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東京見聞録  
2007年2月21日(水) 二日目  <四万温泉街を歩く、日向見薬師堂、奥四万湖>


四万温泉街を歩く>

 7時過ぎに起床。朝食は8時からなので、早速朝風呂にすることにしました。今日は昨日よりもいい天気で、露天風呂から上を見れば山々がが、下を見れば川がで、朝の風呂もまた格別です。


<上を見れば山々が>

<下を見れば川が>

 8時から食堂で朝食。朝食はヘルシーに和定食という感じ。量が多いのは夕食と同じで、朝から腹一杯になりました。席から見えた渓流もまた素晴らしかった。


<朝食>

<食堂の席から見える渓流>

 食堂に来ている人を見ると全部で9組で、1組の親子連れを除いて他は全てカップルまたは夫婦でした。やっぱり貸切露天が主体の宿だからそうなるのは当たり前か。しかし若いカップルもいて、君たちは平日なのに大丈夫なのか?と余計な心配をしてしまいます。まあ自分もそうだけど。

 部屋に戻ってからは最後の露天風呂。チェックアウトが10時なので、ぎりぎりまで露天風呂に入っていました。昨日最初は熱かったけど、水を入れるとちょうどいい湯加減になって、ずっと入っていてもいいくらいのちょうどよい温度になって極楽でした。

 10時、まだずっと温泉に入っていたいけど、残念ながらチェックアウト。いい旅館でした。一人一泊20000円だけど、これだけいろんな貸切露天風呂が時間無制限に楽しめるなら安いかもしれません。ここでちょっと湯元四萬館を紹介。かつて太宰治や井伏鱒二も泊まった老舗旅館で、某作家は「のんきな宿」と評したそうです。確かに仲居さんは素人っぽかったのでのんきな宿かもしれません。四万温泉の入り口である「温泉口」にあり、周りが静かなので落ち着いた雰囲気を保っていて、ゆっくりしたいときには持ってこいです。まあ欲を言えばもう少し食事がおいしければね。。

 さて、チェックアウト後は歩いて四万温泉街を散策することに。四万温泉街は川沿いに細く長いので、散策にはもってこいです。今回泊まった四萬館は四万温泉の一番入り口に位置するので、今日はそこから上流方面へと歩いて、四万温泉の終点まで行きます。距離にして大体5kmくらいか。

 四万川沿いに上流の方へ歩いていくと、川辺に数匹の猿がいました。


<四万川>

<猿>

 1時間くらい歩いて、途中の「ゆずりは飲泉所」に到着。ここでは源泉が飲めます。飲んでみるとちょっとしょっぱい。それからもう少し先に行くと、「小泉の滝」が見えました。「ゆずりは」って平仮名でこの辺りの正式な地名になっているみたいだけど、元々は「譲葉」って書くらしいです。そういう木があるとかないとか。


<ゆずりは飲泉所>

<小泉の滝>

 さらにそれから30分歩いて、11時半くらいに四万温泉の一番奥である日向見(ひなたみ)地区に到着。ここには重要文化財に指定されている「日向見薬師堂」があり、その向かいに足湯と「御夢想の湯」がありました。この御夢想の湯が四万温泉の発祥らしいです。ただ昨日・今日と温泉に入りっぱなしでいささか温泉疲れしていたので、温泉に入のはさすがにパス。代わりに足湯でじっくりと足を暖めました。適度な熱さで気持ちいいわ。


<薬師堂>

<足湯と御夢想の湯>

 しばし足湯で暖めたあと、近くにある四万川ダムと奥四万湖へ。このダムは治水のために作られたという珍しいダムだそうで、完成も平成11年とつい最近です。僕はダムマニアではないけど、ここのダム湖である奥四万湖の色がすごいというので、それなら見てみようと行ってきました。

 しかし、ダムは想像以上にでかかった。長さは90mくらいあるんだと。ということでダムの下に到着して、これからダムの頂上へ行くべくその道を見上げると、うねうねと曲がってものすごい面倒かつきつそうでした。でもここまで来たら行くしかない。ひーこらひーこら道を上って、15分くらいでようやくダムの上に到着。そして奥四万湖を見てみると、何じゃこりゃー!?という色をしていました。一面のコバルトブルー。昨日見た湖の巨大版です。こんな色が自然にあるのか?僕は今までこんな色した湖を見たことがないぞ。まるで図工の時間に青い絵の具で描いた海のようです。。


<四万川ダム>

<上のほうから>

<コバルトブルーの奥四万湖 空の青より青い>

 しばらく呆然としてダム湖を眺めていたけど、ずっと見ていると吸い込まれそうです、この色は。普通の湖をこの色にしようとしたら、バスクリン何個必要なんだろうか・・・なんて馬鹿な考えしか浮かびません。で、なぜこんな色になるのか不思議で仕方なかったので、近くにあるダム資料館に行ってみました。そしたら「冬季閉館」だった。これで謎は深まるばかり。四万川の水の色ってこうなんだろうけど、その理由が知りたい。誰か詳しい人いたら教えてください。

 帰りは再び歩いて、中流の新湯地区へ。この辺が一番温泉街という感じで、スマートボールの店や大小旅館が並んでいます。この辺でもいいけど、雰囲気としては四萬館があるところのほうが静かでいいかな。本当は昼食の時間だったけど、朝が多かったのと、ここで食べたらバスに間に合いそうになかったので、昼食は諦めました。その代わり、お土産屋で温泉饅頭と炭酸饅頭を買って小腹を満たすことに。温泉饅頭は普通の温泉饅頭だったけど、炭酸饅頭とはこれ如何に・・・?と思ったら、どうやら重曹が多く入っている饅頭らしいです。だから日持ちがするらしい。でも食べると重曹の臭いがする。。うーん、名物なのか?


<温泉街>

<有名な宿>

<飲泉所>

<温泉饅頭と炭酸饅頭>

 1時45分、東京行きの高速バスに乗車。温泉疲れか、バスの中ではひたすら眠り、気が付いたら東京駅でした。5時半に東京駅に到着し、電車に乗って帰宅。

 いやー、のんびりできていい旅行だった。


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