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2007年3月26日(木) 三日目 <和歌山ラーメンを食べる>
<和歌山へ>
色川の朝は早く母屋のHさんは朝6時過ぎに目覚めたようです。僕もそれにつられるように7時過ぎに起床。今日はいい天気。すのさんは朝から仕事の打ち合わせをしていたので、僕はHさんの畑や鶏を見物させてもらいました。Hさんご本人からもいろいろなお話を聞くことができてよかった。自分で食べるものは自分で作りたいという思いは大切なのかもしれません。
<裏の山> | <畑> | |
<畑その2> | <Hさんちの番犬> |
庭を散策したり番犬と戯れていたりすると、いつの間にかバスの時間になってしまいました。昨日と同じ3便中2便目のバスに乗って麓の那智勝浦へ。ちなみにすのさんは今日からここで暮らすことになるのでここでお別れです。立派な百姓になれるように頑張っていただきたい。
10時前に紀伊勝浦駅に到着しました。実はここから先の予定は全く立ってません。今日このまま東京に帰るのか、それともあと2,3日はぶらぶらと旅行を続けるのか。10秒ほど悩んだ末、とりあえず和歌山市に出ようという結論に達しました。一応青春18きっぷは持っているのだけど、鈍行で移動すると和歌山到着が午後4時半とありえない時間になってしまうので、ここは奮発して特急を使うことに。それでも和歌山に着くのは2時前です。こういうことからも分かるように、紀伊半島は本当に交通の便が不便なところです。紀伊勝浦からは特急を使っても新大阪まで4時間、名古屋まで3時間半。沿線住民は「紀伊半島に新幹線を」と言ってるらしいけど、人口も少ないし無理でしょう。まあアクセスが悪いからこそ自然が残っているという側面もあるはずなので、開発ととるか自然をとるかというのは難しい問題だと思いますが。
10時50分発の電車まで少し時間があったので、僕の好物のさんま寿司を買うことにしました。新宮や勝浦にはさんま寿司を売っているところがたくさんありますが、地元民がさんま寿司を買うなら「まさや」が一番と言っているそうなので、そのまさやへ。立派な寿司屋か何かかと思ったら、さんま寿司その他を作っている作業場という感じの店で驚きました。店に入ると魚と酢の匂いが漂ってきて、これはもうたまりません(いい意味で)。まさやは40年以上も変わらぬ製法で、ここでさんま寿司を作り続けているそうです。さんま寿司1人前だけ買ったけど、思った以上に安くて(確か400円くらい)ともて良心的でした。
10時50分、スーパーくろしお16号新大阪行きに乗車。今回は自由席だったので、早めにホームに行って並びました。その甲斐あって、何とか海側の座席をゲット。南紀の独特な海岸線を見ながら、さっそくまさやのさんま寿司で早めの昼食。このさんんま寿司、今まで食べた(といっても二種類だけど・・・)ものと比べて身が柔らかく、ごはんもあまり割と柔らめに押しつぶされていました。おぉ、これはかなりおいしい。押し寿司って酢がきつくて味が濃いことが多々あるんだけど。このまさやのさんま寿司はどちらかというと普通の寿司に近く、食べた感じがやさしいです。まさにお袋の味、家庭料理という感じ。見た目はかなりシンプルですが、さすがに地元の人が薦めるだけのことはあります。おいしかった。
<まさやのさんま寿司> | <南紀の海岸線> |
気がついたら少し眠っていて、いつの間にか和歌山でした。1時50分、和歌山着。僕にとって和歌山は和歌山城でも紀三井寺でもなく、和歌山ラーメン発祥の地。何はともあれ和歌山ラーメンを食べなければいけません。しかもどうせ行くなら和歌山ラーメンブームの火付け役となった店、
井出商店
へ行かなければなりません。これは押えておかないと。ということで和歌山駅から10分ほど歩いて、井出商店へ。店は地方のラーメン屋にありがちな、昭和の香りを残した内装でした。
2時という時間にもかかわらず店内は満席。注文は特製中華そば600円。5分ほどして出てきました。待ちに待った待望の和歌山ラーメン。しかし、一口食べてみると、ん??スープはしょっぱいけど味もコクもない。しかも麺が伸びている。嘘だろ井出商店、嘘だと言ってくれ!と、残念ながら懇願したくなる結果でした。これは東京で食べる和歌山ラーメンのほうがおいしいんじゃないだろうか。たまたま今日がそういう日だったってことも考えられるから判断は下せないけど、かなり残念でした。まあ600円だし、いいことはいいけど。また日を改めて食べに来てみないとなぁ。今日のラーメンは嘘だと信じたい。
<特製中華そば> |
ラーメンにがっかりしてテンションが下がり、さらに和歌山で泊まろうと思っていたホテルに電話をかけてみると、今日は満室ですすみませんと言われ、さらにテンションが下がってしまいました。もうこの時点でこれ以上観光する気力がなくなってしまった僕。もういいや、今回は東京へ帰ろう、ということで、早々と特急と新幹線の切符を買って和歌山を去ることに。本当は次の日高野山にでも行きたかったんだけど。。はぁぁ・・・。急におうちに帰りたくなってしまったから仕方がない。というか東京に帰るんだったら名古屋経由で帰ればよかったよ。
和歌山から特急で新大阪まで出て、そこから新幹線に乗って東京へ。7時過ぎに東京に着くことができたけれど、最後は何だかしまりの悪い旅行になってしまいました。いつか和歌山市はリベンジしないと。
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