このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
小型移動式クレーン運転技能者
品 物 が 振 れ て し ま う !
講習の流れ、感想等
2002年10月某日からの三日間、コマツ教習所東京センタにて講習は行われた。申込みは、初日に申込書と受講料を提出する形態だ。
講習は一日目学科、二日目学科〜実技、三日目実技〜実技試験という日程である。私は玉掛け技能者資格所持者という事で、学科の一部が免除となる。貯金を振り絞っての受講である・・・。
クレーンの資格は沢山あるが、今回の資格は「UNIC」と呼ばれる積載型トラッククレーン(吊り上げ荷重1〜5t未満)の、いわば自動車の普通免許である。
講習科目は・・・
学科
「小型移動式クレーンに関する知識」6時間
「小型移動式クレーン運転技能講習に係る原動機及び電気に関する知識」3時間
「小型移動式クレーンの運転のために必要な力学に関する知識」3時間(
免除
)
「関係法令」1時間
実技
「小型移動式クレーンの運転」6時間
「小型移動式クレーンの運転のために必要な合図」1時間(
免除
)
・・・である。
特に難しく感じたのは、何といってもクレーンの運転操作である。全くの予想外で、正直今までクレーンを甘く見ていた。
具体的にいうと、レバーの微妙な操作である。鉄道運転士の機敏なブレーキ弁操作顔負けの操作だ。
吊した品物を揺らしてはいけないのだが(試験減点対象)、どうしても起伏レバー・旋回レバー操作で揺れてしまう。
レバーは電気接点式ではなく、油圧式である。重機の荷役装置全般は油圧回路で動いている。例えるならば、鉄道の空気(ブレーキ)回路で圧縮空気の変わりに油が流動する仕組みである。従って、ディジタル的な操作は皆無でノッチも無く、絶妙なレバー操作が要求される。
しかも、品物が振れた時は、遠心力を考慮しレバー操作で荷振れをとめなければならない(直接手でとめてはならない)。
合図として指差喚呼が主で、1.「荷重計、0(零)ヨシ」「ワイヤー張り、ヨシ」「荷重計、ヨシ」「地切り、ヨシ」「荷重指示計、ヨシ」「方向、ヨシ」「一旦停止」「着床、ヨシ」「安定、ヨシ」等がある。
全体的な感想は、クレーンオペレータとは、現場の中でも楽な仕事だというのは、間違いであるという事だ。神業的なレバーさばきで、一歩間違えば大事故に繋がり兼ねない、責任重大な資格者のみに許された仕事である。
使用テキスト等
コマツ教習所株式会社,『小型移動式クレーン運転技能者教本 つり上げ荷重1〜5トン未満 技能講習テキスト』,2002.06
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