと天気もあってか、乗客の少ないこと。下の写真を見てもらってもわかるように、客室はがら空きでした。まあ個人的にはこの方が右に行ったり左に行ったり、ガイドテープの声がよく聞こえるからありがたいです。3月に乗ったときは結構人が多くて解説もあまり聞こえなかったので。

 塩竈を出てすぐのところでは造船所や漁港といった港町ならではの建物や、3月の遊覧船では遠目でしか見ることのできなかった火力発電所を間近で見ることができました。そして松島湾に入ると、海苔の養殖、牡蠣の養殖や、この前も見た奇妙な形をした島の数々。今日は乗客が少ないこともあって、解説をじっくり聞きながら右や左の島を見ることが出来てある程度満足です。事あるごとに席を移動するのは疲れたけども。。まあ今回は今にも雨が降りそうな天気だったのもあって、景色自体は以前見たときよりもパッとしなかったけど、人が少ないというのはいいですね。

 さて、松島遊覧船といえばもう一つのお楽しみはカモメへの餌やりですが、これに関する僕の見解は以前の松島旅行記を見てください。ただ今回は乗客が少なく、カモメも諦めたのか、以前ほど大群で押し寄せてきませんでした。これならデッキに出ても大丈夫だろうと思い、デッキで海風に吹かれながら松島の島々を見物してみることに。デッキには一組の家族がカモメにエサをやっている程度で、これくらいのカモメなら逆に風情があるってもんです。

 そんな風情を感じながらぼーっと海を眺めていると、エサをやっていた女の子が僕に近づいてきました。すると「お兄さんもエサをあげますか?」と言って、何とエサのかっぱえびせんを1本僕にくれるというではありませんか!僕は「どうもありがとう」と丁寧に挨拶をし、かっぱえびせんをもらい、その女の子の優しさに感動したのでした。日本は荒んでるっていうけど、まだまだ捨てたもんじゃないね。というか「おじさん」って言われないでよかった。

 そんな感じで50分のクルーズを楽しみ、松島に到着。松島は今にも雨が降りそうな感じです。


<派手な遊覧船>

<客少ないです>

<塩竈の造船所>

<火力発電所>

<カモメを接写>

<エサをやる子供達>

<鐘島>

<ああ松島や松島や>

<松島湾の牡蠣の養殖>

<伊達政宗お気に入りのチョンマゲ島>

<五大堂と福浦橋>

 日本三景松島。マルコフ教祖はこれで念願の日本三景制覇だそうで、随分と喜んでました。僕は4ヶ月前に松島に来ているので、初回ほどの感動というものはありませんが、それでも松島はいいところだと感じます。前回は晴れてたけど、今回は曇りなので、また違った表情の松島を見ることが出来て非常に満足です(というのは単なる強がりです)。

 「松島と言えばここ」ということで、とりあえず五大堂へ。三連休初日ということもあってか、こんな天気なのに随分と人が多いです。例の穴が開いている橋は雨で濡れていたので危なっかしい状態になっていました。


<五大堂にかかる橋>

<五大堂>

 続いて前回の松島行きでは行けなかった福浦橋へ。別名「出会い橋」というそうです。しかし行ってみて気付いたのですが、橋を渡るのに何と200円も取られるというじゃありませんか。たかだか橋を渡るだけなのに、何か納得いかんと思いながらも、結局渋々200円払って橋を渡ることに。橋の長さは250mだそうなので、1mあたり80銭か・・・という計算をしてしまう僕はセコイ人間なのでしょうか。。

 橋を渡った先は福浦島で、この島は全体が自然植物園になっているそうです。あ、200円はこの島への入場料なのか!と島に入ってから気がつきました。本当は島を全部回ってもよかったのだけど、時間的な制約とここにきて霧雨が降り出したこともあって、福浦島のビューポイントから景色を見たところで退散することに。最初は比較的はっきりとしていた遠くの景色も、霧雨の影響かすぐに煙って見えなくなってしまいました。


<福浦橋>

<地元のおばちゃんが貝を取る>

<福浦島に到着>

<島から見える風景>

 本当ならこの後、「松島四大観」の一つである奥松島の大高森に行って、念願である「松島を俯瞰する」を実行しようと思っていたのですが、この霧雨と煙状態では景色を見るのは無理だろうな、と残念ながら諦めました。今回はこれを一つの目的として松島までやってきたのに・・・。残念です。松島を俯瞰できるのはいつの日か。

 ということで次の目的地である石巻へ向かうため、松島海岸駅へ。途中のかまぼこ屋で焼きかまぼこを買って食べたらこれがおいしかった。僕はかまぼこがあまり好きではないけど、この焼かまぼこは中がふわふわでマシュマロみたいな食感でした。うまいうまい。

 11時34分松島海岸発の電車に乗って、終点石巻へ。


<焼かまぼこ>

<松島海岸駅>

<マンガの街 石巻>

 12時11分、仙石線の終点、石巻駅に到着。石巻は石ノ森章太郎の漫画で町興しをしているとは聞いていたけど、電車を降りた瞬間から石ノ森漫画一色で驚きました。駅の改札の中に仮面ライダー、サイボーグ009のでかいフィギュア?があるんだから。この駅中の徹底振りは、水木しげる漫画で町興しをしている境港を思い出します。しかしサイボーグ003のフランソワーズは可愛いね。

 もちろん駅自体も石ノ森漫画でデコレーションされていて、自動販売機も石ノ森漫画。ゴレンジャー。バンバラバンバンバン。


<石巻駅>

<駅前の自動販売機>

 今回の石巻訪問の目的は、おいしい海産物を食べることと、石ノ森漫画館に行くことです。ちょうど昼時なので、先においしい海産物を食べるべく、通称「漫画ロード」と呼ばれる商店街を歩いて行きました。予想通り、商店街にも等身大フィギュアから小さな石像まであって、石ノ森ファンなら大喜びすること間違いなし。この徹底振りはなかなかのものです。


<サイボーグ009>

<仮面ライダー>

<ポストの上に仮面ライダー>

<ビルの一角にまで>

<マンホールの蓋も>

 石巻の主産業は水産業関連で、これが衰退の一途を辿って街に活気がなくなっていたところに、「マンガの街」として町興しを始めたそうです。この辺の経緯は境港と似ているように思います。ただ境港と比べると石巻は人口が多いにもかかわらず、活気の面で見ると境港の方が上を行っているように感じました。境港の商店街の鬼太郎一色感に比べると、石巻は道にフィギュアはあるけれど肝心の商店が石ノ森色ではないのでちょっと弱いかと。人口も多く潜在的なパワーを秘めているはずなので、商店が一体化したらもっと面白いことになりそうなんだけど。

 というようなことを考えながら、店に到着。 友福丸 という店です。ここで石巻特産の海産物に舌鼓を打とうではないかと。ビールを飲みながらを「ほやの刺身」「マンボウの刺身」「穴子の蒲焼」食べ、最後は「うにぶっかけ飯」で〆ました。

 「ほやの刺身」は柔らかいナマコといった感じ。西日本はほやを食べるという習慣がないので、僕はほや初挑戦でしたが、そのグロテスクな外見とは裏腹においしく食べられました。ナマコよりも少し臭みと苦味があるけど、これは酒のアテには最高。次に出てきた「マンボウの刺身」。マンボウって食べられるものなのか!とマルコフと二人で驚きながら食べてみると、これがまたおいしい。白身魚の刺身に似ていますが、若干コリコリとした食感が印象的です。そして「穴子の蒲焼」。石巻は穴子水揚げ高日本一だそうで、脂が乗っている穴子はそりゃおいしかった。天然モノの穴子は身がキュッと引き締まっているので、ホクホク感が全然違うんですね。

 そして最後を締めくくるのは「うにのぶっかけ飯」。僕は1000円のミニサイズ、マルコフは2000円の通常サイズ。ミニサイズなのに1000円というその値段からして、いかにうにが高価なものかお分かりいただけるかと思います。まずは醤油ベースの出汁にワサビを溶かしてうに飯にかけ、うに本来の味を楽しみます。これがうまい!活きのいいうにの証拠である潮の香りが口の中に広がっていく様は幸福以外の何者でもありませんね。うに自体も粒が立っていて、これは取れたて新鮮な証拠。次は卵の黄身を混ぜてうに卵かけご飯風に。濃厚なうにとこれまた濃厚な黄身が合わさって、これまたおいしいです。ちょっとうにが黄身に負けているような気もしたけど、十分満足。


<ほやの刺身>

<マンボウの刺身>

<アナゴの蒲焼

<うにぶっかけ飯>

 ということで、昼からビールを飲みながら豪勢に食べたにもかかわらず、値段は3000円しませんでした。これだけ新鮮な魚介類を食べることができたんだから、結構良心的な値段じゃないかと思います。実は最初、僕ら二人は「石巻の海産物がどれほどのものか知らんけど、下関出身のうちらが判定してやろうじゃないの」と、上から目線で評価してやるぜという感じで食べにきました。特に僕は漁師一家であるという自負から、「うになんかわざわざ店に行って高い金出して食べるもんじゃない。あんなのはそこら辺にゴロゴロいるんだから」という、聞く人によっては自慢とも嫌なやつとも取れる考えをしていたのでした。でも実際に食べてみると、僕が予想していたよりもずっと新鮮でおいしかった。うにもきちんと新鮮だった。石巻のみなさん、最初バカにしていてごめんなさい。とてもおいしかったです。

 おいしい海産物に満足し、次の目的である 石ノ森漫画館 へ。中州にUFOのように聳え立つ漫画館の姿は異質なようにも感じます。入り口で建物を見ていると、警備のオジサンが寄ってきて「せっかく来たんだから写真とってあげるよ」と僕のデジカメで1枚。街を歩いているときも車が止まってくれるし、石巻の人はやさしいですね。館内に入ると、従業員のお姉さん達が皆サイボーグ009の格好をしてお出迎えしてくれました。 


<石ノ森漫画館>

<漫画館入り口>

 まずは特別展示ということでやっていた「タツノコプロアニメワールド」を見物。石ノ森漫画館なのに、石ノ森章太郎以外の漫画をフューチャーするのはとても感心します。ガッチャマンやみなしごハッチ、タイムボカンシリーズの展示を見ながら、小さい頃を懐かしみました。リアルタイムで見た世代ではないけれど、地元のテレビではよく夕方五時から昔のアニメの再放送をやっていたのです。オタスケマンとかよく見たなぁ・・・。あとみなしごハッチは何故か平日の朝7時半からやっていて、小学校に行く前にこれを見て暗い気分になりながらその日一日を過ごしたものでした。あの漫画なんか暗いから、あんまり好きじゃないです。


<ガッチャマン>

<みなしごハッチ>

<時間になると降りてくる>

<石ノ森章太郎と握手できる>

 特別展示を見た後は、いよいよ常設展示である石ノ森漫画の世界へ。石ノ森章太郎の生涯から仮面ライダーシリーズ、サイボーグ009、ロボタンやHOTELなどなどの展示を見て回りました。仮面ライダーシリーズが大好きなマルコフはきっと感涙したことでしょう。ここは写真撮影禁止なので写真がないのが残念ですが、002の背中に乗って空を飛んだり、サイクロン号に乗って走ったりするマルコフの喜々とした表情といったらなかったです。

 途中に石ノ森章太郎の特撮ヒーロー、ヒロイン、アニメ、仮面ライダーの全56作品の名場面を上映しているブースがあり、僕らはいつの間にかそれを全部見てしまっていました。ものすごい懐かしい。仮面ライダーシリーズは知っていたけど、日曜日の朝にやっていた「ちゅうかないぱねま」とか「ポワトリン」、「ナイルなトトメス」や「シュシュトリアン」といったヌルい感じの特撮モノって全部石ノ森章太郎だったんですね。これらはまとめて「東映不思議コメディーシリーズ」と言うらしいです。初めて知りました。こういうのって僕ら世代(80年代前半生まれ)の人はよく知ってると思うけど、日曜日の朝9時を思い出すよ。

 僕は石ノ森章太郎のリアルタイム世代ではないけれど、仮面ライダーなんかは再放送で何回も見ていたし、特に仮面ライダーV3はお気に入りなので、楽しく展示物を見て回ることができました。多分この漫画館に来て楽しいと思える人は20代後半より上の世代ではないかと思います。館内には子供もたくさん来ていたけど、子供達は石ノ森漫画をほとんど知らないわけで、展示を見ずに走り回っている子供達が多かったもの。ここは大人向けの漫画館のような気がします。いいものを見させてもらいました。

 石ノ森漫画館を見た後は、石巻の市場に行って海産物でも買い食いしようかということになり、歩いて市場へ。ところが歩いても歩いても漁港は見えず、おまけに小雨まで降り出す始末。あまりに遠いので郵便配達のお兄さんに道を聞いてみると、相当遠いということが判明しました。「ずーっとまっすぐ行くと橋があるから、そこからずーっと左に行けば着きますよ。でも相当遠いですよ」と。それでも何とかなると思って進んではみたものの、「ずーっとまっすぐ行ったところにある橋」が本当に遠くて、橋の下に着いた時点で勇気ある撤退を決断。これからずーっと左に4キロも行くのは御免だわ。しかし撤退を決断したからと言って楽になるわけではなく、今まで来た道を歩いて引き返さなければなりません。これが思いのほかきつかった。石巻の造船所や水産加工場を見ながら歩くこと1時間、ようやくスタート地点の石巻駅に到着。マルコフと一緒だと無意味に歩いてしまうというジンクスは健在ですね。


<造船所>

<水産加工場>

 4時54分の電車に乗って仙台へ。歩いた疲れもあって、仙台までの1時間ちょっとはずっと寝てました。

<牛タンを食べる>

 6時10分、仙台に到着。出発地点に戻ってきました。さあ、夕食!待ちに待った牛タン!僕はこれを楽しみに仙台まで来たのです。早速駅ビル3階の牛タン通りへ。春の旅行では一番手前の「伊達の牛タン本舗」で食べたので、今回は隣の「利休」で食べることにしました。利休は有名店であることもあって、長蛇の列。しかし仙台に来たからには並ばなければいけません。牛タンの焼ける香ばしい匂いにうずうずしながら待つこと15分、ようやく店内へ。

 スタンダードな1500円の牛タン定食を注文。以前食べた「伊達の牛タン本舗」の牛タンは1500円で量が少なかったので、利休もそんなもんだろうと思っていたら、結構な量の牛タンが出てきました。もちろん肉厚もあって脂がのっててジューシー。至福なり。あぁ、仙台で牛タン食べてるよ・・・。言葉になりませんね。僕はこの牛タンを噛む時のキュッという歯ごたえが好きですが、利休の牛タンは肉厚ながらもそれを満たしてくれるものでした。塩味だけでここまでおいしくなるのか、とちょっと感動。テールスープもあっさりながらテールエキスが濃厚でおいしい。ご飯も進む。僕は今ひとつ目的を果たしたのでした。ご馳走様。 


<利休の牛タン定食>

<行列必死の人気店>

 牛タンに満足して、後は帰るだけ。普通なら仙台に泊まるところですが、電車乗り放題の土日きっぷを使っているので、宿代を浮かすためにも一旦東京に帰ろうじゃないかというわけです。我ながらセコイと思いますけどね。ずんだ茶寮のずんだシェイクを飲みながら新幹線を待ち、8時26分発のはやてに乗って一路東京へ。車中では疲れから、二人して死んだように眠っておりました。


<仙台の夜>

 10時8分、東京着。そこから渋谷まで出て、みどりの窓口へ。実は明日の行きの新幹線も6時4分の始発を押えてあったのですが、さすがにそれはきついと遅めの新幹線に変更することにしました。7時36分発のはやてがあったので、それを押えることに。それでも十分早いけれど、1時間半ほど長く寝られます。今は睡眠時間が欲しい。

 そして歩いてうちに戻ってきたのが11時前。家にいると、さっきまで仙台にいたのが嘘のようです。そしてまた明日仙台に行くのも嘘のようです。しかし明日も行きます。今日は相当疲れていたので、シャワーを浴びて12時前に就寝。明日も朝は早い。台風が近づいて大雨の予報ですが、果たしてどうなるのでしょうか。


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