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2010年9月版、北千葉道路の現況

これまで成田スカイアクセスのご報告をしているなかで言及していた北千葉道路の進捗ですが、成田スカイアクセスの開業に伴い、どうレポートも一応の区切りを迎えたことから。今後は「北千葉道路の現況」としてお送りします。
なお、平成20年代半ばの完成を目指しているというスケジュールでもあり、現状の進捗に鑑み、当面は成田スカイアクセスのレポート初期と同様、年2回のレポートを原則とさせていただきます。

なお今回は「移り変わりダイヤ」ということで、 6月時点 からのトピックス的事項のみ簡単にレポートします。


千葉NT区間の建設工事(印西牧の原)

※写真は2010年9月撮影



●北千葉道路とは

県土木整備部のサイトでの説明によると、「一般国道464号北千葉道路は、市川市と成田市を結ぶ全長およそ45キロメートルの道路です。」とあります。
東葛、北総地域の東西方向の骨格となる道路であると同時に、沿線の大規模事業支援のための交流促進形の広域道路としても位置づけられています。

現在新鎌ヶ谷付近から印旛日本医大付近までの北総線に並行する区間が供用済みとなっていますが、本来は自動車専用道路の本線部分が別に存在することになっており、外環道の北千葉JCTから東関道、新空港道の成田JCT(IC)までがその全線となります。

●現在の状況
現在の事業区間は印旛日本医大付近から東側の区間で、R408との交点である成田市押畑までの区間が建設中で、その先成田JCTまでの区間は2年ほど事業化決定が遅れたこともあり、まだ着工されていません。

この区間は成田スカイアクセスとの並行区間ということもあり、鉄道、道路それぞれの盛土や橋脚などを同時に施工したほうがコスト縮減や工期短縮が図ることができる等のメリットがあるため、両事業の整合を図りながら工事が進行しています。

北千葉道路の工事区間には実はもう一か所あり、すでに供用が開始されている千葉NT区間のうち、NT中央の西側から印旛日本医大付近まで、専用部の用地を先行共用する形でバイパスを建設するというもの。
これはNT中央や印西牧の原に集中する大型ロードサイド店舗群の出入りに伴う渋滞の激化に対応したものであり、都市再生機構が特定公共事業として施行しています。

●千葉NT区間
詳細は次回以降ということにして、今回は序論として現状の簡単な説明のみとします。

まず千葉NT区間のバイパス工事ですが、現道から堀割の底を走る北総線の間は自然斜面になっていましたが、ここを掘り下げて堀割を拡幅し、専用部を確保します。
もともとこれは予定の行動であり、堀割をまたぐ道路橋はすべてその橋脚を掘り下げ後の位置に当初から設置しています。
現在は全面的に工事が進む中、草深地区では新しい擁壁の姿が見えてきています。

見えてきた新しい擁壁(草深付近)


●印旛日本医大付近
印西牧の原を過ぎると現道の交通量も少ない中、印旛日本医大までバイパス部の整備が続くのは意外です。北総線車両基地の先で谷津田を渡るあたりで専用部の橋脚工事が見えます。
工事の看板には用水路(調整池)の文字が見えますが、どう見ても道路の工事です。

この先現道の終点である鎌刈北交差点を経て、印旛日本医大駅の脇を通るのですが、この区間の工事が微妙でして、印旛日本医大駅以東はかなり進捗しているのに、鎌刈北交差点周りだけ進んでいません。
特に交差点西側が、そのまま直進する本線の工事の着手が見えず、東側ギリギリまで本線が伸びてきているのと好対照です。

その先は千葉ニュータウン萩原線との交差まではほぼ完成していますが、そこから瀬戸までは松虫高架橋の橋脚が立ちあがりつつある程度となっています。

●瀬戸から印旛沼橋梁
瀬戸地区のR464現道との交差点が一つの区切りになるのか、その前後で進捗が全然違います。
スカイアクセス線が短いトンネルでぬける鞍部ですが、当面はR464との平面交差になるので相当なアップダウンになりそうです。

捷水路橋梁西側の橋脚

印旛捷水路のあたりもあまり変化はありませんが、瀬戸方に橋梁に取り付くための橋脚があります。
捷水路の橋梁ですが、成田方の上下線(スカイアクセス線の両脇)に鋼構造物が見えてきました。

橋梁の脇に見える鋼構造物

印旛沼橋梁は凸字型の橋脚を鉄道と道路で共用するスタイルですが、鉄道の両脇を占める北千葉道路の構造物はまだ見えません。ただ橋脚の上に何やら鉄筋のようなものが立ちあがり始めています。

印旛沼橋梁を遠望する

なお最大の変化は工事の看板が「鉄道の工事」から「国道の工事」に代わっていることでしょうか。

●北須賀から成田湯川
甚兵衛のR464との交点付近は印旛沼橋梁に取り付くための橋脚があるだけ。

甚兵衛機場裏の排水路を渡る区間は橋梁が早い時期に立ちあがりましたがそのまま。
その先の上り線がスカイアクセス線をくぐり、スカイアクセス線の北側に上下線とも並行するようになる区間も変化がありません。

函渠と盛土

松崎方面に抜ける市道の先は盛土区間に設計変更された区間。
農道などとの交点には函渠が完成し、その間には盛土も一部見えてきています。
この函渠、スカイアクセス線から見ると4車線道路をくぐるだけになかなか立派な構造です。

スカイアクセス線から見た函渠

松崎トンネル区間は交差する市道の西側が開削で進捗中、東側もかなり進んでいるようですが、市道、県道との交点はスカイアクセス線建設中のように仮設道路になっておらず、まだのようです。
(スカイアクセス線と同時施行のようには見えなかったのですが)

●成田湯川から押畑まで
成田湯川駅裏を通り、成田安食バイパス方面に向かいます。
この山口押畑高架橋が今回最大の変化点でしょう。スカイアクセス線が単線になるあたりからバイパス手前の地道との交点付近まで、4車線分の鋼桁が架かっています。

鋼桁が架かった山口押畑高架橋

北千葉道路が「線」として姿を見せている数少ない区間であり、進捗が見えるのもここが最後となります。
あとは押畑のR408交点まで目立った変化はありません。


以上、駆け足で概略と現況の説明でしたが、成田スカイアクセスレポートから独立したレポートとして機能するのは次回以降ということでご容赦頂きたいと思います。



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