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2004年4月より、消費税の総額表示方式がスタートする。 総額表示方式とは、値札などに、税抜価格ではなく、消費税相当額を含む支払総額を表示する方式のことである。
(参考URL:
消費税における「総額表示方式」の概要(財務省)
)
単価 | 157円 (うち消費税額7円) |
---|---|
個数 | 3個 |
支払い総額 | 157×3 =471円 |
うち消費税額 | 471×(5/105) =22円 |
さて、税抜き150円のものを3個まとめて買った場合を例として、総額表示方式による計算方法を表にまとめた。
よく見ていただきたい。
総額表示方式では、値札に表示される消費税額は7円である
(註)
。 これは、本体価格150円の5%(7.5円)の1円未満を切り捨てた値である。
従って、3個買ったときに支払う消費税は7×3=21円……ではない。
総額表示方式における消費税額は、本体価格の100分の5ではなく、支払い総額の105分の5と定められている。 支払い総額は471円であるから、この計算方法での消費税額は、471×5/105=22.4円の1円未満を切り捨てて、22円となる。
つまり、値札の表示分よりも高い金額を税として徴収しているのである。
これを虚偽表示と呼ばずして何と呼ぼうか?
支払い1件あたりの差額は大したものではない。 日常の買い物なら、数円〜数十円といったところだろう。
だが、あなたの家では年に何回、買い物をするだろうか? そして、日本全体ではどうだろうか?
☆ ☆
註:
消費税額の値札への表示義務はない。
しかし、消費者は税抜き価格表示に親しんでいるので、総額とその内訳(本体価格および消費税額)を併記する方式が、しばらくの間は主流となるであろう。
☆ ☆
(以上)
© 2004 Chisato Hayahoshi
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