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国際学会@札幌 1
2010年8月17日(火)  <札幌(旧北海道庁舎、大通公園、シンポジウム、ジンギスカン)>


<夏の札幌>

 国際学会出席&報告のため、夏の札幌へ。前夜から報告用の英語原稿(=カンニングペーパー)を作っていたら朝3時半になってしまい、急いで支度をして家を出ました。いつもの通り、出足が遅いのでこうなります。結局ディスカッサント用のコメントとパワーポイントは作ることができなかったので、現地で作らざるを得なくなり、こんなんで大丈夫だろうか先が思いやられる出発です。

 吉祥寺駅で今回同じく参加&報告する国立の特講Yさん、留学生のFさんと集合し、5時40分の羽田空港行きリムジンバスに乗車。朝早いのでそんなに人がいないだろうと思ったら、今まで見たこと無いくらいめちゃくちゃ多くの人が並んでおり、朝から唖然としました。こりゃ一体どういうこっちゃ・・・。お盆休みの前後なので人が多いのかもしれませんが、それにしても5時半に長蛇の列を見るとうんざりします。結局、いつもなら大体2席に1人というちょうどよい混み具合のところを、今日は補助席までみっちり全部埋まりました。。ぎゅうぎゅう詰めなので寝ようにも寝られず、バスは羽田空港へ。

 6時半、羽田到着。チェックインをした後、少しだけ時間があったので地下のフードコートで朝食をとることに。2月に食べたヨシカミのカツカレーを食べようと思ったら、朝はまだやってないそうで、仕方が無くたまごかけご飯です。いや、たまごかけご飯も十分おいしかった。ちょっと高いけど。


<たまごかけごはんがあるということで>

<たまごかけごはんにしました>

 僕とFさんは7時25分発、Yさんは次の便ということで、Yさんと一旦別れて搭乗。今回は久しぶりのJAL便です。2月の女満別での一件以来、JALからANAに乗り換えたつもりでしたが、今回は時間的・値段的にちょうどよいANA便がなかったので、ぐっとこらえてJAL便です。そして久しぶりの二階建てボーイング747。夏休みのこの時期、札幌に向かう人はかなり多く、747が満席になりました。


<久しぶりのボーイング747>

<7:25分発札幌行きに乗ります>

 飛行中はディスカッサント用のコメントを作ろうとしたものの、徹夜だったのでいつの間にか寝てしまっており、ドスンという衝撃と共に目が覚めました。そこはもう新千歳空港。混雑のために定刻より若干遅れたようで、時刻は9時20分。結局何の準備も出来ませんでした。預けた荷物を受け取り、9時34分発の快速エアポートに乗って一路札幌まで。眠くてボロボロだった心と体も、北海道にやってきたことで段々とテンションが上がってきました。我ながら単純な奴です。


<快速エアポートで札幌に向かう>

<札幌駅に到着>

 10時10分に札幌駅に到着後、今回宿泊する駅近くのホテルに荷物を預け、シンポジウムのある昼まで札幌の街をぶらぶらすることに。留学生のFさんは北海道が初めてだということで、簡単に案内しました。まあ僕も札幌はまだ二度目なので案内できる程知っているわけでもありませんが。まずはホテルから徒歩2分の場所にある北海道庁へ。2月に聞き取りに行ったことを思い出しつつ、メインスポットの旧本庁舎を見学しました。庁舎前の花壇には色とりどりの花が咲いており、半年前に見た冬の景色とは全然違います。これは画になる。

 冬に続いて今回も大半の観光客が中国系の人たちでした。どちらかというと日本人が少ない。中国では現在北海道がブームだそうですが、それにしても周りから聞こえてくるのが中国語だと、どこにいるのかが良く分からなくなります。Fさんと、「本当に中国人が多いねぇ」とか話しながら見物しましたが、よく考えたらFさんも中国からの留学生でした。。しかしFさんは今まで見てきたどの中国人留学生よりも、というか日本人よりも日本人らしいので、留学生であるということを忘れてしまいそうになります。


<夏の道庁旧本庁舎>

<別角度からもう一枚>

<エントランスホール

<旧長官室>

 続いて通称「日本三大がっかりスポット」の時計台へ。でも前も書いたけど、言うほどがっかりという感じではないんだけどなあ・・・。


<夏の札幌時計台>

<11時を回りました>

 さらに続いて大通公園へ。夏の大通公園は緑に覆われた都市公園になっていました。雪に覆われた冬のイメージとは全く違います。夏の大通公園ではビアガーデンをやっているという噂を聞いて、この際昼間からサッポロビールを飲んでやろうかと密かに目論んでいましたが、どこを見てもビアガーデンが見つかりません。そこで案内所で聞いてみると、ビアガーデンは一昨日で終わってしまったと。非常に残念です。一昨日までは昼間からたくさんの人がビール片手にご機嫌だったらしい。それを聞くと非常に悔しいですが、まあ仕方が無い。

 しかしビアガーデンが無くても、もう一つの夏の名物である焼きとうもろこし&じゃがバターはある!ということで、それぞれ一つずつ買って噴水前のベンチで食べることに。焼きとうもろこしは一粒一粒が甘くて香ばしく、じゃがいもはバターをつけずにそのまま食べてもおいしいです。何もつけなくても甘味と旨味があるのが北海道の夏野菜なのでしょうか。おいしかった。


<大通公園のベンチで一休み>

<夏の大通公園名物、とうきびワゴン>

<焼きとうもろこし>

<じゃがバター>

 札幌の気温は28度近くあるとはいえ、空気がカラッとしているのであまり汗をかかなくてすみます。そして陰に入れば涼しい。35度を超え、不快指数が高い東京から来た人間にしてみれば非常に気持ちの良い場所です。しかし外にいて直射日光に当たるとやはり暑いので、地下街のおーろらタウンに避難。徹夜で体力が落ちていたので薬局でアリナミンVを買い、この後に備えました。


<テレビ塔の下にビアガーデンはあった>

<テレビ塔のゆるキャラ>

 12時。テレビ塔の下で一つ後の便で来たYさんと待ち合わせてから昼食へ。札幌に来たので寿司を食べようと目星を付けておいた店に行ってみるも、あいにくのお盆休み。近くで代替案を探してみると、有名なスープカレーの店があったので、そこで手を打つことにしました。 「サボイ」 という店です。札幌といえばスープカレーも名物なので、一度食べておくのもいいかと。僕は野菜カレーを辛さ1で注文。辛さは0〜5の6段階を選べるもので、相変わらず僕は辛いのが苦手なので、少しだけ辛味がある1です。

 供されるまでに結構時間がかかりましたが、食べ初めてその理由が分かりました。写真では伝わりにくいですが、野菜がめちゃくちゃ多い!丸ごと一個の野菜がごろごろと入っています。そりゃこれだけの野菜を煮たり素揚げしたりしていたら時間がかかる。スープも野菜の出汁が出ていて、辛さもちょうど良い加減です。これはおいしい。たった1000円程度でてんこ盛りの野菜(多分道産)を食べられるのは、北海道ならではといったところでしょうか。東京で食べたら2000円以上取られそうな量です。前にトウモロコシとジャガイモを食べているので、野菜のオンパレードでさすがに苦しくなりましたが、それ以上においしかった。

 僕は今までスープカレーというものがあまり好きではありませんでした。というのは、普通のカレーと比べてさらっとしすぎていて、食べた気にならなかったから。しかしここのカレーは野菜たっぷりで食べた気になれる上に、スープとご飯との相性もよかったので、スープカレーに対する見方が少し変わりました。スープ状のカレーとと考えるから良くないわけで、カレー味のするスープだと思えばいいのか。


<野菜スープカレー>

<なかなか洒落たサボイ店内>

 午後は北大へ行き、プレ学会イベントの公開シンポジウムを聞いてから4時頃ホテルへ戻ってチェックイン。今回のホテルは札幌駅から徒歩2分の JRINN です。JR北海道系列なので悪くは無いだろうと思っていたら、悪いどころか実に良いホテルでした。駅から近いこともさることながら、備え付けの携帯充電器や空気清浄機、大き目のポットに十分な大きさの加湿器と、実に機能的な部屋です。特に部屋でネットにつなげばワードでもエクセルでもパワーポイントでも1階のプリンターで出力できる機能があり、今回はこの機能のお陰で助かりました。ベッドもユニットバスも広々していて、ゆったりと過ごせます。

 そして何よりも、窓からは電車が行き交う姿が見えるので、鉄道好きにはもってこいです。部屋に入って窓を眺めたら、ちょうど寝台のカシオペアが入線していくところで、なかなか良いものを見せてもらいました。今まで泊まったビジネスホテルの中で一番良かったので、札幌の定宿にしようと思います。


<JR北海道系列のJR INN>

<なかなかの機能的な部屋>

<ユニットバスも広い>

<部屋からカシオペアが見える!>

 しかしさすがに徹夜で限界が近かったので、部屋の機能を堪能する前に仮眠。本当は明日の報告の練習とディスカッサントコメントを作らないといけないのだけど、眠気には勝てませんでした。

 夜は再び3人で集合してジンギスカンを食べに行くことに。あまり遠くにいくのも面倒だったので、近くにある「松尾ジンギスカン」の支店に行ってみるも、満席で結構待たなければいけないようだったので断念。それじゃあと食べログで一番点数の高かった「ふくろう亭」に行ってみようかとなり、電話をかけてみると今日までお盆休みということでこれまた断念。きちんと電話で確認しておいてよかった。で、結局すすきのまで歩いて、定番の「だるま」に行ってみるも、本店も支店も全部行列ということでまたもや断念。平日なのに有名な店はどこも満席で、札幌人はどれだけジンギスカンが好きなんだと半ば呆れてしまいました。もっとも有名店に行っているのは札幌市民以外の観光客なのかもしれませんが。僕らもそうなんだし。

 こうして立派なジンギスカン難民になった3人。だるまの支店の近くにあった「雪だるま」という店に行ってみるも、ここも満席。しかし店の人が近くの支店なら空いていると教えてくれたので、そっちの店舗へ行くと、本当に今までの店の混雑が嘘のように空いていました。6件目にしてようやく空いている店を発見して、ほっと一息です。サッポロクラシックの生を注文し、ラムやマトン、野菜を人数分。おいしいことはおいしかったですが、羊肉独特の臭みがやや残っているかなあという感じでした。僕は基本的には羊肉が苦手なので、臭みがあるとちょっときつい。冬に食べただるまの羊肉がいかに臭くないかということが良く分かりました。あと、翌日が報告だったので、ビールを一杯しか飲めなかったのが残念です。早く開放感に浸りたい・・・。


<夜のすすきの>

<雪だるまでサッポロクラシックを飲む>

<ラムとマトンがやってきた>

<ジンギスカン>

 10時過ぎにホテルに戻り、報告準備をきちんとしなければならないけれどあまりにも眠いので、とりあえず目覚ましをセットして夜中の2時まで寝ることに。ちゃんと起きられますように。


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