このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

イタリア10 ムラーノ島編

 ヴェネツィアからムラーノ島までは、サンタ・ルチア駅のそばからヴァポレット(水上バス)で約25分である。夏の日差しの中でデッキに立てばきっと快適だと思うが、11月のヴェネツィアは寒かったので船内の椅子に座った。
 ヴァポレットは途中、サン・ミケーレ島を経由する。サン・ミケーレ島はヴェネツィアの墓地であり、ここを訪問する人はお墓参りをしているということになる。

サン・ミケーレ島

 ヴァポレットはムラーノ島内の運河を進む。ヴェネツィアと同様、運河の両脇に古い建物が並んでいる。

ムラーノ島

 運河からアドリア海に出たので、ヴァポレットを下りた。そこには灯台があった。

灯台

 ムラーノ島にも狭い運河があり、運河に沿って小さい店が並んでいる。運河にかかる橋は、下を船が通れるような構造になっている。店の前には小舟が係留されており、船が市民の足となっていることが実感できる。

運河

 下の写真は、橋の上から撮ったものだ。

 
サン・ミケーレ島方面反対側

 ムラーノ島はヴェネツィアングラスで有名である。1291年、ヴェネツィア共和国は、すべてのガラス職人をムラーノ島に強制移住させた。技法などの秘密保持は徹底され、ガラス職人は他都市への移住も禁じられたという。現代では人権問題になるところだ。現代でもガラス工場があり、実演を見学できるところもあるようだ。

ガラスのモニュメント

 下の写真は、ヴァポレットの停留所で、待ち時間に撮ったものだ。紫色の空は、幻想的であった。

ムラーノ島の夕暮れ




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