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化成品タンク車【第1種】の仕分線_ 1番線
【第1種タンク車】主として可燃性の液体および揮発性の低い液体に用いる

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タキ3600形 タキ3600 【第1種】

30トン積み糖蜜専用タンク車です。平形台枠に直円筒タンク・ドーム付きの 標準スタイル。昭和28年飯野製で、このタイプは歩み板に特徴があり、 平鋼を放射状に配置した構造で、タンクに映った影でそれが判ります。 ところで、国鉄貨車形式図は受台形状が異なり、この写真のロットの図面では ないようです。北海道池田駅でのスナップ。

1980.03

タキ5950形 タキ5951 【第1種】
フタル酸ジオクチル専用のタンク車です。本形式は富士重製で昭和39年4月、新潟鉄工製で 同年7月、新潟鉄工製で昭和45年10月と、各1両ずつ車籍編入され、やはり計3両で3ロット 構成となりました。外観はタキ3000形に似ており、タンクは直円筒ドーム付の普通鋼製で 一見何の変哲もなさそうですが内面にアルミニウムメタリコン処理が施されております。 所有者は5950、5951が当初花王石鹸で、 おなじみの"微笑み三日月マーク"がタンクに標記されていました。5952は当初から日本石油輸送 で、最終的には3両とも日本石油輸送所有となりました。
第1ロットと第2ロット(写真)は手ブレーキ、タンク固定は帯金方式で、 メーカーが異なるためタンク受台形状が異なります。 第3ロットでは両側ブレーキ、タンク固定が押え金方式になりました。つまりたった3両しかないのに それぞれ外観が異なるわけです。
1994 大府

タキ6950形 タキ6950 【第1種】

コンクリートは強度や打込みの作業性を改善するため、減水剤等の混和剤を混ぜて使用します。この タンク車はその混和剤を輸送するためのタンク車で、30t積みタキ6650形の大型化版。タキ6950、6951の 2両が昭和55年日車で製造され、写真はその間もない頃のものです。次いで製造されたタキ6952、6953は内部に仕切を持ち、2種の混和剤を輸送できる"多室タンク車"でした。藤沢薬品の社紋板は赤・黄・青で黒い車体に映えていました。
1981.03
タキ7100形 タキ7101 【第1種】
昭和43年日立で製造された、元はメチルメタアクリレート【2種】専用タンク車です。 積荷はご存じアクリル樹脂の原料。キセ付きのステンレスタンクを持つ1ロット3両の 所帯でしたが、タキ7101だけは昭和51年日車で、タンクを改造されて、キセもステンレス地肌の 銀色タンクになり、他の原形2両と別形式のような姿になりました。このように私有貨車は、製造 ロットによる違いの他、後天的変化もあり、しかも鉄道雑誌には 発表されないので興味は尽きません。専用種別も後にラテックスに変更されました。 原形車と併せて用いられていましたが平成11年解体されました。
1989.06
タキ7900形 タキ7904 【第1種】
 ラテックス専用車として初めての形式です。ラテックスはゴム微粒子を水に分散させたもので品質維持のために 保温装置を備えたタンク車が必要です。本形式は新造車と改造車があり、写真は 富士車両製の新造車の第1ロット/タキ7900〜7904です。内面フェノール樹脂コーティングされた 普通鋼製直円筒タンクの外周にグラスウール断熱材と遮熱キセを備えております。 7900と7901は昭和35年1月、7902〜7904は3月でこれが第1ロット、次いで第2ロットとして7905、7906が翌年度の7月 に車籍編入され、次のロットからは三菱重工製新造車に移りました。三菱製と比べて富士車製は 歩み板の足にウェッブがあるなど、ガッチリしかしコスト高な造りだなあ、と現車を 見ての感想でした。最近まで南四日市を拠点に使われていましたが、全車半田埠頭で解体 されました。
1999.02 南四日市
タキ8300形 タキ8300 【第1種】
 タキ7900の25tに対し、30t積みとしたラテックス専用タンク車で、 日車支店製と東急製があり、両者は全く構造が異なります。ここで紹介する日車支店製は 残液を防止するため、中央が低く両端が高くなったV字形タンクを持ち、その勾配は1/50 です。もう一つの特異点は吐出管をV字タンクの中心に位置させるため ドームが中央になく、オフセットしている点です。1両ロットで昭和35年4月の車籍編入で 当初は野村貿易所有、常備駅は新興。その後日本合成ゴム(JSR)の所有になり 最初見たときは新居浜常備でした。最後は南四日市常備で東海道の貨物でも よく見かけましたが、やはり半田埠頭で解体されました。
1991.02 東港(名古屋臨海鉄道)

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