このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

アンコール遺跡−20 タ・プローム編(その3)


 「最も有名な巨大木」はその名の通り、ガイドブックで必ずといっていいほど紹介されている。
 したがって、とにかく観光客が多い。特にアジア系団体客がいると、写真を撮るには相当な時間を要する。最初にこの木の前に来たときは、あまりの人の多さに正面に入れなかった。木の正面は建物があるので、かなり狭いのだ。やむをえず木の左から左下の写真だけ撮って、他の場所を観光することにした。写真右下に観光客が大勢写っているのをご確認いただきたい。

最も有名な巨大木(左から) 前ページ の写真
(左の写真の裏)

 上の写真のあと一時間以上かけて観光し、戻ってきたところ、奇跡的(?)に誰もいなかった。これでホームページに載せる写真が撮れるというものだ。幸運をクメールの神に感謝した。

 建物を押さえつけるガジュマルの根の迫力を味わっていただきたい。まさに大自然の脅威である。しょせん人間の作った建造物など大自然の前では無力ということか。地球の歩き方によれば、これらの巨大木は樹齢300年〜400年だという。300年〜400年でこれほど成長するというのも驚きだ。あと数十年か、数百年したら、この回廊は圧力に耐え切れずに崩壊してしまうに違いない。

最も有名な巨大木(右から)

最も有名な巨大木(前から)

 屋根の上に横たわる根は、養分を求めて伸びていったのだろうか。樹木も生物であり、「生命力」が有るのだ、ということを実感する。

最も有名な巨大木(左から)

 この巨大木について、疑問がある。回廊の両側に垂れ下がっているのは、どう見ても根である。回廊の上にあるのが幹であろう。そうなると、種子は屋根の上で発芽したということになる。当初は養分をどこから摂取していたのだろうか?
 確かに日光は当たる。雨季になればスコールがあるので、水分もある。しかし、屋根の上に土は無いであろう。ガジュマルは苔から養分を摂取しただけで、これほど巨大化するのだろうか?
 ご存知の方、ご教示願います。



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