このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

化成品タンク車【第1種】の仕分線_2 番線
【第1種タンク車】主として可燃性の液体および揮発性の低い液体に用いる

<←1番線へ>   <仕分け線入口に戻る→>
タキ15800形 タキ15800【第1種】
エチレングリコール専用のタンク車です。30t積タキ6600形の拡大版で、タンクはドーム無しステンレス 製で、タンク外部に補強環を有し、上部には吸湿装置を持っています。 昭和44〜46年にタキ15800〜15818が新製、15819〜15823がタキ45000からの改造(富士重改造、無塗装)で登場し、新製車はV字形タンク(日立・三菱製、無塗装)、直円筒タンク (日車製、黒塗装)の2種があって、写真の車は第1ロット/タキ15800(日立製)でV字形タンクの タイプです。鏡板が2色に見えるのは厳冬期で霜が朝日で融けかかっているためです。
本形式は最近まで全車健在だったので”全ロット”撮影を果しております。現在でも タキ15814や15816を川崎貨物で見かけ、活躍中なのはご同慶の至り。
2000.01 郡山

タキ16600形 タキ16600 【第1種】

35トン積みエチレングリコール専用タンク車です。昭和44年に、タキ6600形の拡大 増備として、3両のみ製造され、タンクは普通鋼(SS400)の内側にステンレス(SUS304) の薄板をライニングして、積荷の純度保持を図っています。敦賀の東洋紡に来ていましたが、 同所の貨車輸送廃止により、タキ6600形より早く廃車されました。

2000.09

タキ17500形 タキ17502 【第1種】

これは特殊構造のタンク車で、日立で製造された「ダブルウォール」 構造のタンク車です。ポリアミド樹脂の原料になるカプロラクタムを 溶融状態で積込・輸送・荷卸するため高い保温性能が必要で、SUS製の 内タンクに耐候性高張力鋼製の外タンクを被せ、空隙にウレタンを現場発泡 (※)して、これを実現しています。
太いタンクに外部の補強環が物々しい。昭和44年製で、最後は郡山に留置の後 半田埠頭で解体され、消滅しました。
2000.01
※断熱材メーカーで製造したものを取付けるのではなく、タンク車製造工場内 でウレタン原料を混合して発泡させ、直にウレタン断熱層を作る工法で、現在でも コンテナ、タンクローリー製造で行われています。
タキ26100形 タキ26104 【第1種】
元々は35t積アミノカプロラクタム専用として昭和50年に富士重で製造された タンク車で、これを昭和60年に32t積ラテックス専用車に転用した形式です。 1形式1ロットで昭和50年9月1〜19日に車籍編入され所有者は一貫して日本石油輸送でした。 日立製タキ17500同様のダブルウォール構造で外観も極似しており、特許関係は どうなっていたのか? 興味が湧くところです。
ステンレス製で中央が太い円錐形異径胴の内タンク、外部補強環の付いた 耐候性高張力鋼の外タンクの2重タンクを持ち、タンクの間は現場発泡のウレタン 断熱材が充てんされています。保温性の良さがラテックス転用に幸いしたということでしょう。
南四日市のJSRのラテックス輸送はISOコンテナ化され、写真のタキ26104と26105は 解体されましたが、 仲間のタキ26101〜26103は現在も千鳥町(神奈川臨海)〜岩沼で 他のラテックスタンク車と共に活躍しているのを今年確認することができました。
2000.01 半田埠頭

<←1番線へ>   <→仕分け線入口に戻る>


<操車場入口に戻る>

 


<ご注意>
写真およびテキストの著作権は、すべて本ページの作成者である「タメさん」に帰属し、 無断転載は固くお断りいたします。

メールはこちらへ cjg87150@ams.odn.ne.jp

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください