このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

日記帳

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■9月27日(土)晴れ■

平成15年10月1日のJRダイヤ改正にともない、岡山〜鳥取間の特急「いなば」で活躍している「キハ181」が姿を消すということで、最後の勇姿を一目見ようと、横山氏のお誘いによりこのツアーに参加させていただいた。

「キハ181」という車両は、10年くらい前まで四国内の特急で活躍していた車両で、僕が高校時代、汽車通学のとき高知駅等でよく見かけた。しかし、「2000系」の振り子列車が登場してからは徐々にその姿を消し、今では全国でも数少ない貴重な車両となっている。

昨日は、金曜日ということもあって、大荒定例会を開催する予定でだったけれど、久保補佐のお誘いにより、秋の味覚「松茸」を食す会に急遽変更し、野村亭で飲むこととなった。 ツアーに参加する依光君も一緒だった。さすがにOKコンビとの飲み会は、ペースが非常に速く、野村の窓枠に端から端までビール瓶が並んだ。


(後ろのビール瓶にご注目!)

結局野村で10時過ぎまでやっていたので、ぺろんぺろんに酔ってしまい、依光君と僕は、今朝は大二日酔いでの参加となった。起きたときまだ自分の息が酒臭いのが分かった。

今朝は、5時に起床。かなり具合が悪い。5時半に横山氏がセレネ前まで迎えにきてくれたので、途中サンクスで朝食を仕入れて、土佐山田駅まで乗せてもらった。参加者は、横山さん、依光さん、山本さん、僕の4名。楽しい旅となりそうだ。

土佐山田からは6時13分発「南風2号」。今月は、9月7日に某試験を受けに岡山へ行ったし、先週は家族旅行で岡山・姫路まで行ったので、3回目の「南風」乗車となる。最近滅多に汽車には乗る機会がなかったのに、続くときは続くもんだ。

「南風2号」に乗車する前に、おもしろいものを発見した。以前「キハ181」とともに土讃線の特急「南風」や「しまんと」で活躍していた「キハ185」が、普通列車に格下げ(車両繰りの関係?)となって、土佐山田駅に停車していた。標識などは紙で張られていた。「キハ185」は、四国内ではいまでも特急「剣山」などで活躍中である。


(ヘッドプレートのところに「普通」と書いた紙が張られていた「キハ185」)

「南風2号」は、「アンパンマン列車」だった。1号車の指定席で、「スケッチシート」と呼ばれるビニール張りの座席や、窓は額縁をイメージしたものに改造されていた。車内では、各自サンクスで購入した朝食をとって過ごした。

 

(土佐山田駅で)(岡山に着いて回送となった「南風2号」)

岡山へは定刻の8時36分に到着。乗り換えはいよいよ8時54分発特急「いなば1号」鳥取行き。 岡山駅14番ホームでは、大勢の人がすでにカメラを設置して特急「いなば1号」の入線を待ちかまえていた。僕たちは、ホームの売店でビールやつまみを仕入れて乗車する体制を整えた。 まもなく入線。

 

(岡山駅へ入線してきた特急「いなば1号」)

僕たちは3号車の指定席へ乗り込んだ。8時54分、列車は、「キハ181」独特のエンジン音をホームに轟かせ、ゆっくりと岡山駅を出発した。以前高知駅でもよく見た光景が懐かしくよみがえる。

この特急「いなば」は、まず山陽本線を姫路方面へ上り、途中の「上郡」で第三セクターの智頭急行線へと入る。「上郡」では、スイッチバックとなるため、終点の鳥取までは折り返して逆方向へ進むような形となる。しばらくすると、いま宮本武蔵で有名な大原町などを経て、智頭からは因美線を経由して鳥取まで約2時間、営業キロは141.8キロの旅となる。

車内では、岡山駅で仕入れたビールで乾杯し、中国山脈を縦貫する様々な景色を眺めながら一際酔いしれた。沿線ではやはり「キハ181」を撮影するカメラマンがあちこちで見かけられた。

 

(特急「いなば1号」の車内の様子)

ビールも飲み尽くした頃、10時57分鳥取駅へ到着。

 

(鳥取駅へ到着した特急「いなば1号」)(ヘッドプレートには因幡の白うさぎが)

(鳥取駅)

鳥取での滞在時間は、帰りの便の都合上、約1時間半となっていた。そろそろおなかも空いてきたところで、昼食は豪華に山陰の海の幸といきたいところだったけれど、それらしき店も見あたらなかったので、駅構内にある札幌ラーメンを食べた。その後は、あまり時間がなかったので土産物を買ってのち、駅弁を各自購入して、帰りの便を待った。

 

(帰りの特急「いなば4号」)

帰りの便は、12時31分発特急「いなば4号」。行きの便と同じ車両だった。鳥取駅で仕入れた駅弁をみんなで食べ、お腹がはったところで、長旅の疲れかしばらく睡眠タイムに突入。いつの間にか「上郡」まできていた。岡山へは14時34分着。

 

(鳥取駅で買った「お好みかに寿司」。1,250円)

(依光君が食べているのは、「かに弁当」。
容器がかにの形をしている。)

岡山からは、特急「南風11号」。偶然にもこれまた朝乗った車両と同じもので、指定席も同じ座席だった。土佐山田へは17時13分着。土佐山田では、お疲れ会ということで、ソウルで焼肉で一杯やって ツアーは無事終了した。

 

(帰りの特急「南風11号」)

久しぶりの「キハ181」との再会にとっても楽しい一日となった。今度は新ダイヤになってから、新型車両で運行する「いなば」へ乗って、鳥取の温泉で一泊するのも楽しみだ。


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