立山・黒部旅行記 1
2010年8月21日()  <大糸線、黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)、富山(白えび丼)>


<ムーンライト信州で行く大糸線>

 札幌から帰ってきた木曜深夜。JR東日本のえきねっとで20日(金曜)深夜発のムーンライト信州の座席が無いか調べてみたところ、1席だけ空きの表示が出ていました。これまで何度確認してもずっと満席だったのが、ついに誰かがキャンセルして1席空きが出たようです。もしムーンライト信州に空きがあれば、21・22の土日は北アルプスへ行こうと思ってましたが、ずっと満席だったので今回は諦めるかと思っていたところでした。これは何という邂逅。きっと札幌での頑張りに対する神様のご褒美に違いない。都合のよい解釈をした僕は、躊躇せずに残り1席の指定席を予約・購入しました。

 そうと決まれば宿や乗車券などをさっさと手配。翌金曜日の夜、吉祥寺の金券ショップをあたって残り3回分の青春18きっぷを7500円で購入し、ホテルは富山の東横インを予約。時刻表とガイドブックとネットを睨みつつ行程を決めていたら、既に出発時刻でした。札幌から戻ってきてからバタバタしたまま出発することになり、全然落ち着いた感じではありませんでしたが、ようやくやって来たささやかな夏休みなので、気分は上々です。

 金曜の11時過ぎに自宅を出て、ムーンライト信州が停車する立川まで。ムーンライト信州は、新宿から松本、さらにその先の白馬を結ぶ夜行快速です。新宿を夜11時56分に出て、終点の白馬には翌5時40分に到着します。非常に使い勝手のよい電車ですが、夏休みなどの繁忙期の土日しか運行されていないというレアさが欠点です。まあ今回は最後の指定席が取れただけでも御の字。電車の発車まで少し時間があったので、駅前の松屋でキムカル丼を食べて腹ごしらえ。そして日が変わって21日土曜日の0時29分、ムーンライト信州は立川を出発しました。乗客の多くは大きなリュックを背負っていて、いかにも北アルプスに登りますという感じの山師達。ある意味で車内は異様な雰囲気です。


<深夜の立川駅>

<とりあえず松屋のキムカル丼で腹ごしらえ>

<0:29快速ムーンライト信州に乗る>

<山師の猛者たちが続々と>

 ムーンライト信州のような夜行快速は減灯しないので、車内はずっと明るいままです。恐らく犯罪対策という側面もあると思います。しかし明るいとなかなか眠れないもので、一応目を瞑っていたものの、寝たか寝てないか分からない状態で電車は中央線を一路西へ。僕の後ろに座っていた男が曲者で、やけにごそごそ動くし、おもむろにレジ袋をガサガサ探り出しておにぎりを食べだすしで、夜中だというのに迷惑なことこの上ありませんでした。静かなときのレジ袋をいじる音ほど人を不快にさせるものはありません。降りるときになって、その男が電車オタクの中学生だということが分かりましたが、何で子供はあんなに落ち着きがないのだろうか。

 そういうこともあって、寝たか寝てないのか分からない状態で4時半頃松本に到着。松本からは大糸線に入り、北アルプスの東側を北上していきます。段々と夜が明けていく大糸線の車窓はなかなか神秘的です。特に信濃大町駅を越えた辺り、仁科三湖付近の風景は、湖が作り出す靄が北アルプスの山々を遮っており幻想的です。


<北アルプスに沿って北上>

<朝のムーンライト信州車内>

 5時40分、終点白馬駅に到着。乗客の半分は登山客、半分は鉄道オタクという感じでした。僕も後者に分類されるのでしょうが。ただ、なぜこんなにチェックのシャツに一眼レフを携えたマニアがいるのかはこの時点では分かりませんでした。たとえ夏休みとはいえ、普通はこんなにいないはずなので不思議です。その多さに訝しがりながらも、その人たちに混じってムーンライト信州の写真を一枚。


<白馬に到着>

<ムーンライト信州>

<白馬駅>

<オリンピック会場だった白馬>

 白馬駅は大糸線の途中駅なので、ここからは電車を乗り継いで大糸線の終点である新潟県の糸魚川まで行かなければなりません。ただ乗り継ぎが悪く、次の電車は6時56分。1時間以上時間があります。多くの人は待合室のベンチに座って待っていましたが、せっかくここまできたのでいつものように白馬の街を探索です。駅前の地図を見ると、詩の小径という散策路があったので、そっちに向かって歩いてみました。


<白馬駅前のメインストリート>

<踏切から白馬駅を眺める>

 白馬駅を出て踏切を渡り、駅の西側に出ると詩の小径のスタート地点。とあるサイトによると、2005年に突然出来上がった小路だそうで、かつて木材を運んでいた木流川に沿った散策ルートになっています。ルート上の木にはそれぞれ短歌や川柳が掲げられ、それで詩の小径というそうです。手作り感あふれる、お洒落な散策ルートでした。田んぼが広がりのどかな風景が広がります。

 詩の小径を15分くらい行くと、終点の大出吊橋。ここから眺める北アルプスは雄大で一見の価値ありだそうですが、残念ながら朝靄のために北アルプスは全く見えませんでした。こればっかりは仕方が無い。再び15分かけてスタート地点へ戻り、6時40分頃駅に到着。ちょうどよい朝の運動になりました。白馬はこれ以外にも見所が多いので、今度はじっくり訪れたいと思います。


<詩の小径>

<田んぼが広がる>

<木流川>

<終点の大出の吊橋>

 6時56分の南小谷行き電車に乗り、7時15分に南小谷に到着。南小谷はJR東日本と西日本の境界駅にあたります。松本から南小谷が電化区間、南小谷から糸魚川までが非電化区間なので、ここで絶対に乗り換えをしなければなりません。次の糸魚川行き列車は7時51分発だったので、ここでも30分程度時間があります。ということで駅前をぶらぶらしました。白馬よりも田舎で、駅前には特に何があるわけでもないですが、目の前を流れる姫川を眺めるだけで十分です。

 7時51分発の列車は思ったよりも早く入線してきました。しかし1両編成です。皆結構早めに並んでいたから結構嫌な予感はしてたんだよな・・・。発車20分前には乗ったものの、既に座席などはなく、ずっと立っていなければなりませんでした。


<南小谷駅>

<南小谷駅>

<駅前を流れる姫川>

<糸魚川行きは何と一両編成だった>

 7時51分、南小谷駅を出発。姫川に沿って北上し、約1時間をかけて糸魚川を目指します。車内は結構ぎゅうぎゅうです。ただ立たなければいけなくなったお陰で、窓にかぶりつきの状態になり、車窓に広がるのどかな風景を堪能することができたのは嬉しい誤算でした。

 停車駅でもほとんど乗り降りがなく過ぎていきましたが、終点糸魚川の一駅前の姫川駅で一気に30人くらい乗ってきました。お陰で車内は首都圏のラッシュの様相です。皆大きなカメラ抱えているし、今日のこのテッチャンの多さは何なんだ・・・?と思い、終点糸魚川駅に到着。糸魚川に着いて、今回のテッチャンの多さの意味がようやく分かりました。3月に引退したキハ52という列車のラストランが今日・明日で行われるそうで、それで多かったようです。僕は残念ながらこういうキハ○○とかクモハ○○とかいうのが全く分からないので、いまいちピンと来ないのですが、その道の人たちにとっては大変なことなのだろうと思います。

<黒部峡谷を行くトロッコ列車>

 キハ52に別れを告げる皆さんに別れを告げて、ここからは北陸本線に乗り換えて一路西へ。富山行きの電車は寝台列車を改造した北陸本線独特のものでした。8時52分に糸魚川を出発し、魚津駅には9時40分到着。そういえば、途中の黒部で純朴そうな女子高生が乗ってきたのだけど、ボックス席の僕の前に座ったと思ったら早速化粧を始め、見る見るうちに顔が変わっていったのには驚きました。一重はこうして二重になるのかと。僕は魚津で降りたので最終形態は分からず終いですが、富山に着く頃にはきっと別人になっているに違いありません。


<寝台列車を改造した北陸本線の電車>

<魚津駅に到着>

 魚津駅で隣接している富山地方鉄道に乗り換え。JRは魚津駅で、富山地方鉄道は新魚津駅。乗り換えるためには地下道を通り、ぐるりと回らなければいけないので結構面倒です。新魚津駅はレトロな雰囲気満載の落ち着いた駅。電車を待つ間、駅前のコンビニで買ったますの寿司ととろろおにぎりで簡単な朝食。ますの寿司が富山名物であることは知っていますが、とろろ昆布も名物だというのは知らなかった。とろろ昆布おにぎりは個人的にかなり好きな味でした。


<新魚津駅ホーム>

<向こうに見えるのはJR魚津駅>

<今日の朝食>

<宇奈月温泉行きがやって来た>

 10時4分発の宇奈月温泉息電車に乗車し、一路終点の宇奈月温泉まで。車窓には一面の田んぼが広がり、のどかな風景が続きます。富山地方鉄道は途中駅が味のある古い木造建築なので、見ていて飽きません。魚津から黒部までは北陸本線と平行に移動し、黒部を過ぎてから黒部川に沿って内陸部へと入っていきます。


<宇奈月温泉まで900円>

<車内>

<レールが続く>

<車窓には田んぼが広がる>

 10時43分、終点の宇奈月温泉駅に到着。ここで黒部峡谷鉄道に乗り換え。今回の北アルプス堪能旅行の目的その1が、この黒部峡谷鉄道のトロッコ列車に乗ることです。


<黒部峡谷鉄道 宇奈月駅>

<ホームにトロッコが見える>

 通称北アルプスと呼ばれる飛騨山脈はY字の形をしており、そのY字の付け根の部分が有名な黒部ダムに当たります。Y字の中の部分が黒部川が流れている黒部峡谷で、ウィキペディアによれば「立山連峰と後立山連峰に分断する極めて大規模な峡谷で、規模や迫力から見て名実ともに日本一といえる」峡谷だそうです。黒部峡谷鉄道は、その黒部峡谷に沿って途中まで運転されているもの。元々は関西電力が電源開発のために設置した専用鉄道で、それが観光用にも転用されているものです。観光用の運転を開始したのは戦後ですが、線路自体は昭和初期には完成して運用されていたようです。日本一と言われる渓谷を行くトロッコ列車と言われるのだから、一度は乗っておきたい代物でした。

 黒部峡谷鉄道の宇奈月駅に着くと、さすがに夏休みの休日ということもあって、既にすごい人でした。これは先が思いやられるなあとがっかりしましたが、気を取り直してトロッコ列車のチケットを購入することに。直近だと11時6分発でしたが、既に人が並んでいて良い席が取れそうになかったので、一本遅らせて11時27分発の列車を予約しました。チケットはなかなか高く、往復で3320円します。青春18きっぷを使った吉祥寺―魚津間の1.5倍の値段です。


<既に行列>

<仕方なく27分の方に乗る>

<今での関電関係者専用の列車も走る>

<観光用とはいえ若干高い>

 11時6分の人達を見送った後、いい席を確保するために改札口の先頭に並んで次の改札を待ち、改札と同時に指定された号車の一番後ろ右側の席へ。トロッコ列車は定員制なので乗れないということはありませんが、トロッコは一番後ろくらいしか背もたれがないのと、進行方向右側の方が断然景色が良いということで、一番良い席を確保できました。


<開放的なトロッコ列車>

<宇奈月を出発>

 11時27分、トロッコ列車は宇奈月駅を出発。終点の欅平までは、距離にして20km程度ですが、時速20km以下でゆっくりと進むので、時間は1時間15分ほどかかります。トロッコ列車には窓がないので、直射日光を受けると結構暑いですが、オープンエアーで適度な風が入ってくるので思った以上に気持ちが良いです。さらにいくつもあるトンネルの内部は18度前後くらの涼しさなので、ひんやりとした感触がたまりません。何より黒部峡谷の自然の風を感じられるのが素敵。

 黒部峡谷沿いにはいくつもの見所があり、それを当地出身の室井滋の解説テープが案内してくれます。これが意外に分かりやすくてよかった。さすがに日本一の渓谷を謳うだけあって、どこまでも絶景が続きます。山や谷をかいくぐるようにトンネルや鉄橋が連続するのでスリルも満点。終点欅平までの1時間15分もあっという間です。日本にこんなに大規模で険しい渓谷があるとは知りませんでした。


<新山彦橋と宇奈月ダム>

<黒部川>

<猿用の吊橋>

<対向列車とすれ違い>

<後曳橋を渡る>

<後曳橋から後方の黒薙駅を眺める>

<出し平ダム>

<黒部川第二発電所>

<段々と険しくなってきた>

<終点欅平近く>

 12時45分、終点欅平駅に到着。欅平駅は黒部第三発電所がある辺りで、ここからさらに黒部川沿いを上流に15kmほど向かうと有名な黒部ダムにたどり着きます。しかしそこに行くには関西電力の見学会に申し込んで専用軌道に乗るか、険しい山道を歩いていくかしなければなりません。特に後者は一歩踏み外せば確実に死んでしまうような場所を行かなければならないようなので、旅行にそこまでリスクをかけられない僕には到底無理な話。いずれ関西電力の見学会で行ってみたいものです。


<欅平に到着したトロッコ列車>

<終点欅平駅>

 駅の改札を抜けると、そこには既に帰りのトロッコ列車を待つ長蛇の列・・・。何だか嫌になりますが、夏休みだから仕方が無い。帰りのトロッコ列車を指定しておかないといけないので、窓口で1時53分発の列車を予約。帰りはトロッコではなく、510円余分に払ってリラックス車両にしました。トロッコは開放的で良いけれど、背もたれがないのが若干辛いです。あと、帰りはさすがに眠くなるだろうから、背もたれに寄りかかってぐっすりと寝たいので、少々贅沢をしました。

 帰りのチケットを手配してから欅平駅の外に出て、駅周辺を散策。さすがに黒部峡谷のど真ん中という景観で、迫力があります。フィヨルドとは言わないけれど、それに近い断崖絶壁です。特に奥鐘橋から眺める黒部峡谷は画になります。これをずっと行くとあの巨大な黒部ダムに到着するわけか。


<欅平駅>

<奥鐘橋>

<奥鐘橋から黒部峡谷を眺める>

<人喰岩>

<黒部川上流方面:黒部第三発電所>

<黒部川下流方面>

 奥鐘橋を渡り人喰岩を超えると、そこから先は秘湯と呼ばれる名剣温泉・祖母谷(ばばだに)温泉へと続く道。今回は帰りの列車の時間もあるので、残念ながら温泉群まで行けませんが、少しだけ歩いて雰囲気を味わうべく歩きました。ただしこの道は結構危ないようで、無料のヘルメット貸し出しがあります。すれ違う人たちは誰も付けていなかったけど、落石の危険性が高いようです。ただ、そういう道を乗り越えてたどり着く温泉はきっと素晴らしいのでしょう。温泉に入りながら、こんな絶景を独占できるのだから。

 朝の7時に白馬を出て、ここに着くまで6時間近くかかりました。しかし欅平と白馬は直線距離にしてたった10km。もちろん後立山連峰の山々を越えなければなりませんが、近いことは近いようです。


<ここから先は危ないのでヘルメットを>

<本格的な渓谷になってきた>

<この10km先に白馬駅があるはず>

<急な流れの黒部川>

 一通り散策して再び欅平駅に戻り、腹が減ったので昼食をとることに。駅構内にはレストランもありますが、あまり食指が動かず、「峡谷そば」という立ち食いそばで簡単に済ますことに。500円です。ここには峡谷そばのほかに峡谷うどんもありましたが、そのうどんの袋に「さぬきうどん」と書かれているのを僕は見てしまいました。。峡谷じゃないじゃないか。となるとそばの方もどこか別の場所のものの可能性が高いですが、夢が壊れるのであまり考えないことにしました。そうそう、このそばは黒部峡谷で作られているんだよという強引な思い込みが必要です。外で食べても良いみたいなので、駅の外に出て景色を眺めながら食べると普通のそばでもかなりおいしく感じます。


<駅スタンドの峡谷そば>

<シンプルな峡谷そば>

 そばを食べたら既に帰りの列車の時間に。本当は猿飛峡という景色のよい場所まで行きたかったけれど、時間が足りなくなりました。第一暑いしなあ。気温は26度なので陰に入れば涼しいですが、直射日光に当たるとかなり暑いです。帽子を忘れたので、直射日光の中歩き回るのは危険です。猿飛峡は残念だけどまた今度のお楽しみに。秘境黒部の天然水を買って、1時53分の列車に乗車しました。


<帰りは窓と背もたれののあるリラックス車両>

<黒部のおいしい水>

 リラックス車両は背もたれがあるのでかなり楽です。しかし一般のトロッコと比べて囲まれている部分が多いので、風があまり入ってきません。さらに午後の直射日光が注ぐので、車内の温度は上がる一方です。暑い・・・。普通のトロッコにしておけばよかった。行きは息を飲んだ風景も帰りはさすがに飽きてしまったので、ぐっすり寝ようと思っていたところにこの暑さ。どうしようもなくなりました。どうしようもない状態で宇奈月まで1時間15分。やはりこの黒部峡谷鉄道の売りはトロッコ列車なのであって、変なブルジョア感を出してリラックス車なんて乗るんじゃなかった。リラックス車は雨天用と考えたほうが良さそうです。

 宇奈月駅に到着後、富山地方鉄道に乗り換えて一気に富山まで。3時半発の「特急うなづき」に乗れば、1時間で富山に到着します。ただ、富山まで1790円の運賃がかかる上に、この特急は200円の特急料金を取られます。合計約2000円。高いなあ・・・。特急列車と言っても普通車と変わらないシンプルなつくりで、特急に乗っている感じはあまりしません。ただ、車窓に広がる一面田んぼの風景は見事。峡谷の荒々しい風景も良いですが、田んぼが広がるのどかな風景も落ち着きます。 


<一面の田んぼと遠く立山連峰>

<終点電鉄富山駅に到着>

<富山で泊まる>

 4時36分、終点の電鉄富山駅に到着。2006年末以来、3年半振りの富山です。あの時はますの寿司を買っただけですぐに高岡に向かったので、富山の街を満喫することができませんでした。今回の富山は中継地とはいえ、少しはぶらぶらする時間が取れそうです。とりあえず予約していた駅前の東横インへ行きチェックイン。


<東横インJr.富山駅前>

<一般的なシングルルーム>

 朝・昼と簡単な食事しか取っていなかったので、結構腹が減りました。しかし二大名物である「白えび天丼」を食べるか「ブラックラーメン」を食べるかで迷います。悩んだ結果、ブラックラーメンは東京でも食べられそうなので、白えび天丼を食べることにしました。確か3年半前も同じように悩んで同じような理由で同じ結論を下したような気がするけど。で、3年半前と同じく、駅ビル3階にある「白えび亭」へ。前回は白えび天丼単品で注文した気がしますが、今回はそれに白えびの刺身も付けました。刺身をつけるだけで400円くらい高くなります。これは、白えび本来の甘みを損なわないために、一匹ずつ手剥きで対応しているからだそうです。だから値段が張るのだと。天丼の方は殻つきで揚げられるのでそこまで高くないようです。

 白えびは富山周辺でしか獲れない貴重なもの。今回は旬の夏ということもあってか、甘みがあってさくさくでかなりのおいしさでした。前回こんなにおいしかったっけ?と思うくらいです。前回は冬だったので、冷凍ものか何かだったのかもしれません。やっぱり旬のものを食べるに限ります。そして量の少ない白えびの刺身は、天麩羅以上に濃厚で深い甘みがあります。これはおいしい。これを大量にご飯の上に乗せて、醤油をかけて食べたらおいしいだろうと思います。相当高くなるとは思いますが。とにかく、今回は良いものを食べることができました。駅に直結していて、食券&セルフ形式の店なので、時間の無い人にもお薦めです。


<駅特選街にある白えび亭>

<白えび天丼と白えび刺身のセット>

 食後、富山駅周辺を散歩。北陸新幹線の工事の影響か、僕が知っている富山駅ではありませんでした。県庁所在地の駅とは思えないほど小さい・・・。こんなんだったっけ?仮設とはいえ何だか寂しい駅になってしまいました。そもそも北陸新幹線の延伸工事は行われているのでしょうか。建設中の高架とかあまり見なかったけれど。


<小さくなった富山駅>

<仮設とはいえ寂しい>

<富山の薬売り>

<富山駅前>

 駅のキヨスクで富山の地のものをいくつか買ってからホテルへ。本当なら富山城に行ったりライトレールに乗ったりして富山を堪能したかったけれど、天丼を食べたら眠くなってどうしようもならなくなりました。さすがに睡眠不足だったので仕方が無い。そういうわけで、今回も富山の街を満喫出来ず終いになりました。残念です。


<富山の地元もの一式>

 パソコンを開いて持ち出し仕事をしていたものの、途中で限界を迎えてしまい8時過ぎには就寝。明日はメインイベントの立山黒部アルペンルートです。


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