このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

南アフリカ−12 隣国ナミビア編(その1)

  ケープタウンやソウェトなど南ア観光は十分すぎるほど満喫していたが、その一方で肝心のプロジェクトのほうは一向に進まない。日本からは問い合わせや督促のメールが毎日何通も届いた。メールの内容がだんだん過激になってきており、いらいらしているのが手に取るようにわかる。そんなときに日本サイドの神経を逆撫でするような事態が発覚した。なんと南アが連休に入ってしまうのだ。

<南アの暦>
4月21日(祝)  Good Friday
4月22日(土)  休業
4月23日(日)  休業
4月24日(祝)  Family Day
4月25日(火)
4月26日(水)
4月27日(木)  Freedom Day
4月28日(金)  
4月29日(土)  休業
4月30日(日)  休業
5月1日(祝)   Worker’s Day

  ご覧の通り、この間プロジェクトはほとんど進まない。しかもM氏と僕がそれに気づいたのは連休に入る一週間前の金曜日(14日)というお粗末ぶりであった。慌てて日本に帰る飛行機を予約しようとしたが、シンガポール行きの飛行機は連休が終わるまでビジネス・エコノミーともに全て満席という回答であった。仕事相手のプログラマー達も家族サービスに努めるので、我々の相手はしてくれない。気軽に外出できない国で4日間どのように過ごしたら良いのか。ただでさえホテル暮らしにはもうすっかり飽きてしまっている。そのホテルに4日間も缶詰になったら発狂してしまうに違いない。また、南ア入国時に1ヶ月の入国許可しか下りていなかったので、翌週末にはどうしても出国しなければならなかった。僕は藁にもすがる思いでホテル内にあるJALのカウンターに飛び込んだ。
  カウンターには誰もいなかったので声を掛けると、驚いたことに日本人のご婦人が中から出てきた。2回目の南アで、滞在3週間目にして初めて日本人と面と向かって話をすることが出来た。事情を説明し、とりあえず近隣諸国でどこか行けるところがないか、調べていただくことにした。まず第一候補がモーリシャスだ。M氏と僕と、翌週合流予定のO氏(日本人)の男3人でビーチリゾートに行くというのもやや気が引けたが、ホテル缶詰よりはましだろう。ところが期待は裏切られ、フライトは満席だった。次はケニアだ。これは多分に「沈まぬ太陽」ナイロビ編の影響である。残念ながら、これも満席だ。さすがにエジプトとなると遠すぎ、かつ費用も掛かる。もちろんこの旅行はプライベートなので費用は自己負担だ。
  そのとき、ナミビアにしたらどうか、とご提案を受けた。どのような国かまるでイメージも湧かないが、とりあえず調べていただいた。すると、ビジネスであれば3枚予約することができるという。飛行時間は2時間、費用は約5万円だ。その場で決断を下し、予約をお願いした。
  チケットの手配が終わった後、他に客がいなかったこともあり、そのご婦人とつい話しこんでしまった。ヨハネスブルクにもう18年も住んでいらっしゃると言う。800人ほど住んでいる日本人の中では一番長いそうだ。もちろん日本には年に数回行くものの、すぐに南アの青い空や自然が恋しくなるので、日本に帰ることは当分考えていないとのことであった。アジアや欧米ならともかく、南アで永住を考えている日本人がいらっしゃるというのは驚きであった。
  話し終わった後、ホテルのコンシェルジェでナミビアのホテルを予約した。部屋に戻って日本にレポートを打つ。来週末は4連休なので日本に帰ろうとしたが、フライトが満席で帰れない。ついては当初の指示通り、プロジェクトが終わるまで南ア滞在としたい、という趣旨であった。もちろんナミビア行きは日本に報告しなかった。ショッピングモールの本屋でナミビアのガイドブックを買った。来週はナミビアだ。 (続く)


 

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