このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

周荘・上海4 周荘編(その4・街並)

 周荘の物流は水路中心に考えられていたようで、陸路は狭い。おそらく自動車がすれ違うことなど想像もしていなかったのだろう、と思ったが、よく考えれば明清の時代にも馬車が有ったはずである。水路があれば、馬車は不要ということか。
 この狭い道路が、昔の雰囲気を醸し出している。

街並
 

 周荘には土産物屋が多い。狭い路地に店が並んでいるので、そのへんはやや興醒めといえるかもしれない。

路地

 周荘の街並を鑑賞するには、路上よりも橋上の方がお勧めだ。くすんだ白い壁と灰色の屋根の家が立ち並び、水面に映る景色は壮観である。この古色蒼然といった感じがなんともいえない。200年以上前の街並が残っているとのことだが、何世代が住んだのだろうか。日本ではとっくに家を建て直しているに違いない。

古色蒼然とした街並

 民家の代わりに木が並んでも、やはりいい雰囲気である。これぞ江南の景色だ。写真を見ると暖かそうだが、3月の周荘は結構寒く、このときもコートを着ていたことを付記しておきたい。

街並

 この後駐車場に戻り、待たせてあったタクシーに乗り込んだ。ホテルから乗ってきたタクシーなので、何も言わなければホテルに帰るところだが、僕は行き先を変えた。

「外灘まで行ってください。」

 やはり、上海に来たら、ここを見ずには帰れない。



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