このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

中国(杭州・紹興・上海)−21 上海雑感編

 金茂大厦の地下の食堂で昼食を取った後、前日の夜に引き続き、外灘観光随道で対岸に渡った。月曜日の昼間だというのに、ごった返している。

 のんびりと黄浦江を眺めていると、後から後から船がやってくる。船が積んでいるのは、中国で加工して製品として輸出するための半製品だろうか。それとも中国の市民が消費するための消費材だろうか。中国発展の象徴である浦東地区をバックに続々と入って来る船を見ると、中国が世界の経済に大きな影響を与えるようになったことを実感する。
 僕は大学の卒業旅行で、1993(平成5)年の2月に北京・西安・桂林を旅行しているが、ここまで発展するとはとても思えなかった。そのときに上海に行かなかったことを若干後悔しているが、行ったとしても東方明珠塔は建設中であり、金茂大厦は計画中であった。浦東地区は影も形も無かったはずである。約10年の間に高層ビルが林立するようになったというのは驚嘆に値する。

2002年9月5日2002年9月4日

2004年10月11日2004年10月10日

 下の写真は、ホテルの窓から見た風景である。古い住宅はどんどん取り壊され、高層ビルが建っていく。数年後には、ここにもビルが建っているに違いない。現在の上海を象徴するような風景だろう。

ホテルの窓から見た風景

 浦東地区の後、夕方に当社のオフィスに顔を出した。もちろん夕食をご馳走になるためである。そのとき現地スタッフが誇らしげにこう語ったのを覚えている。

 「上海では、去年の地図は役に立ちませんよ。」

 日本より高いタワーとビルを持ち、日本より早くリニアモーターカーを実用化した上海。次に我々を驚かせてくれるのは、はたして何だろうか。



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