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有蓋車の仕分線_4番線_15t積有蓋車(3)

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ワム400形 ワム433

冷蔵車の改造で誕生した15t積有蓋車。冷蔵車レム400形は有蓋・冷蔵兼用のレム1形の改良版として昭和35〜38年に試作3両(日車)+量産700両(新三菱・飯野)が製造されました。しかし保冷性能はレム5000形、レ12000形に比べ落ちるため、廃車となる一方、昭和44〜45年に110両が幡生・若松工場で有蓋車ワム400形へ改造されました。しかし約10年でこれも廃車となりました。写真は昭和55年夏、土崎工場の解体待ち。車窓から発見し、慌てて戻った記憶があります。【参考資料:RMライブラリ28「国鉄冷蔵車の歴史」】
1980.08 土崎
ワム60000形 ワム61011

昭和36〜38年に8580輌と量産された有蓋車で、ワム70000形の後継改良形式です。小形フォークリフトが 出入りできるように入口を拡幅。車体もリベット組立から溶接組立とし、軽量形鋼を 採用するなど材料・工作の節約を進め、自重はワム70000に対し軽量化されています。 前期形1300輌は、車体幅2450mmに対しワム80000と共通の幅2530mmのプレス整形妻板を使用したため 側板と段差を生じ「額縁」と形容されています。しかし、妻板の量産効果と 段差を始末する工数とのバランスは如何に? 私見ですが腐食もしやすい構造ですね。 結局、後期形は妻板も車体幅と同じになりました。
写真は前期形の中でも、門司で移動用空気圧縮機車として用いられていたもので、 窓を設け、緑色帯を巻いていた変形車です。本来ならば「ヤ」の記号をもらっても よいところでしょう。
1981.03 門司区
ワム70000形 ワム71768
ワム90000形に代って量産された近代有蓋車です。荷役の機械化が進み、フォークリフトによる パレット荷役にも適応するため、扉を2軸有蓋車で初めて両開きとし、幅も従来の1.7m→2.3mと 拡大されました。戸と妻はプレス鋼板を使用、屋根も三角屋根としタルキをプレスでリブ状に 構成し、溶接組立した各部分をリベットで組立てる量産に適した構造となっています。 昭和33〜35年に量産され、5710両に達しました。メーカーは日車、輸送機、飯野、若松、 鉄道車両、ナニワ、協三、富士車、汽車、川車、日立で、ワム71410以降はグループ 発注のようです。写真の71768は資料では日車&輸送機ですが、日車の売上には含まれていません。 現車銘板も脱落しています。
撮影時はありふれた有蓋車でしたが、何故か殆ど写真を撮っておらず、これを 含めて2両だけです。(泣)
1980.12 笹島

ワラ1形 ワラ1

初の17t積有蓋車です。車長の増大を抑制しながら大型化、軽量化を追求した 設計で、昭和37年〜40年に日車はじめ多くの貨車メーカーで17367両が量産されました。 日車では鳴海工場、そして豊川へ車輌製造を集約した後も製造されました。 このTOPナンバーワラ1号車は日車・輸送機のジョイント生産で川車製ワラ2と共に 試作車。量産車はワラ100以降です。ワラ1は昭和54年に水郡線常陸太田で写真を撮りました。 現在は多度津工場に保管されていて24年振りに再会を果しました。
2003.10 多度津工場


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