このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
課題文・全文
課題文 1 自然を守れ!
私の住む東北地方には、八甲田山
をはじめ
名高い山が多く、その中には「○○富士」と呼ばれてきた美しい山がいくつかあります。ところが、多くの山が頭から背中から山肌をえぐりとられ、
痛々しい
地肌を
さらけだし
、山の高さも姿も
すっかり
変わってしまいました。
先日、国土交通省が山の標高を調べ直したというニュースがありましたが、その結果、高くなった山もあれ
ば
、低くなった山もあった
ようです
。自然の
風化
で山の高低や姿が変わるのはしかたがありませんが、人の手で削られていくのは、
なんとも
耐えがたい
です。
道路や建物を造るには石が必要です、だから山の石を削り取ります。また、海を埋め立てて港や空港を作るには大量の土が必要です、だから山の土を運んできます。道路や建物や港は無限に造れますが、山の石や土は有限です。このまま行けば、山はなくなってしまうでしょう。
新しいものがどんどん造られ、都市に住む人々は生活が豊かになり、便利になるかもしれません。しかし、そのおかげで、地方の自然は破壊されるのです。昔は、山だけでなく、川や湖や海が小学校や中学校の校歌に歌われてきた
ものです
。ところが、現在は、削岩機、ブルドーザー、ショベルカーの音が響き、昔の校歌にあるような自然の風景はほとんどなくなってしまいました。
一方、地方では東京や大阪に比べ、雇用機会が少ないので、工場を誘致したり、ゴルフ場を造ったりします。工場が誘致されれば、
確かに
雇用が増えて町も豊かになります。しかし、工場の煙は町の空気を汚し、健康を
損ないます
。ゴルフ場も、ゴルフをする人にとってはいいですが、ゴルフをするのは都会の人々など、一部の人で、周辺に住む普通の人々にとっては、なんのメリットもありません。しかも、ゴルフ場を建設するために、森林を伐採し、山を崩し、更に雑草が生えない
ように
農薬を散布するのです。
結局、ある一部の人たちの利益のために、自然も人間も犠牲になっていると言えるでしょう。「開発」は本当に私たちに幸せを
もたらす
のでしょうか。
課題文 2 ゴルフ場を粉砕せよ!
一部の人達の娯楽のために、ゴルフ場がたくさん造られ、貴重な自然が破壊されている。
人間が生きていくための開発でさえ問題になっているのに、遊びのための自然開発など、
もってのほか
である。一部の自治体では、地域を活性化させるためと
称して
、ゴルフ場の誘致をおこなっているところもあると聞く。
結果はどうなったか。いくつかのゴルフ場は倒産し、ゴルフ場の会員権はただの紙切れとなってしまった。また、思惑通りに会員権が値上がりせず、売ることもできないというような状態になってしまった。
結局、破壊された自然だけが残った。いくら悔やんでも、破壊された自然は
戻って
こない。ゴルフ場の開発は、自然破壊と農薬汚染をもたらすだけで、
百害あって一利
なしだ、と言いたい。
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