このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

タイ−8 クウェー川鉄橋編


 2007年9月15日(土)。
 この日は同期駐在員S氏も休日であり、一緒に車で観光することにした。前日深夜まで飲んでしまったこともあり、当日はホテルのロビーに10時集合である。S氏はパタヤを提案したものの、男二人でビーチに行くのもいかがなものか、ということで僕はカンチャナブリーを希望した。「地球の歩き方」ではバンコク南バスターミナルから約2時間と書いてある。今から行けばちょうど昼食時ではないか。とりあえず車に乗り込んで、S氏が運転手に尋ねたところ、「まぁ、3時間はかからないと思う。」とのことであった。
 実際、10時過ぎにホテルを出発し、途中ガソリンスタンドで休憩してカンチャナブリーに着いたのは12時30分。帰りはバンコク市街で渋滞したので3時間ほどかかった。

 カンチャナブリーの観光の目玉といえばクウェー川鉄橋である。僕は残念ながら見たことがないが、映画「戦場にかける橋」の舞台となった橋である。
  WIKIPEDIA によれば、日本軍がタイと当時ビルマを結ぶ泰緬鉄道の建設に着手したのが1942年である。クウェー川鉄橋は急流のため工事は難航し、完成したのは1943年5月。1943年10月に泰緬鉄道は全線開通した。
 1944年11月からは連合国の爆撃を受け、橋が破損した。鉄橋は一時交通不可能となったものの、下流にあった木橋は爆撃されてもすぐに復旧したといわれる。

 現在、クウェー川鉄橋は歩いて渡ることができる。クウェー川鉄橋のオリジナル部分(=爆撃されなかった部分)は欄干がアーチ形である。

クウェー川鉄橋
欄干がアーチ形

 しばらく歩くと、欄干が台形に変わる。連合国による爆撃で破壊された部分だ。戦後賠償で日本の橋梁メーカーが修復した。

欄干が台形

 さらに進んでいくと、再びアーチ形に戻る。

欄干がアーチ形

橋を渡り切ったところ

 鉄橋から見るクウェー川の流れは素晴らしい。戦闘の舞台となったことが信じられないような、のどかな風景である。

クウェー川上流クウェー川下流

 のんびり歩いていると、観光列車が走ってきた。線路は80km先のナム・トクまで続いており、1日に3本走っている。それとは別に、観光列車は橋を渡るためだけに何本も走っているようだ。
 橋には避難所があるので、列車が来ると観光客は避難所に行き、電車がのんびりと通り過ぎるのを待つ。

観光列車

 下の写真は、避難所から撮った鉄橋だ。

避難所

 川岸に下りて、鉄橋の写真を撮った。欄干のアーチ形と台形を確認していただきたい。

下流から

上流から




このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください