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2008年9月28日(日) <大阪(学会、万博記念公園、柴島を歩く)>
<学会発表とその後>
12時前に寝て目が覚めたのが夜中の2時。最近は本当にいつもこんな感じで、眠りが浅くて困ります。ここからは寝られなかったので発表の練習をしたりパワーポイントを見返したりして夜明けを待ち、6時半にホテルをチェックアウト。そして新大阪へ出て駅構内の喫茶店でモーニングを食べました。でも何で朝の喫茶店は全席喫煙なのでしょうか。喘息を持ってると朝は煙草の煙が辛いのよね。隣のお姉さんがものすごい勢いでスパスパ吸っていて、その煙が隣の僕のコーヒーに溶け込むような錯覚を覚えるほどでした。そんなコーヒーは飲みたくない!ということで急いでパン食べてコーヒー飲んですぐに退散しました。もっとゆっくりしたかったのに。
そして阪大豊中キャンパスへ向かい、午前中のセッションで発表。僕の発表順は4番目だったので、前の3人が発表する1時間半ほどは生殺しの状態で非常に胃が痛くなりましたが、無事に何とか発表が終わりました。よかったよかった。予定では午後も別のセッションで出ようと思っていましたが、自分の発表が終わったら猛烈な虚脱感というか脱力感というか、今まで溜まっていた疲れが一気に噴き出したような感じで、もう座って話を聞くなんてできない、どこか何も考えずにぶらぶらと歩きたいと思い、午後のセッションは出ないことにしました。さすがに疲れてしまった。
どこに行くかも決めてませんでしたが、モノレールの路線図を見ると四駅先が「万博記念公園駅」となっています。予備知識も何もありませんが、ここにいけば何かあるんじゃないか、公園だったらのんびりと散歩できるんじゃないかと思い、モノレールに乗って万博記念公園へ。駅を降りたら左手遠くにかの有名な「太陽の塔」が見えて、右手には風神雷神の事故で休業しているエキスポランドが。万博記念公園とはこういうことだったのね。
太陽の塔は駅から見ても大きく見えましたが、できることならもっと間近で見たいと、公園の方へ歩いて行きましたが、園内に入るには入場料250円が必要なようです。入場料を払わずに外から眺めようとしたものの、木が邪魔だったりゲートが邪魔だったりで、太陽の塔の全貌が見えません。というかこれはわざとそうしているのか?だとしたらアコギな商売してやがるぜ、全く。と思いつつも、せっかくの機会なので大人しくお金を払って中に入りました。ゲートをくぐると目の前には太陽の塔がどーんと立っています。それが下の右上の写真。結構遠い距離にも関わらず、かなり大きいです。足元の方まで行ってみると、予想外の大きさにびっくりしました。もっと小ぢんまりしたものかと思っていたら、高さ65mもあるそうです。
<休業中のエキスポランド> | <太陽の塔> | |
<太陽の塔の裏> | <フリーマーケットが開かれている> |
まあでも何というか、この太陽の塔にどれほどの芸術的価値があるのかが、はっきり言って僕には分かりません。僕は芸術方面が全くダメなのでそんなこと言う資格がないことは十分承知ですが、これを「素晴らしい最高傑作!」とはどうしても思えないんだよなあ。というか、てっぺんの顔とか中央の顔とか左右に伸びた手(?)とか、少し不気味さというか気持ち悪さすら感じてしまって、うーむ・・・という感じです。芸術というのは定義が難しいですね。まあでも、一時期は国家的なランドマークとなった太陽の塔は一度はこの目で見ておきたかったので、今回見ることができてよかったです。思った以上に巨大だということも分かったし。
太陽の塔の奥には日本庭園があるみたいでしたが、その前の駐車場でガレージセールというかフリーマーケットが行われていて、そこを通るには別料金が必要でした。さすがにこれ以上お金を払って向こうに行くのも面倒だと思ったので、戻って公園を出ることに。太陽の塔を間近でみるためだけに250円払ったことになってしまった。
エキスポランドの並びに万博記念館みたいなのがあり、そこは無料というので入ってみると、1階と2階の大部分が大阪ガスのショールームになっています。で、2階の奥まったところに万博の記念スペース。当時展示されていた各国の展示物の複製や、当時の子供向けのイラスト、会場模型があったりと、当時のことがわかって結構楽しめました。僕が生まれる前の話なので、いまいち万博というものがどんなものだったのかが分かっていませんでしたが、あぁこんな感じだったのかと。
マンガの『20世紀少年』なんかを読んでいると、当時の少年たちにとって大阪万博はとてつもないイベントだったように描かれています。入場者数が6000万人と、総人口の半分が行った計算になるのだから、相当なものだったのでしょう。僕らの世代は、子供のころに後々同世代で共有できるような大規模な国家的イベントを経験してないから、当時の子供達が羨ましくもあります。64年のオリンピック、70年の万博と、明るいエネルギーが充満していた頃の日本が羨ましい。90年代の不況みたいな後ろ向きどんより空気の中で育ったら、そりゃニートも多くなるって。
一通り万博記念公園を堪能したので、再びモノレールに乗って隣の山田駅へ行き、そこで阪急千里線に乗って大阪市街方面へ。次に向かうのは、柴島(くにじま)という淀川沿いの閑静な住宅街です。この柴島は大学時代にマルコフが住んでいた場所で、それに便乗して僕も何度も遊びに行った場所でもあります。今回泊まったホテルがある南方は柴島のすぐ隣で、せっかくだから当時のよく訪れた場所を再び歩いてみようと思ったわけです。5年前に離れてから訪れていないというマルコフに、柴島の写真を撮って現状を伝えるという目的も兼ねて。
山田から各駅停車に揺られて25分、柴島に到着。一駅行くと天六(天神橋筋六丁目と言われる繁華街)とは思えないほどの静かで小さな駅です。調べてみると、柴島駅は阪急の駅の中で一番乗降客数が少ないらしい。柴島駅を降りて、当時マルコフが住んでいた淀川沿いのマンションまで歩いてみました。いや〜懐かしいねぇ。マンションも含めて写真を30枚くらい撮りましたが、さすがに普通の住宅地を撮ったものばかりなので、載せるのはちょっとだけに留めておきます。以下4枚は駅からマルコフの当時のマンションに向かう道です。
<柴島駅> | <柴島駅前> | |
<左手は柴島中学校> | <突き当りにお好み焼き屋が> |
マンションから少し行くと、淀川に出ます。橋の向こうに見えるのは大阪キタ(梅田)の高層ビル群。今回は今にも雨が降りそうな天気だったのと、目の高さに橋があるのでビル群が隠れてしまっているのとで、少し残念な風景になってしまってますが、晴れた日にマルコフのマンションから眺めるとそれはもういい景色でした。特に夕暮れの景色がよかったのを覚えています。夕暮れの景色を見ながら、椎名林檎の「茜さす・・・」を聞けば、それだけでワイン3杯はいける。
<淀川と梅田周辺を眺める> |
その後もよく行った焼き鳥屋や、マルコフの行きつけだった韓国料理屋の様子を偵察しつつ、歩いて新大阪駅に到着したのが午後4時。この時点で本当にくたくただった僕は、その日のうちに東京に戻る気力・体力すら失ってしまい、京都にいるあおかつ君に連絡を入れて、泊めてもらうことにしました。もう一刻も早く靴を脱いで横になりたい気分。
遅めの昼食は新大阪駅地下の食堂街にある
「551蓬莱」
で、名物であるという海鮮焼きそばとミニチャーハンのセット。ミナミに出ようかと思いましたが、それすらできないほどだるかったので構内で済ませました。551蓬莱と言えば関西では知らない人はいない「肉まんの店」ですが、レストランもやっているみたいですね。で、せっかくなのでその有名店で海鮮やきそばを食べようと思いましたが、セットのミニチャーハンが出されたのに、海鮮焼きそばがなかなか出てきません。焼きそばを食べながらチャーハンを食べようと思っていたのに、チャーハンが冷めてしまいそうだったので、先にチャーハンを食べ切ってしまいました。でもまだ焼きそばは出てきません。あれ?これはひょっとして注文忘れられたのか・・・?と思ったら、15分くらいしてようやく登場。15分のタイムラグはねぇ・・・。どうせなら遅くなってもいいから一緒に出してほしかった。
海鮮焼きそばは、焼きそばの上に海鮮餡かけがかかっているものですが、大きめの海老やホタテがいい味出してます。が、かなり味付けがしょっぱめでしかも量が多かったので、水を飲みつつ何とか完食しました。体調もあってか、食後は気分が悪くなってしまい、空ゲップが出まくる始末。。疲れているときに重めの中華は堪えます。今度はメインの肉まんを食べることにします。
<ミニチャーハン> | <海鮮焼きそば> |
食後は新快速で京都へ。案の定座れる訳もなく、ぐったりしながら京都に到着し、近鉄に乗り換えてあおかつ邸最寄の伊勢田まで。あおかつ邸には6時過ぎに到着しました。今日は僕が来るからということで、キムチ鍋にしてくれたそうですが、さっき食べたばかりなのと食べすぎで気分が悪く、あまり食べられませんでした。準備してくれたのにごめん。でも鍋を囲んで3人でワイワイやるのは楽しいです。
学部時代、冬になるとよくみんなであおかつの家に集まって、鍋を作って日本酒飲んでワイワイやっていたものでした。その頃は土鍋やコンロなんてなかったので、台所で鍋を作って、煮えたらこたつに持ってきて食べ、なくなったら再び台所に行って新たな具材を投入して再び煮えるのを待つという繰り返し。しかしついにあおかつもガスコンロ&土鍋を買ったようで、今回は当時よりも快適に鍋を堪能することができました。だんだんと成長していきますね。
ボキャブラ天国のスペシャルを見て、ゆっくりと日曜日の夜を満喫しながら12時前に就寝。
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