このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

台湾26 台湾新幹線(その1)

 2007年2月11日(日)。今回の2泊3日旅行で、唯一の観光日である。この日はフルに使わなければならない。

 ホテルを出たのは7時40分頃であった。今回宿泊したホテルは空港行きのバス停に近いというメリットがあるものの、残念ながら地下鉄の駅には遠い。20分ほどかけて忠孝新生駅まで歩いた。忠孝新生駅から板橋駅までは7駅で20分ほどだ。

 台湾新幹線は正式名称を「 台湾高速鉄路 」という。当初はヨーロッパ形式が採用されたものの、ドイツの鉄道会社が100名以上の死亡事故を起こし、また台湾大地震が発生したために、日本の新幹線への切り替えが進められることとなった。しかし、全面的に日本製にするわけにはいかず、システムやレールはヨーロッパ製、車両は日本製という複雑な形式となった。また、韓国ゼネコンの手抜き工事も発覚。いろいろなトラブルが発生した結果、スケジュールが1年以上遅れたといわれている。
 正式に開業したのは2007年1月5日。1日19往復と本数を減らしている。僕が行った2007年2月11日時点では台北駅に乗り入れておらず、板橋〜左営(高雄)間の運転であった。2月14日に上り電車のみ台北に乗り入れ、3月2日に台北〜左営間で本格的に営業開始の予定だそうだ。
 2007年1月5日に開業して2月11日に乗るのだから、我ながら迅速な行動だと思う。台湾新幹線に乗った日本人観光客のトップ500くらいには食い込んでいるのではないだろうか。

 板橋駅には8時25分頃に着いた。MRT板南線の改札を抜けると、「高鉄」の案内板が見える。天井も高く、広々とした雰囲気である。「勝って来るぞと板橋区」というつまらないダジャレを思い出した。ちなみに台湾の板橋は「バンチャオ」と読む。

 
意外に広々とした板橋駅
 
 案内板にしたがって歩いていくと、切符売り場に着いた。電車は出発したばかりであり、ざっと1時間待ちであった。そのためか、客もほとんど並んでおらず、やや拍子抜けである。列の後ろに並んだところ、係員に「今天?(=今日)」と尋ねられたのでうなずくと、自動券売機に案内された。自動券売機に日本語表示は無かったものの、英語表示を見ながら購入した。全線乗る時間は無いので、板橋9時25分発→新竹9時53分の約30分の旅である。ちなみに料金はNT$260(=約1,000円)だ。全線開通したら台北から高雄まで行ってみようと思う。

切符売り場

 時間が余っているので、駅の外に出てみることにした。下の写真は、外から撮った板橋駅である。

板橋駅

 駅の周囲は閑散としていたため、特に散歩もせずに駅の中に戻った。駅の中もテナントがまだ営業していなかったので、閑散としていた。歩き回る場所もそんなにないので、改札の中に入ることにした。

板橋駅改札

 ホームに下りてみると、かなり長いことに気付いた。台湾新幹線は12両編成である。やや曲がっているので、端まで見えない。実際は下の写真の反対側(=左側)に電車が入ってくるのだが、右側の方が長いホームという感じがするので、こちらを撮った次第である。

板橋駅ホーム

 板橋駅始発なので、早めに入線するかと思ったのだが、全然来ない。ホームにキオスクのような売店も無かったような気がする。とにかく静かであった。9時20分(出発の5分前)になって、やっと新幹線が入ってきた。

ついに新幹線とご対面



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