このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

おもしろトピックの家


おもしろトッピク(1)「悪魔の辞典」 2000.10.1.作成


 みなさんは「悪魔の辞典」という本をご存じだろうか。手短に言えば「ブラックユーモア」である。
 例えば、
 「結婚」とは「幸せになれるかのような錯覚を与え、実際は多くの人間を不幸にしてきた制度」、
 「女」とは「男に生きる勇気を与えてくれるものだが、時々、絶望も与えてくれるもの」、
 「男」とは「ほかに選択肢がないので、今のところ女の相棒として存在を許されている動物」。
とまあ、こんな具合である。もちろん、片意地を張る必要はない。ただの言葉遊びである。教室作業としては、そんなに目新しいものではない。



 こんなのはどうだろう。AはB、CはDというタイプである。

 近くて遠いは田舎の道、遠くて近きは男女の仲。(だれでも知ってる)
 あるようでないのは金、ないようであるのは借金。(これも有名)
 いざという時がんばるのは女房、いざという時まったく役に立たないのは亭主。(ステレオタイプなもの)
 青年は将来を夢見、老人は過去を夢見る、そして、中年のおじさんは夢を見ない。
 士は己を知る者のために死に、女は己が愛する者のために死ぬ、そして中年のおじさんは借金のために死ぬ。(こりゃひどいか)




 では、なぞなぞを一つ出しましょう。考えてみてください。

 まずは、家族から考えてみよう。例えばこういうのはどうだろうか。
(1)「いるとうるさいが、いないと困るもの」は「?」。

(2)おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちはたぶんこうだろうと思うのだが、「いないときは来てほしい、来たら、帰ってほしいもの」は「?」。

(3)「昔は宝物と言われていたが、今はじゃまものと言われているもの」は「?」。

 どうかな、おわかりかな。「いるとうるさいが、いないと困るもの」は立場が変わると、答えも変わるかもしれない。私は男だから、答えは当然、「?」である。
 「いないときは来てほしい、来たら、帰ってほしいもの」というのは、ある韓国の老人が私にかつて言ったことばである。実にうまい例えで、恐れ入った次第だ。おじいさん、おばあさんの本音がよく出ている。
 最後の「昔は宝物と言われていたが、今はじゃまものと言われているもの」は「なんとかはかすがい」ということわざを思い出していただければ、わかるだろう。




 次に社会・経済現象から。
(4)「天下の回りものとは言うけれど、一向に自分の方には回って来ないもの」は「?」。これは誰もが感じているだろう。

(5)「政治を変えるための手段でありながら、まったくその実感のないもの」は「?」。まったく、いくだけ無駄ですなあ。

(6)「かつてはいいところにお勤めですね、とうらやましがられたが、今は、へえそうですか、と不審な目で見られるところ」「?」。これも身からでた錆か。

(7)「二枚の舌、毛の生えた心臓、そして金をたくさんつかめる大きな手を持った怪物」は「?」。ま、これは若干ステレオタイプであまり面白くない。

(7)「人類の増えすぎを微調整するための残酷な手段」は「?」。




 思いつくままに。
 「女性の心理」とは「自分は美人だとは思っていないが、絶対にブスだとも思っていない」。
 「青雲の志を持っていたのが昔の若者、青雲の志という字が書けないのが今の若者」。
 「少年が青年になるときに世話になるのが、タバコの煙。老人が仏様になるときに世話になるのが、線香の煙」。
 大学とは「就職したくない人が四年間遊びまくる遊園地」。
 「交通規則」とは、「警察官が運転手を捕まえるための道具」。
 「自動車」とは「地獄へいくためのいちばん速い乗り物」。
 「軍隊」とは「合法的に人殺しができる集団」。
 「国会」とは「居眠りしても、誰にも叱られない、老人にとっては天国の次に居心地のいいところ」。
 「正義」とは「最近、辞書からなくなりかけている言葉」。
 とまあ、このようにいろいろな言い方ができるわけだが、授業でもこういう言葉遊びをさせたら、けっこう学生は面白がると思う。




 そんな授業を高校の国語の授業でやった先生がいるそうだ。大阪のある高校で「文明批評」というテーマで、自分たちの身の回りや社会の現状をブラックユーモアでつづろうというのがねらいだそうだ。
 ちょっと面白いので、クイズ形式でいくつか紹介して、このページを終わらせよう。さあ、いくつできるかな。(以下、朝日新聞1993年6月28日より引用)
1.エステティック
2.鍵(かぎ)
3.聞いて極楽、見て地獄
4.校則
5.受験
6.空
7.砂漠
8.ワシントン条約



 上記1〜8の解答選択肢。

ア:他人は信用しないという主張を形にしたもの
イ:その昔、青いものの代名詞であったもの。現代では色の名前にその名残をとどめるだけである。
ウ:個性の強さを嫌う日本の社会に、あらかじめ慣れさせておくための規則
エ:密猟者を増やす条約
オ:日本のサラリーマンでも買うことのできる土地
カ:成績のいい人にいい参考書を教えてもらって、本屋に駆け込んだところ、自分には難しすぎて、目の前が真っ暗になること
キ:脂肪より先にお金が減っていく
ク:毎年一回、日本全国の若者の間で起こる戦争。一年で戦場から帰れる人もいるが、二年も三年も戦場にいる人もある。」



上にもどる 解答ページ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください