このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください






クルマで行こう!?甲子園



※このテーマに関しては2003年8月に、「【検証】近未来交通地図」で論じています


「ノーマイカー甲子園」をテーマに、阪神のオマリー(駐米スカウト)が「駐車場はありまへん!」「阪神電車が一番や!」と見得を切る阪神電車の広告はもうお馴染みです。また、春夏の高校野球における「電車で行こう甲子園」は阪神電車のみならず在阪の鉄道各社の共同キャンペーンとなっており、交通渋滞やそれに伴う大気汚染などの公害にセンシティブな阪神間ということもあって、公共交通の利用促進にも力が入っています。

オマリー吼える!


もちろん、阪神電車も観客輸送に関してはお手のもの。臨時特急や臨時急行を繰り出して5万大観衆の来場、そして家路を強力にサポートしています。

梅田へはノンストップの臨時特急三宮へは臨時急行

しかし、シーズン開幕直後の阪神電車で、奇妙なシーンが見られました。
電車の中吊り広告、お馴染みのオマリーの決め台詞を見たあと、ふと振り返ると、阪神の応援団?のイラスト入りの駐車場の中吊りが揺れています。

「1日2000円ポッキリでとめ放題」とあり、よく競馬場の周辺なんかではお馴染みの、地主による駐車場のように、せっかく主催者が気を遣ってもこれでは尻抜けになってしまう代物に見えます。

「問題」の中吊り広告


しかし、この広告、よく見ると尼崎市営駐車場の宣伝なんです。
阪神尼崎駅地下の駐車場に停めて、特急、急行で5〜6分ということで、阪神9300系の写真もちゃっかり入れており、いちおうパークアンドライドの形態ということでしょうか。


とはいえ、尼崎に停めて甲子園というのがパークアンドライドというのでしょうか。阪神間の道路公害といえば甲子園のある西宮市よりも尼崎市の方が問題で、大型訴訟の舞台にもなりましたし。しかも事業主が市当局というのはちょっと配慮に欠けるといわれても仕方が無いのかもしれませんね。

まあ、迎え撃つ?阪神電車も、駅や車内の広告を受ける時点で如何なものか、という想いはありますが...



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