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アーク溶接技能士

労働安全衛生法に基づく特別教育



講習の流れ、感想等

 2000年05月04日・05月05日の二日間、東海大学第二工学部代々木校舎(2号館2341教室)にて講習は行われた。申込みは 豊島学院高等学校 電気科の先生を通じてなされた。
 アーク溶接の利点としては、強い軽い早い漏れない等があり、市街地の建設現場などでもよく作業を見掛ける。方法は、溶接機本体から溶接する母材と溶接棒を挟むホルダに電流を流し、6000℃ものアーク(放電)により金属の溶接を行う方式である。講習は一日目座学、二日目実技だった。

 講習科目は…
学科
 「アーク溶接等に関する知識」(アーク溶接等の基礎理論、電気に関する基礎知識)1時間
 「アーク溶接装置に関する知識」(直流アーク溶接機、交流アーク溶接機、交流アーク溶接用自動電撃防止装置、溶接棒等及び溶接棒等のホルダー配線)3時間
 「関係法令」1時間
実技
 「アーク溶接等の作業の方法に関する知識」(作業前の点検整備、溶接・溶断等の方法、作業後の処置、災害防止)6時間
 「ガス溶接の業務のために使用する設備の取扱い」5時間

 …である。実技で重要視された事は感電災害、アーク光線の危険性、ヒューム中毒等である。
 特にアーク光線は強烈な光(可視光線+紫外線)で、保護面無しでの長時間注視すると視神経を刺激し、結膜角膜が侵され激痛を起こすとの事だった(街中の建設現場でアーク光線を見掛けても見ない方が良い)。
 そして、実技は溶接棒をホルダに取り付け、ストリンガビードするものだった。アークの出し方はタッピングではなくマッチの軸を擦る要領のブラッシングを用いた。
 保護具としては遮光レンズ付保護面と革手を用いた。全体的には、アークの出し方とストリンガビードがうまくいかず、不完全な溶接になってしまった記憶がある。
 プロジェクトX『世界最大の船 火花散る闘い』(2003年1月?放送)によると、1966年当時世界最大のだった大型タンカー出光丸や、日本海軍戦艦大和などはアーク溶接技術の結集作だという。この技術の勉強をして以来、私は建造物に対する見方、考え方が変わった。



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