このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

韓国−19 食事編(その3)

 今回の出張は、水曜日に羽田→ソウル、木曜日にソウルとテグの間を往復し、金曜日にソウルから羽田に戻って出社するというタイトなスケジュールであり、そのために観光時間は皆無であった。

 今回は結局2泊しかしなかったのだが、ソウルに来たら2日とも焼肉だ。一枚の肉の大きさを伝えきれないのが残念だ。右の写真は、はさみで切り刻んだ後である。

焼肉

 下の写真は2日目だ。こちらは日本でもお馴染みの形である。

焼肉

 この日は焼肉だけでなく、チゲ鍋も食べた。煮えたぎるチゲ鍋は見るからに辛そうである。

チゲ鍋

 確かにチゲ鍋もキムチも辛い。しかし、その数段上を行く辛さが、下の青唐辛子だ。僕はハバネロを食べたことが無いのだが、これよりもさらに辛いのだろうか。
 サンチュを左手で持ち、その上に焼肉を置く。さらに味噌と青唐辛子を乗せてから口の中に入れると、いろいろな味が口の中に広がる。切った青唐辛子は一個で充分である。

青唐辛子

 今から10年ほど前のこと。韓国から来たお客様を接待したことがあった。二件目は韓国のお客様のご希望で、赤坂のクラブに向かった。赤坂は結構韓国系のクラブが多い。韓国のお姉さんがいるだけではなく、ハングルのカラオケも充実している。
 ステージでハングルの歌をデュエットして気分のいいお客様がテーブルに戻ってくる。ニコニコしながら、こう言われた。

「メーカーさん、虎羽さん、ぜひこの青唐辛子に味噌を付けて食べてみてください。」

 確かにテーブルの上に、切っていない青唐辛子が数本置かれていた。韓国人のお姉さんが味噌を付けて、渡してくれる。僕はそれまで青唐辛子を食べたことが無かった。
 口に入れて丸かじりした瞬間、ナイフで舌を切られたのかと思った。それは、辛さというよりも痛みである。舌が痛くて、目から涙が出た。慌ててウィスキーの水割りをがぶ飲みしたが、辛さは引かない。隣を見ると、メーカーさんもおしぼりで目を押さえている。二人とも言葉を発すること無く、ソファに身を沈めた。グロッキー状態とはこのことを言うのだろうか。

 あれから10年も経ち、青唐辛子を自ら注文するようになった。少なくともこの点だけは成長したようだ。



 

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