このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

若松改良&京葉市川暫定レポート

若松交差点改良は2011年度完成を目標に、東関道谷津船橋ICの建設とセットで進行しています。
これまでいつでも改良できる状態にありながら放置されていた若松の交差点形状が2009年11月28日に若干の変更を見ました。
本来は正規のレポートにするべきですが、まだ地上からの観察ができていないこともあり、京葉道路と外環の交差工事に伴う本線形状変更と合わせて「暫定版」としてレポートします。そのため将来的に正規のレポートをアップするまでの公開とするつもりです。

湾岸船橋(仮称)改め谷津船橋


※特記なき写真は2009年11月撮影


●動いた若松
以前のレポート でわずかな手直しでいつでも通常の十字路になるはず、と指摘した若松交差点ですが、東関道谷津船橋ICの新設とセットでようやく悲願の改良がなされることが決まりました。

とはいえ完成は2011年度。現地の工事看板を見ると施工時期の終期が2012年4月初旬となっているものもあるわけで、年度いっぱいはかかるということは2年半近くこの状態が続くということになります。

一方で谷津船橋ICの土木工事も東関道本線も路肩の縮小などそろそろ目に見える形になってきており、若松のほうも船取線の拡幅工事など急ピッチで進んでいることを確認しています。

そうしたなか、2009年11月28日から若松の交差点形状が変更されました。
とはいえ例の「直進不可」の改善は待たしてもお預けですが、船取線が4車線化の暁には南行きになる路盤への移動など、一歩進んだという感じを強く感じる変更となりました。

●船取線側を見る
花輪ICからの対面2車線区間は、京葉道南側のガード部分だけ4車線化対応になっていなかったことが祟った格好で、拡幅への改良をしています.

実はここがネックだった花輪ICすぐ南のアンダーパス
(左が若松。2009年3月撮影)

その先これまでむなしく広がっていた拡幅用地のほうに本線を移設し、旧来の路盤は将来の北行き車線になるべく改良工事に入れるよう、入れ替えが行われました。

将来の南行き車線へのスイッチはここから(南行き)

これまでの直線がクランク状になったわけですが、南行きは花輪ICのところで将来の北行き側に一回振っているため、クランクが増えた格好です。その先、これまでは右折車線とは明記されていませんが、車線幅が広く、事実上右折車線として機能していた区間は、しばらく厳格に片側1車線となり、将来の改良完成時の右折車線が現れるところでようやく右折車線が現れます。

右折車線が現れるのはかなり交差点寄り
暫定北行き車線がやや広めなことが分かる

このため右折車線への収容台数が明らかに減っているため、船取線南行きの混雑が増すことも必至なんですが、これも産みの苦しみと言うところでしょうか。ただ、北行き車線のカーブを緩和したせいなんですが、将来の右折車線分岐地点よりも今回の地点のほうが交差点寄りになっており、やむなしとはいえちょっと惜しまれる部分です。4車線化直前まで分離帯を本設にせずに南行き右折車線を最大化できるようにする余地はあったはずです。

若松交差点へ
(船取線側から)


●若松交差点内
船取線南行きから海浜大通りへの直進は、これまでのクランク状から直進になりました。

まっすぐ海浜大通りへ
(左車線が直進できるので、この段階で2車線分の
南行きルートが確保されていることが分かる)

交差点内はこれまで海浜大通りからの直進を阻んでいたフェンスやアイランドも消えており、まさに「やれば出来た」工事であったことを図らずも露呈した格好です。

アイランドも消えました
(R357東行きから)

物理的な障壁が消えたことで直進できない理由がますます分からなくなったためか、「直進できません」の看板を置き、バリケードを置いて直進を阻んでいますが、なぜこれを機に「普通の十字路」にしなかったのか。理由が見えません。

直進を阻むのは...
(海浜大通り側から)

交差点内の進路変更にしても、従来の場合も含め、船取線北行き花輪IC手前にあるように「この先屈曲あり」と注意喚起すれば済む話であり、こんな理屈に合わない構造を継続する理由にはなりません。

この先屈曲あり

おまけに工事の進捗による右折車線の短縮(船取線南行き、R357西行き)もあり、信号サイクルの複雑化による各パターンへの割り当てが他より少なくなっているがゆえに、より渋滞しやすくなっていることを考えると、今回「普通の十字路化」を見送ったことは不可解であり、かつ冗漫に過ぎる進捗と言えます。

なお海浜大通りからの北行きは、これまで左側車線の外側にゼブラゾーンを置いていたのを詰めて、右折車線を設置しています。
ただし現在はバリケードで封鎖されており、直進同様「お預け」状態になっています。

右折レーンが準備されている
(海浜大通り側から)


●その他
海浜大通りからR357を経てのUターン路の部分ですが、船橋競馬場厩舎からの出口が封鎖されたため(船取線側に移動)、純粋にUターン車しか使わない状態になっています。
若松改良が完成するとこのUターン路も閉鎖されるのですが、それに伴いR357から海浜大通りへの右折レーンの延長が可能になりますが、現時点ではその兆候は見えません。

東関道下り線側の工事
(R357東行きから)

一方谷津船橋ICの進捗ですが、東関道の路肩部分でランプウェイの工事中という感じ。下り線からのオフランプはR357への合流と、東関道などをアンダーパスして右折南下しホームセンターのほうに出るルートが建設されますが、京葉線南側のホームセンター付近ではそうした兆候は見えませんでした。

下り線のオフランプはこの辺に出てくる
(ホームセンター側からR357を見る)

谷津船橋ICはこの連絡路から卸団地交差点を経て海浜大通りで若松交差点に戻り船取線で船橋市内へのアクセスへの対応がメインであり(R357方面はその先に湾岸習志野ICがある)、このままでは改良されたとしても若松交差点が平面交差点である以上、負荷が高いままになってしまう欠陥構造も指摘されます。
もともと若松は船取線〜海浜大通りがアンダーパスできる構造で用地も確保されているだけに、当初計画の完遂が見送られたのは残念です。

東関道上り線側の工事
(R357西行きから)


●市川IC付近
さてところ変わって京葉道路ですが、外環との交差工事のため、京葉道本線が市川ICの西側で仮設区間に移設されています。
これは2009年10月13日に市川IC下り出口の分岐点変更に始まり、10月21日に下り本線の移設、そして11月16日の上り本線をもっていったん完了するものですが、従来江戸川大橋の東詰で右カーブを切った後は船橋IC付近まで一直線だった線形を、市川ICの西側でオーバーパスするR298の構造物を建設するため(外環道本線は地下)、いったん北側に京葉道本線を迂回させるものです。

最初の市川IC出口分岐の移設は、本来の出口分岐の約300m手前となる江戸川大橋東詰で出口車線を分岐させてしまう変則的なものであり、出口車線のみ仮設ルートに移設する格好でした。

江戸川大橋東詰。IC出口分岐の注意喚起が残る
(京葉道下り線)

この変化を見逃しており、気がついたのは既に下り本線も移設が終わった後。しかも翌未明に上り本線も移設するというギリギリのタイミングで走ってみました。

1車線規制して翌朝の切り替えに向けて工事中
(上り線。右へ向かうのが仮設区間)

上記の通り江戸川大橋からのカーブと直線をつないだだけの単純な線形だったのが、いったん北側に振ることになったことで、複雑な線形になりました。仮設道路の用地は将来の外環(とその側道などの)用地に限定されているため、江戸川大橋からまっすぐ進んで仮設区間へ入るというわけにもいかず、篠崎から来ると従来通り右カーブとなりますが、それがすぐに終わり、短い直線区間を経て右カーブとなり、最後は反向する左カーブで従来線に合流と言う少々ややこしい、かつ運転しづらい区間になっています。

短い直線を挟む区間
(京葉道下り線)

走ってみて思ったのは、せめて大きなSカーブであれば、というところですが用地の関係なのかそれもかなわなかったようです。
それよりも問題があり、下り線の従来線に合流する直前、反向して左カーブになるところの路面にギャップがあります。

反向する箇所。左車線のクルマのラインにギャップが
(京葉道下り線)


アンダーパスなどの躯体があるのかは不明ですが、整地時の仕上げに難があったことは確かであり、ハンドルを切り返すところでギャップというのは車体が浮きやすい、つまりグリップ力が落ちることを意味しており、特に雨天などでのスリップ事故につながりかねず、再改良を施すか、注意喚起を厳重にすべきです。

上り線の市川IC合流付近
ICからの合流は左カーブ途中

上り線は同じ個所で同様にギャップを感じますが、下りほどではなく、その意味ではやはり整地に難があったと見るのが妥当です。

上り線の短い直線区間






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